研文出版 新刊図書のご案内

詩経解釈学の継承と変容−北宋詩経学を中心に据えて

種村和史著

従来の枠組みにとらわれずに、詩経学の学的理念と方法の形成と継承の様相を、北宋の詩経学に視点をあてることにより追求する。

 

はじめに-本研究の概要

第Ⅰ部 歴代詩経学の鳥瞰

 第一章 イナゴはどうして嫉妬しないのか?

 第二章 妃は夫のために賢者を求めるのか?

第Ⅱ部 北宋詩経学の創始と展開

 第三章 欧陽脩『詩本義』の揺籃としての『毛詩正義』

 第四章 『詩本義』に見られる欧陽脩の比喩説

 第五章 詩の構造的理解と「詩人の視点」

 第六章 蘇轍『詩集伝』と欧陽脩『詩本義』との関係

 第七章 蘇轍『詩集伝』と王安石『詩経新義』との関係

 第八章 小序に対する蘇轍の認識

 第九章 漢唐の詩経学に対する蘇轍の認識

 第十章 深読みの手法

第Ⅲ部 解釈のレトリック

 第十一章 それは本当にあったことか?

 第十二章 一般論として……

 第十三章 いかにして詩を作り事と捉えるか?

 第十四章 詩を道徳の鑑とする者

 第十五章 詩人のまなざし、詩人へのまなざし

 第十六章 作者の意図から国史と孔子の解説へ

第Ⅳ部 儒教倫理と解釈

 第十七章 国を捨て新天地をめざすのは不義か?

 第十八章 詩によって過去の君主を刺ることは許されるのか?

 第十九章 なぜ過去の君主を刺った詩と解釈してはならないのか?

第Ⅴ部 宋代詩経学の清朝詩経学に対する影響

 第二十章 訓詁を綴るもの

まとめ

 論文初出一覧/参考文献/後書き

 引用書名著者名索引/引用注釈一覧表

A5判 1036頁 2017年10月発行 ISBN978-4-87636-426-8

¥16,200
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韓愈詩訳注 第二冊

川合康三・緑川英樹・好川聡編

韓愈の詩の全作品について解題、校勘、訳、注を施す。銭仲聯『韓昌黎詩繋年集釈』に従って配列し、本冊はその「八月十五夜贈張功曹」から雄篇「城南聯句」までの詩を収める。

 

凡例

訳注

八月十五の夜 張功曹に贈る/謔鬼を譴む/湘中にて張十一功曹に酬ゆ

郴口にて又た贈る 二首/木居士に題す 二首/合江亭

衡岳廟に謁し遂に岳寺に宿して門楼に題す/岣嶁山/盈上人別る

江陵に赴く途中 王二十補闕・李十一拾遺・李二十六員外翰林三学士に

寄せ贈る/潭州に船を泊して諸公に呈す

杜侍御に陪して湘西の両寺に遊び独宿して題する有り、

因りて楊常侍に献ず/洞庭湖にて風に阻まれ張十一署に贈る/

岳陽楼にて竇司直に別る/晩に江口に泊す

龍移る/永貞行/木芙蓉/雪を喜ぶ 裴尚書に献ず

春雪/春雪/春雪 早梅に間わる/早春 雪中に鶯を聞く/

帰工部の僧約を送るに和す/杏花/李花 張十一署に贈る/

寒食の日に出でて遊ぶ/春に感ず 四首

憶昨行 張十一に和す/張十一の旅舎に題す 三詠/鄭兵曹に贈る/

鄭群 簟を贈る/酔いて張秘書に贈る/張徹に答う/会合聯句/

納涼聯句/同宿聯句/南山の詩/豊陵行

雨中に孟刑部幾道に寄する聯句/秋雨聯句/城南聯句

韓愈小伝(齋藤 茂)∕韓愈年譜(齋藤 茂)∕関係地図(鈴木達明)

A5判箱入 568頁 2017年10月発行 ISBN978-4-87636-427-5

¥10,800
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明清のおみくじと社会 関帝霊籤の全訳 【研文選書127】

小川陽一著

『関帝霊籤』(関羽のおみくじ)を、背景となった明清の社会における流行状況、歴史的経緯、形態体裁、思想内容などを紹介することで、当時の人々の心の有りようと暮らしぶりを解明する。

『関帝霊籤』全百籤(本)の現代語訳は日本初の全訳。

 

まえがき

前篇 『関帝霊籤』とその世界

第一章 関帝廟と『関帝霊籤』

関帝廟の繁栄╱『関帝霊籤』の人気╱『関帝霊籤』の流布

第二章 明清小説の中の『関帝霊籤』

明清の小説と『関帝霊籤』╱文言小説の場合╱白話小説の場合╱明清小説の中の『関帝霊籤』一覧表

第三章 『関帝霊籤』の歴史

霊籤各種╱明清小説の中の霊籤╱『関帝霊籤』の出現╱『江東王霊籤』から『関帝霊籤』へ╱非『江東王霊籤』系の『関帝霊籤』╱韓州聖済廟霊跡碑

第四章 『関帝霊籤』流行の背景

関帝神崇拝の高まり╱善書の流行╱民間学校の教科書に『覚世経』╱三国の抗争を描いた小説・講釈・戯曲・ことば遊びの流行

第五章 『関帝霊籤』の籤紙の体裁と内訳

『関帝霊籤』の引きかた╱『関帝霊籤』の籤紙の体裁╱籤詩と聖意の内訳╱籤詩と『易経』╱籤詩と善書╱『関帝霊籤』の聖意一覧表

第六章 『関帝霊籤』と明清社会

訴訟の風習と明清社会╱行人の辛苦と明清社会╱嗣子願望と明清社会

終章に代えて

後篇 『関帝霊籤』全百籤の訳文

凡例╱『関帝霊籤』の引き方╱主な資料・文献╱あとがき

4・6判 322頁 2017年9月発行 ISBN978-4-87636-425-1

¥2,916
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「春望」の系譜ー続々・杜甫詩話 【研文選書126】

後藤秋正著

本書を三部に分けた。Ⅰには杜甫「春望」に関わる文章を、Ⅱには杜甫の詩を読み進める中で気づいた語と、動植物に視線を向けた詩に関わる文章を収め、Ⅲでは杜甫の「逸詩」「逸句」を扱った。Ⅲは初めての試みである。・・・拙著において、杜甫の詩の特質をどの程度明らかにできたか、まさしく一斑もて全豹を評するようなものだが、部分の解明が全体の解明につながってゆくことを信じながら、今後も杜甫の詩を読み続けたいと思う。(「あとがき」より)

 

Ⅰ 「春望」について

「春望」の系譜╱杜甫「春望」の頷聯について╱杜甫の詩における「山河」と「山川」、「江山」

Ⅱ 杜甫の詩と詩語

杜甫「旅夜書懐」の「星垂」はどのように読まれてきたのか╱「牛炙・牛肉」についての覚書ー杜甫「聶耒陽詩」╱杜甫の詩とサルー猿・狙など╱杜甫の詩とニワトリ╱杜甫の詩とタケノコー筍・笋

Ⅲ 杜甫の「逸詩」と「逸句」

杜甫の「逸詩」について╱杜甫の「逸句」について

あとがき╱初出一覧

4・6判 286頁 2017年5月発行 ISBN978-4-87636-423-7

¥2,484
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京大人文研漢籍セミナー6 目録学に親しむー漢籍を知る手引き

京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター編

古勝隆一・宇佐美文理・永田知之著

 目録学ー俯瞰の楽しみ(古勝隆一)

目録学の意義╱目録を眺める╱俯瞰の楽しみ

子部の分類について(宇佐美文理)

『漢書』藝文志における「子部書」について╱子部における「雑」の問題

目録学の総決算ー『四庫全書』をめぐって(永田知之)

編纂に向けた動き╱編纂の経緯と反響╱提要の形式╱分類の様相╱編纂を可能にしたものー清朝考証学╱四部分類の終焉╱目録学のゆくえ

附録 漢籍目録の参考文献(古勝隆一)

A5判 134頁 2017年3月発行 ISBN978-4-87636-420-6

¥1,620
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洞窟の中の田園ーそして二つの「桃花源記」

門脇廣文著

第一部 洞窟の中の田園

第一章 洞窟の中の世界

異界にいる人物╱食べ物╱勧帰と懐郷╱贈り物╱時間的経過╱空間的位置╱内部空間╱異界にいる人物の服装

第二章 「世俗」と「超俗」のあいだに

他の洞窟説話との比較検討╱陶淵明の田園詩との比較検討ー桃源郷と田園の相似性╱「世俗」と「超俗」のあいだに

第二部 物語としての「桃花源記」

第一章 洞窟に行く人、住む人

二つの「桃花源記」╱洞窟に行く人、住む人

第二章 物語としての「桃花源記」

『捜神後記』の「桃花源記」の物語の展開と登場人物の作用╱二組の対立関係と登場人物の関係

第三部 従来の「桃花源記」研究の概要とその問題点

第一章 従来の「桃花源記」研究の概要

記録か創作か╱完全な創作か、何かをもとにした創作か

第二章 従来の「桃花源記」研究の問題点

収集した民話、あるいは伝説の一つに過ぎないとする説の問題点╱歴史的事実をそのまま描いたとする説の問題点╱従来のとらえ方の概要╱完全な創作だとする考え方の問題点╱もとにしたものは現実の出来事だとする考え方の問題点╱もとにしたものは武陵についての民間説話だとする考え方の問題点╱もとにしたものは洞窟探訪説話だとする考え方の問題点

第四部 「外人」の解釈とその問題点

第一章 「外人」の解釈史の概要

「外人」解釈の概要とその整理╱「外人」解釈の諸説の内容

第二章 「外人」解釈の問題点

一語、一文における検討╱前後の文章との関係で構成される文脈における検討╱一段落の文脈および文章全体の文脈における検討╱「桃花源記」と「桃花源詩」との関係で構成される文脈における検討╱唐代の「桃源」詩との関係で構成される文脈における検討╱洞窟探訪説話との関係で構成される文脈における検討

〈附論〉川合康三氏の二篇の著述における「外人」に対する理解について

川合康三氏の「外人」に対する理解╱川合康三氏の「外人」理解の問題点

附録 第一部

第一章 陶淵明以前の詩文に見える「影」

「影」の三つのタイプ╱諸子の書の中の「影」╱文学作品の中の「影」

第二章 陶淵明の詩文に見える「影」

陶淵明の詩文に見える「影」について╱「影」が表現しているもの

附録 第二部

第一章 「読山海経」第一首「頗廻故人車」の従来の解釈とその問題点

二様の解釈╱従来の注釈の検討╱解釈に対する疑問点╱従来の用例の検討

第二章 「読山海経」第一首が表現している境地

陶淵明の詩文に見える「廻〜」の用例の検討╱文脈における検討

あとがき╱初出一覧╱「桃花源記」関係参考文献リスト╱注

A5判 468頁 2017年2月発行 ISBN978-4-87636-418-3

¥9,180
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『文選』李善注の活用ー文学言語の創作と継承

富永一登著

序章 言語表現へのこだわり

第一部 文学言語の創作と継承

第一章 李善注の引書の活用

注引『論語』から見た文学言語の創作╱注引「子虚賦」「上林賦」から見た文学言語の継承╱注引「西京賦」から見た文学言語の継承╱注引曹植詩文から見た文学言語の創作と継承╱注引陸機・潘岳の詩文から見た文学言語の創作と継承

第二章 文学言語の継承と語意の変化

「孤」を用いた文学言語の展開ー陶淵明に至るまで╱「散志」考ー昭明太子の言葉╱「情」と「自然」、「山水」と「山河」について╱書評「林英徳著『《文選》與唐人詩歌創作』」(知識産権出版社)

第二部 『文選』版本考

第三章 板本『文選』李善注の形成過程

旧鈔無注本『文選』に見られる「臣君」について╱『文選』李善注の増補改変ー従省義例「巳見〜」について╱『文選』李善注の伝承ー唐鈔本から尤本へ╱書評「岡村繁著『文選の研究』」(岩波書店)

第四章 『文選』李善注の原形

唐鈔本李善単注本『文選』残巻考╱唐鈔本李善単注本『文選』残巻校勘記

結章 『文選』李善注活用の展望

初出一覧╱あとがき╱語彙索引

A5判函入 596頁 2017年2月発行 ISBN978-4-87636-417-6

¥13,500
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『王勃集』と王勃文学研究

道坂昭廣著

初唐四傑の一人、王勃の文学を探求し、さらに日本に伝わる王勃の文集について精査する。

 

Ⅰ 王勃の文学とその周辺

王勃試論―その文学の深淵について/王勃の序/初唐の「序」/王勃・楊烱の陶淵明像/盧照鄰の陶淵明像

Ⅱ 日本伝存『王勃集』の意義

テキストとしての正倉院蔵『王勃集詩序』/王勃佚文中の女性を描く二篇の墓誌/王勃「滕王閣序」中の「勃三尺微命、一介書生」句の解釈/正倉院蔵『王勃詩序』中の「秋日登洪府滕王閣餞別序」/日本に伝わる『王勃集』残巻―その書写の形式と「華」字欠筆が意味すること/『王勃集』の編纂時期―巻三十所収「族翁承烈致祭文」を中心に/王勃南行考―父子同行の可能性について

Ⅲ 日本伝存『王勃集』をめぐる問題

伝橘逸勢筆「詩序切」と上野本『王勃集』の関係/日・中における正倉院蔵「王勃詩序」の発見/日本伝存『王勃集』残巻景印覚書

あとがき/初出一覧/索引

A5判 410頁 2016年12月発行 ISBN978-4-87636-416-9

¥8,100
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日本統治期台湾文学研究 台湾の児童文学と日本人

中島利郎著

第一章 台湾最初の児童文学家・西岡英夫研究序説

第一部 大正期・台湾における「お伽事業」の創始

西岡英夫と巌谷小波、後宮信太朗╱西岡英夫の「お伽事業」╱巌谷小波の来台と「お伽事業」╱「お伽噺」から「童話」そして「児童文学」

第二部 大正期より昭和期の活動

西岡英夫の「童話を通じて観たる台湾」をめぐって╱口演童話及び放送童話╱西岡英夫と台湾の児童劇・童話劇╱昭和期の西岡英夫╱西岡英夫著作目録

第二章 西川満と台湾の児童文学

西川満の初めての童話╱西川潤のための児童文学書╱『国語新聞』連載の「西遊記」╱西川満と黄氏鳳姿╱西川満児童文学関係目録

第三章 日高紅椿覚え書き

日高紅椿についての先行研究╱日高紅椿の生涯╱台中時代一鈴蘭社・台中童謡劇協会・日高児童楽園╱台北時代ー「日高児童楽園」の復興と台北児童芸術協会╱日高紅椿著作目録

第四章 まど・みちおと台湾ー忘れられた「戦争協力詩」

石田道雄の「戦争協力詩」╱忘れられた「戦争協力詩」╱ある結論╱ある編集者の死についてー編集者の責務╱『続・まど・みちお全詩集』について╱石田道雄(まど・みちお)台湾紙誌発表作品目録

あとがき

A5判 274頁 2017年3月発行 ISBN978-4-87636-419-0

¥5,184
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福田殖著作選 全二巻

宋元明の朱子学と陽明学 福田殖著作選Ⅰ

 

福田殖先生は、楠本正継先生の学統を承けて、宋明の儒学思想の基調を丁寧に読み解かれて、ともすると等閑視されがちであった元代の儒教をも論究されました。・・・福田殖先生の論文には、読者を驚かすような「険語」は含まれていません。坦々とした論述ながら、原典を深く読みこんだ上での、滋味豊かな論述ですので、教えられることの多い論考です。また、楠本正継、岡田武彦の両先生はもとより、荒木見悟先生、島田虔次先生らの論考を始め、中国の銭穆、牟宗三、侯外廬らの碩学の業績をも参照し、さらに新進気鋭の研究論文をも踏まえて叙述されています。研究史を踏まえた上で、自らの理解を諄々と叙述されていますので、説得力に富んでいます。読者の皆さんには、十分に味わって頂きたいと思います。(まえがき・吉田公平)

 

まえがき(吉田公平)

Ⅰ 道学詩 

朱子の道学詩について/宋明の道学詩に関する二、三の問題

Ⅱ 宋代篇 

范仲淹に関する二、三の問題/胡安国小論/張南軒に関する二、三の考察/張南軒初年の思想/朱子の死生観について

Ⅲ 元代篇 

許衡について/元代の経学者許衡―その思想的特色/呉澄小論

福田殖先生の学問(疋田啓佑)

A5判 556頁 2016年12月発行 ISBN978-4-87636-415-2

¥10,800
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日本と朝鮮の朱子学 福田殖著作選Ⅱ

 

福田殖先生は楠本正継先生に薫陶を受けられて、中国哲学の中でも近世の新儒教、とりわけ朱子学・陽明学を中心にすえて研究された。福田殖先生も純正哲学を思索の糧にされながら、楠本正継先生がそうであったように、もろにそれを露わにすることを控えられて、専ら中国・朝鮮・日本における朱子学と陽明学に焦点をあてて研究された。本書は日本と朝鮮における朱子学に関する論文を収録した。(まえがき・吉田公平)

 

1 本篇

陳元贇・朱舜水と安東省庵/朱子学の伝来と李退渓(滉)の朱子学の特色/李退渓の『自省録』について/李退渓と崎門学者楠本碩水〔報告〕/楠本碩水/大橋訥庵の『闢邪小言』について/小笠原敬斎略伝・資料/春日潜庵による『蕺山人譜』『王心斎全集』

2 附篇

『端山先生遺言』解題/幕末維新に影響した儒者/よみがえる西海の儒者 隠遁し「心」の本体問う/楠本端山/福岡藩の藩校/「旧棠館」の扁額と亀井昭陽肖像/岡田武彦先生の生涯と学問/荒木見悟先生の学問/日本陽明学の特色/福田殖先生とのご縁(吉田公平)

A5判 324頁 2016年10月発行 ISBN978-4-87636-411-4

¥7,020
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中国怪異譚の研究―文言小説の世界

中野 清著

六朝の志怪と唐宋の伝奇の流れを汲む袁枚が記した『子不語』を中心に据え、中国文言小説について縦横に論じる。

 

はしがき

序論 文言小説の流れ―六朝の志怪と唐宋の伝奇

第一部 「鬼求代説話」の研究

袁枚『子不語』の鬼求代説話の筆法―紀昀の批判から/『子不語』『柳如是為厲』に関して―紀昀への批判/『子不語』の『鬼求代妨害説話』―「撃退する」と「論破する」/『子不語』の鬼求代説話の顛末―鬼が鬼を逐う

第二部 「僵尸説話」研究

『子不語』の僵尸説話の創作性/『子不語』僵尸説話の加工/『子不語』の僵尸説話―旱魃との関連について/『続新斎諧』の僵尸説話/『子不語』の僵尸説話―補遺及び結語

第三部 『子不語』の版本研究等

袁枚『子不語』の増補/『子不語』の妬鬼説話/木下杢太郎譚の『子不語』

第四部 古小説研究

「城門失火して、わざわいは池の魚に及ぶ」―成語の成立過程/「黒龍」から「烏龍」へ―六朝志怪の演変

あとがき/初出一覧/索引

A5判 322頁 2016年10月発行 ISBN978-4-87636-413-8

¥6,480
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中国古典学への招待―目録学入門 【研文選書125】

程千帆・徐有富著 向嶋成美・大橋賢一・樋口泰裕・渡邉大訳

学問の中で第一に緊要とされる目録学を系統的に整理して記述すると共に、その活用法を説いた名著『校讎広義』目録編の全訳。多くの訳注の他、目録学要籍解題・目録学年表・目録分類要覧・参考文献を新たに作成。中国古典を志す人の必携の書。

 

まえがき 訳者より

第一章 目録と目録学

目録とは何か/目録学とは何か

第二章 目録の構造とその機能

篇目/書目/書の叙録/書目の序

第三章 目録の著録事項

書名/篇巻/版本/真偽/存佚/著者

第四章 目録分類の沿革

『七略』から『隋書』経籍志まで/四部分類法の形成以後における内部調整/四部分類の規則を守らない分類法

第五章 総合目録

国家蔵書目録/史志/叢書目録/地方文献目録/私人蔵書目録/聯合目録

第六章 学科目録

経学書目録/史学書目録/諸子学書目録/文学書目録

第七章 特種目録

推薦書目録/禁書目録/販書目録/引用書目録/版本目録/個人著作目録/目録の目録

第八章 目録の編製

主題の選定とその範囲/著録と配列/別裁と互著/序列と索引

訳者あとがき

附録 目録学要籍解題/目録学年表/参考文献(『校讎広義』参考書目挙要・訳者参考文献)

目録分類要覧

書名索引/人名索引/事項索引

4・6判 544頁 2016年9月発行 ISBN978-4-87636-409-1

¥3,888
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戦時上海のメディア―文化的ポリティクスの視座から

高綱博文・石川照子・竹松良明・大橋毅彦編

日本占領下における上海の邦文・中文・欧文の新聞・雑誌メディアの実態を「多言語横断」・「多領域横断」な視点から多角的に分析し、種々のイデオロギーが交錯し、政治的な矛盾が入り乱れ、グレーゾーンといわれる上海メディア空間のあり方を考察する。

 

まえがき 高綱博文

1 メディアにおける「グレーゾーン」

戦時上海のグレーゾーンと女性メディア―『上海婦女』を通して 石川照子

『大陸新報』の汪精衛政権批判記事と検閲体制 堀井弘一郎

『大陸新報』連載小説にみるグレーゾーン―小田嶽夫「黄鳥」を中心に 戸塚麻子

日本占領期唯一共産党が指導した学生雑誌―戦争末期の上海『莘莘月刊』をめぐって 趙夢雲

《窓》と《繁星》―文学者・室伏クララのために 大橋毅彦

映画『萬世流芳』論―花木蘭から張静嫻へ 邵迎建/蟹江静夫訳

占領下の上海と戦後の香港―映画における繋がり ポシェク・フ―/西村正男訳

2 メディアにみる「帝国意識」

『申報』にみる靖国神社 馬軍/及川淳子訳

『上海日日新聞』と宮地貫道 竹松良明

第二次上海事変を中国のメディアはどう伝えたか―『申報』の「淞滬戦時」報道を中心に 徐静波

帝国日本の戦時上海への「まなざし」―上海観光メディアを中心に 高綱博文

3 メディア空間における「国際都市」

『ノース・チャイナ・ヘラルド』にみる日本人の表象 藤田拓之

『ノース・チャイナ・ヘラルド』・『ノース・チャイナ・デイリー・ニュース』が報じた上海の民族問題―ドイツ・オーストリアからのユダヤ避難民を中心として 関根真保

海派の刊行物と乱世の様々な姿―『永安月刊』(一九三九~一九四五年)を例として 陳祖恩/及川淳子訳

上海漫画家クラブとその周辺―「大陸新報」掲載記事を手掛かりに 木田隆文

あとがき 高綱博文

A5判 372頁 2016年10月発行 ISBN978-4-87636-412-1

¥5,940
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中国のメディア・表象とジェンダー

中国女性史研究会編

メディアと表象という角度から、中国のジェンダー 史、とくに女性のあり方に迫る。メディアの中で表象される性別のあり方の研究はジェンダー史の中心 的な課題であり、それぞれのジェンダーのあり方は表象と実態、規範と現実の相互作用の中で形作られるという立脚点から十論文が考究する。

 

柳田節子先生の思いを継いで 前山加奈子

 小浜正子

元雑劇に見る家族像 大島立子

纏足・大脚・赤脚―明清時代における婢のイメージとメディア 五味知子

『圖畫日報』にみる清末上海の働く女性たち 前山加奈子

近代中国の女子学生―図像と回想による考察 石川照子・須藤瑞代

近代中国における主体的妓女の表象とその夭折―民国期の多様なメディアから 江上幸子

華北のある小都市での売春に関する研究―一九三〇年代を中心に リンダ・グローブ(田中アユ子訳)

台湾における戒厳令の解除と出版法の廃止―女性団体の関わり方に着目して 松井直之

「はだしの医者」の視覚表象とジェンダー 姚毅

行動派フェミニストの街頭パフォーマンスアート―図像を中心に 遠山日出也

日本における中国女性/ジェンダー史研究―中国女性史研究会の歩みを軸として 秋山洋子

あとがき 江上幸子・秋山洋子

中文・英文目次

A5判 322頁 2016年9月発行 ISBN978-4-87636-410-7

¥4,860
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中国詩跡事典―漢詩の歌枕

植木久行編

中国の風土に刻まれた詩心の在り処を訪ねて、歴代詠み継がれた名所の魅力を探る詩歌の地誌。

名詩のふるさとへの楽しい旅。

詩に詠まれた中国の代表的詩跡三百六十五を選び、漢詩を鑑賞しつつ解説する。

詩跡とは、長い文学の伝統をもつ中国のなかで、最高の文芸様式―詩歌によって生み出された、重要な文学空間を表す術語である。それは、単なる地名ではなく、長い間詠みつがれ、愛唱・流布される詩歌を通して著名になって、ある特定の詩情やイメージを豊かにたたえる、各地の具体的な名所(名どころ)をいう。詩跡は、単なる「名勝」(山水自然の美で有名な土地)や「古跡」(歴史上有名な場所、歴史的な人物や事件に関わる土地)とは本質的に異なる、詩歌を主体とした概念である。歴代の詩人たちに詠みつがれて、次々と新しい変奏を積み重ね、詩歌の創造に点火して、表現の核となる力をたたえた地名(明確な古典詩語)が、「詩跡」なのである。(「詩跡概説」より)

 

執筆者(五十音順)

植木久行/大立智砂子/紺野達也/佐藤浩一/住谷孝之/土谷彰男/許山秀樹/長谷部剛/松浦史子/丸井憲/矢田博士/渡辺れい子

 

詩跡概説(植木久行)

詩人小伝(丸井憲)

詩跡参考地図

年表

作者別詩題索引/詩跡関連総合索引

A5判 634頁 2015年3月発行 ISBN978-4-87636-393-3

¥8,640
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