研文選書【1】~【29】

研文選書【3】逆流と順流 -わたしの中国文化論

小倉 芳彦 著

 

中国古代史に造詣の深い著者が「日本人にとって中国とは何か」の問いを基調に、中国の文化について、史記について、中国研究者とその著書について、また古典と現代について、縦横に論じた作品を収める。

4・6判  330頁  1978年12月発行 ISBN4-87636-005-7

¥1,980
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【4】 シルクロードの歴史から

榎 一雄 著

絢爛たる文化・交通の場であったユーラシア大陸の国際路=シルクロードの実態を、キャラバン貿易・宗教・国際都市・文化などのテーマを選び、豊富な文献の駆使、緻密な考証により描く本格的シルクロード論。

4・6判 234頁 1979年5月発行 ISBN4-87636-006-5 

¥1,980
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【6】 政治の変動期における 学者の生き方

上原淳道著作選 1

<上原淳道を読む会編>「歴史を学ぶとは何か」の問いを根底に据え、記誦の学を批判する筆者が、時も処も種々な時代の転換期に際会した学者(人間)の生き方、学問とのかかわり方を考察・論評した作品を収録。

4・6判  380頁  1980年1月発行 ISBN4-87636-009-X

¥2,090
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【9】近代日本の中国認識―アジアへの航跡

野村 浩一 著

(本書より)

近代日本の歴史をふり返る時、たぶん私たちは日中関係の構造そのものが、わが国にもたらした本質的な思想的問題について、あらためていくつかの感慨を抱かされるにちがいない。・・・わが国の中国侵略は、およそ「アジア」の一国という立場に立つ限り、近代日本に深く突きささった意識における棘であった。隣国中国の変革、進歩に対する期待は、この現実の前に、「アジアの解放」の理念を媒介項として、ついには「日本の改造」へと行きついていく。戦前の日本において、いわば「アジア」の立場から、多少とも中国の変革にかかわろうとした人たちの中で、この回路をよく脱出しえた人物は―尾崎秀美のようにナショナリズムとインターナショナリズムのはざまへ向けて思い切った跳躍を試みた場合を除いては―ほとんど見当たらない。それは、近代の日中関係を強固に規定した一つの磁場であり、あるいはまた運命的な呪縛でもあった。

〈目次〉

近代日本における国民的使命観・その諸類型と特質―大隈重信・内村鑑三・北一輝

近代日本の中国認識―「大陸問題」のイメージと実態

「アジア」への航跡―宮崎滔天の思想と行動

橘樸―アジア主義の彷徨

4・6判 308頁 1981年4月発行 ISBN4-87636-017-0

¥2,750
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【11】「夜郎自大」について

上原淳道著作選 2

中国・朝鮮・ベトナム・アフリカ・・・各地に生起する事象に立向かい、歴史の網を通して思索する著者の第二選集。その特色は「夜郎自大」を小を以て大に反抗した民族的抵抗のことばと捉え直す点等に発揮される。

4・6判  328頁 1982年5月発行 ISBN4-87636-026-X

¥2,640
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【12】魯迅と一九三〇年代

今村 与志雄 著

中国文学が世界文学の一環として同時代性を獲得した三〇年代に晩年を迎えた魯迅、また彼と同時代人-鄒韜奮・許地山・郁達夫-について、左連や出版と検閲の問題など時代状況を踏まえつつ論究する。

 

晩年の魯迅

晩年の魯迅―魯迅研究の領域に即して/「国防文学論争」と魯迅/出版と検閲―一九三〇年代を主として

魯迅につづく人々

三〇年代の許地山―ある作家・学者の後半生/あるジャーナリストの誕生―鄒韜奮ノート1/鄒韜奮と魯迅―鄒韜奮ノート2

魯迅の筆名 その他

郁達夫の『閑書』―読書ノート/魯迅のペンネーム その他

4・6判 266頁 1982年5月発行 ISBN4-87636-027-8

¥1,980
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【13】 中国近代の革命思想

丸山 松幸 著

専制王朝体制の打倒をめざす革命思想の焦点を、民族主義・無政府主義・共産主義のからみあいとして捉え、アヘン戦争~人民共和国成立の歴史を、李大ショウ・陳独秀・劉師培らの人物と思想を織り込みながら分析。

4・6判  270頁  1982年6月発行 ISBN4-87636-028-6

¥2,090
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【19】 漢籍版本入門

陳 国慶 著/沢谷 昭次 訳・註

簡明かつ系統的に、中国における木版印刷と活字印刷の歴史・版本の区別・とりきめ、呼び方について紹介し、装訂技術や形式・名称まで、漢籍の優れた諸特徴を解明。訳者による詳細な<参考文献案内>を付す。

 

第一章 総論

中国における書籍の印刷のはじまり/馮道による書籍刊行の経緯/書本および版本という名称の固定/版本について記載している古今の代表的書目

第二章 版本の名称

版本という意味の拡大/版本の名称の区別

第三章 版本の款識(とりきめ)

書物の行格(字詰)と版框(框郭)の高さと幅/辺欄と版口/字体/諱字(忌諱の字)/特殊な目じるし

第四章 書籍の装訂の発展

書籍の装訂のはじまり/簡策の書物の装丁(編綴)/帛書の装訂(巻軸・折摺)/紙本の装訂(冊子形式)

第五章 書物の装飾と書物の周辺の附属品

簡策の製造法をめぐって/巻物の装飾/冊子の装飾/巻軸書の場合の附属品/冊子形式の書物の場合の附属品

訳注/参考文献案内/訳者あとがき/術後・事項索引/書名・人名索引

4・6判 272頁 1984年1月発行 ISBN978-4-87636-041-3

¥3,300
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【20】 彩鳳の夢

台湾現代小説選 1

<収録作品>
洪醒夫「市井伝奇」/白先勇「冬の夜」/陳映真「村の教師」/方方「陸軍軍曹陶多泉」/曾心儀「彩鳳の夢」/王拓「“現実主義”文学であって“郷土文学”ではない」/
<解説>松永正義

4・6判  220頁  1984年4月発行  ISBN4-87636-042-1

¥1,870
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【21】 終戦の賠償

台湾現代小説選 2

<収録作品>
李双沢「終戦の賠償」(陳正醍訳)/宋沢莱「笙仔と貴仔の物語-打牛南村」(若松正丈訳)/壹闡提「台湾文学を考える」(陳正醍訳)
<解説>松永正義「八〇年代の台湾文学」

4・6判  236頁  1984年7月発行  ISBN4-87636-045-6

¥1,870
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【22】マハートマとガンディー主義

ナンブーディリッパードゥ著 大形 孝平 訳

正しきガンディー主義とはなにか。ガンディーの弟子として独立のために闘った著者が、マハートマ・ガンディーの生涯をたどりつつ、マルクス主義の視点からその思想と実践を鋭く分析する。

 

彼の一生はあまりに事件に富んでいた。彼の講演や著述はあまりに豊富であり、人間の行動のあらゆる分野に触れていた。それぞれの局面における彼のふるまいは、あまりに劇的であった。であるから、彼の一生とその教えを研究するものにとって、ガンディーおよびガンディー主義に関する、研究者のお好みの理論を証明することはいとも易いことであろう。研究者の彼あるいは彼女は、ただ、ガンディーの生活から選び出した一連の出来事、および彼の著述から選び出した発言をつなぎ合わせさえすればいいのである。しかしながら、歴史の観点からみて真に重要なものを選び出し、彼の生活とその教えの各局面間の相互関連を見、それから、その人間と、その人間の使命について統一ある理解に到達するのは、はるかに困難な仕事である。(「ガンディー主義とは何か」本書より)

 

<目次より>

若い頃 1869-1914

非協力 1915-22

最初の分裂 1923-25

完全独立の要求について 1926-29

「塩のサティアーグラム」 1930-33

隠退 1934-36

統一戦線 1937

州議会選挙勝利の後 1938

会議派運営委員会との衝突 1939-42

「インドから撤退せよ」決議とその後 1942-46

八月十五日―勝利か、それとも敗北か 1947-48

ガンディー主義とは何か

ガンディー死後のガンディー主義

国家体制に組み込まれたガンディー主義

E・M・Sナンブーディリッパードゥ―その思想と政治(内藤雅雄)

4・6判 264頁 1985年2月発行 ISBN4-87636-052-9

¥2,420
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【23】 三本足の馬

台湾現代小説選 3

<収録作品>
鄭清文「三本足の馬」(中村ふじゑ訳)/李喬「小説」(松永正義訳)/陳映真「山道」(岡崎郁子訳)/
<解説>若林正丈「語られはじめた現代史の沃野」

4・6判  212頁  1985年4月発行  ISBN4-87636-054-5

¥1,870
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【26】 海峡 -台湾政治への視座

若林 正丈 著

「台湾抗日運動史研究」を上梓した著者が、台湾海峡の両側-台湾への数次の旅と大陸(厦門)での滞在-の見聞を踏まえ、その歴史、文学、現在内包する問題の数々を鋭く分析し、台湾政治の将来を展望する。

4・6判  226頁  1985年10月発行  ISBN4-87636-059-6

¥1,870
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
研文選書【27】 中国農村の細密画 -ある村の記録 1936~82

費 孝通 著/小島晋治 他 訳

本書は主に、1936、57、80年の 3回にわたって私が開弦弓村でおこなった現地調査による研究成果をまとめたものから成っている・・・1936年はまさに抗日戦争直前の年であり、1957 年は農村における集団化が完了した直後の年にあたる。そして1980年は、「文化大革命」(1966~76)の時期になされたさまざまな誤りを是正した中 国共産党第十一期三中全会(1978)において採用された新たな経済政策の成果が現れはじめた年である。中国が過去50年間に経験したような政治的激動と 社会変容の時代において・・・私は開弦弓という一つの小宇宙に映し出された社会変容のさまざまな過程を直接目撃し、それを記録することができたのである。 (本書「序文」より)

 

本書を日本の読者に広く紹介したいと思い立った理由は、断片的な情報や、余りに一般的な理論的分析だ けでは容易に理解できない中国民衆、とりわけ農民の生ける姿、その生活の総体、彼らがとり結ぶ諸関係の網の目、その変化と不変化の位相が非常に具体的にと らえられていると考えたからである。もちろん大きな地域的多様性をもつ中国のことだから、この江南の一つの水郷の村の精細な描写、分析を以って、中国農村 全体を代表させることはできない。・・・だが私たちはこの中から、中国農村の変化の方向、中国のトップ・リーダーたちのことばを借りて言えば、「中国的社 会主義」下の農村の未来像の一端を垣間見ることができるように思われる。(本書「訳者解説」より)

4・6判 352頁 1985年12月発行 ISBN978-4-87636-060-4

¥2,750
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1