研文出版 新刊図書のご案内

唐詩の系譜ー名詩の本歌取り 研文選書【128】

                           矢嶋美都子著

  本書は、語句の意味解釈だけでは釈然としない表現のある唐詩(本歌取りをしている詩)の本歌を探す途中で出会った幾多の作品を系譜として整理してみたものです。この系譜から、まず本歌自体が過去の詩を見事に取り入れた名作であること、それを本歌取りした詩からは、当時の詩人たちが本歌の何処を評価し、そこにどのような工夫をして自分らしさを出しているのかよくわかります。……唐詩の名作、名詩に創造された重層的で複雑な世界、修辞の面白さを味わっていただければと願っています。

(本書「はじめに」より)

 

唐詩の系譜ー名詩の本歌取り 〈目次〉

 はじめに

 一 初唐・張九齢の「照鏡見白髪」詩を本歌とする詩

   ー官僚人生の哀歓を詠う詩の系譜

 二 初唐・張九齢の「秋夕望月」詩を本歌とする詩

   ー恋しい人を待つ庭に「青苔」「黄葉」がある情景の系譜

 三 盛唐・王維の「送元二使安西」詩を本歌とする詩

   ー特に親しい友人との別れを惜しむ詩の系譜

 四 盛唐・王維の「九月九日憶山東兄弟」詩を本歌とする詩

   ー「屈折した望郷表現」の系譜

 五 盛唐・王昌齢の「芙蓉楼送辛漸」詩を本歌とする詩の系譜

   ー旅立つ人に伝言を託す構想の送別詩

 六 盛唐・岑参の「磧中作」詩を本歌とする詩の系譜

   ―旅の困難さを砂漠の旅に見立てて詠う詩

 七 盛唐・崔顥の「黄鶴楼」詩を本歌とする詩

   ―名勝の懐古から郷愁を呼び起こす構想の系譜

 八 中唐・元稹の「行宮」詩を本歌とする詩の系譜

   ―玄宗の栄華を懐古する詩

 九 盛唐・李白の「清平調子」其三を本歌とする詩の系譜

   ―美しい楊貴妃が「闌干に倚る」構図の本歌取り

 十 雁に託す望郷表現の系譜

   ―初唐の詩人が開発した南の地で詠った雁の詩

 十一 日本漢詩にみる唐詩の受容(本歌取り?)

 あとがき

 

  四六判 232頁 2018年9月発行 ISBN978-4-87636-439-8

¥2,916
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
中国艶書大全

土屋英明著

 中国には艶本・艶歌がたくさんある。古代から現代まで、主な作品を五十編ほど選び、年代順に紹介してみた。

 大昔、春秋時代にまとめられた、情緒あふれた『詩経』から始まり、『濃情快史』、『肉蒲団』、『性史』など、どれも赤裸裸で、あっと驚くようなものばかりだ。

 原文と訳を入れてあるから、中国語を学んでいる人には参考にもなり、面白い教科書だともいえるだろう。(本書「はじめに」)

 

 中国艶書大全〈もくじ〉

 はじめに

 Ⅰ 古代から唐・五大・宋・元の時代

   『詩経』/南朝楽府/『遊仙窟』/『天地陰陽交歓大楽賦』/『鶯鶯伝』/艶情詩/『花間集』/『南唐二主詞』/『迷楼記』/『大業拾遺記』/『楽章集』/『西廂記』

 Ⅱ 明の時代

   『僧尼孽海』/『如意君伝』/『濃情快史』/『牡丹亭』/『情史』/『掛枝児』・『山歌』・『夾竹桃』/『繍榻野史』/『国色天香』/『金瓶梅』/『金瓶梅詩話』/『艶異編』正・続集/『春夢瑣言』/『浪史』/『禅真逸史』/『燈草和尚伝』/『痴婆子伝』

 Ⅲ 清の時代

   『隔簾花影』/『幻中真』/『一片情』/『巫山艶史』/『肉蒲団』/『五鳳吟』/『子不語』/『夜行船』/『株林野史』/『妖狐媚史』/『品花宝鑑』/『大姑娘十八摸』/『杏花天』/『九尾亀』

 Ⅳ 中華民国の時代

   『性史』/『白雪遺音続選』/おびただしい上海艶本/『什麼話』『性交大観』

/『孽海花』/『思無邪小記』『瓶外卮言』

 Ⅴ 中華人民共和国の時代

   『莎[口+約]娜啦・再見』/『三寸金蓮』/『古代情詩類析』/『明清情歌八百首』/『女十人談』/『閨情集』/『艶曲』/『中国艶書博覧』

 おわりに

 

    四六判並製 226頁 2018年9月発行 ISBN978-4-87636-438-1

¥2,592
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
中江藤樹の心学と会津・喜多方

                      吉田公平・小山國三著

 中江藤樹の心学を継承したのは淵岡山(ふちこうざん)の学統であった。しかし、淵岡山の学統が学んだ軌跡と思索の所産を証言する遺書遺言が自筆写本のままであったため、一次資料にも基づいて丁寧に解明されることはなかった。……

 そこで本書では、一次資料を丁寧に読み解いて、できるかぎりその時代に則して、淵岡山の学統が会津・喜多方で講学した姿を明らかにすることに努力した。

 いかに生きるかを問い続けた心学の原理は今でも生きている。否、今こそ改めて再評価さるべき哲学資源であると思う。(「まえがき」より)

 

 中江藤樹の心学と会津・喜多方 〈目 次〉

 まえがき

 Ⅰ 中江藤樹の心学     吉田公平

 はじめに/一 中江藤樹が生きた時代/二 中江藤樹が学んだ朱子学・陽明学/三 朱子学の特色/四 王陽明の心学/五 中江藤樹の心学の特色/六 中江藤樹の煩悶/七 門人教育について/八 門人たちの学び/九 中江藤樹心学の現代的意義

 Ⅱ 中江藤樹の心学を学び伝え続けた会津の人々    小山國三

 序章/一 藤樹心学の会津における学祖ー大河原養伯と荒井真庵/二 大河原養伯と荒井真庵の帰国後の動き/三 藤樹心学御制禁/四 藤樹心学解禁後の会津/五 北方後三子と北川親懿/六 幼学講/七 藤樹心学 会津における最後の継承者/余章 明治以降の動き

 〔付〕『北嶺雑記』書誌および解題/注/会津藤樹心学指導者の系譜/

  年表/引用・参考文献/あとがき 吉田公平

 

    四六判 263頁 2018年8月発行 ISBN978-4-87636-437-4

 

¥2,484
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
唐宋詩文論叢 天葩 奇芬を吐く

                            齋藤 茂著

 

 本書は中唐から南宋初期にかけての詩文の新しい動きに関して、韓愈を起点に王十朋まで、数名の文学者に即して論じたものである。個人的な関心に基づいて取り上げた文学者たちではあるが、いずれもすばらしい香りを放つ天井の花に比えられる存在と考え、韓愈の詩句「天葩 奇芬を吐く」を副題に使わせてもらった。堅い論集にはふさわしくないだろうし、もとより本書の内容にはまったくそぐわないが、取り上げた文学者たちに免じてお許しをいただきたい。また附論として、関連する小稿を二篇加えた。(本書「あとがき」より)

 

 唐宋詩文論叢 

  天葩 奇芬を吐く(てんは きふんをはく) 

 〈目 次〉

  韓愈の新しさー序に代えて

      李 觀 論ーもう一人の夭折の才子

  白居易「中和節の頌」について/劉禹錫論

      李商隠詩論ー「牡丹」詩をめぐって

  蘇舜欽と宋風の確立/蘇軾「和陶詩」をめぐってー古人への唱和

  王十朋と韓愈―「和韓詩」を中心に

  〔附論〕唐詩における芍薬の形象

                    楊万里の詩文集『楊文節公集』について

  あとがき/索引(人名・作品名)

 

  A5判 284頁 2018年5月発行 ISBN978-4-87636-436-7

¥6,480
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
宋詩或問 宋詩は「近世」を表象するか?

                          内山精也著

 

 宋末元初の布衣詩人達をシャープに論じた「宋詩は「近世」を表象するか?」と「宋詩と江湖」、および宋詩に関わる評論・随筆の四部構成。

 

まえがき

 Ⅰ 宋詩は「近世」を表象するか?-新しい詩人階層の興起と出版

  01宋詩は「近世」を表象するか?-江湖派研究事始 その一ー/

  02宋代印刷出版業の発展と宋詩の「近世」化現象

   -江湖派研究事始 その二ー/

  03宋末元初の文学言語-晩唐体の行方ー/

  04中国近世黎明期の文学/05南宋江湖詩人の存在意義

 

Ⅱ 宋詩と江湖

  06宋代八景現象考/07長淮の詩境-『詩経』から北宋末までー

  08長淮の詩境 南宋篇-愛国・憂国というイデオロギーー

 

Ⅲ 蘇学余滴

  09両宋櫽括詞考/10蘇東坡の「文」を読む/11蘇軾「元軽白俗」弁

  12東坡肉の本家争い/

  13東坡スピリットと東坡現象-現代中国の蘇東坡ー

  14一海外東坡愛好者としての願い

   -湖北黄岡「東坡国際論壇」における発言ー

  15黄庭堅と『論語』/

  16東坡と山谷の万里の交情-「黄州寒食帖」をめぐってー

  17万里集九と宋詩

 

Ⅳ 読書雑識

  18銭鍾書と『宋詩選注』/

  19『宋詩選注』の読み方-復旦大学中文系王水照教授に聞くー

  20銭黙存先生のこと/21蘇東坡愛読者に戦後最大級の福音

   -山本和義著『詩人と造物 蘇軾論考』簡介ー

  22村上哲見著『宋詞研究 南宋篇』を読む

  23中国言語芸術の奥義を究める詞学研究

   -松尾肇子著『詞論の成立と発展 張炎を中心として』

                                                                        刊行に寄せてー

  24橄欖のこと

   -会誌『橄欖』の創刊に寄せてー

 あとがき/初出一覧

 

 A5判 450頁 2018年5月発行 ISBN978-4-87636-435-0

¥7,560
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
漢籍の遥かな旅路ー出版・流通・収蔵の諸相ー           京大人文研漢籍セミナー7

京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター編                    中砂明徳・矢木 毅・宮 紀子著

 

   ユーラシア大陸の東西を跨いだ書物・情報の伝達や、東アジア域内における漢籍の流通について紹介した各講演の内容が、本冊子を通してさらに多くの皆様に味読していただけることを希望します。

(「はじめに」より)

 

 はじめに 矢木 毅

 明末の天主教漢籍と日本のキリシタン版 中砂明徳

 漢籍購入の旅ー朝鮮後期知識人たちの中国旅行記をひもとく 矢木 毅

 モンゴル時代の書物の道 宮 紀子

  

    A5判 183頁 2018年3月発行 ISBN978-4-87636-434-3

  

 

¥1,836
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
語り合う<良知>たちー王龍溪の良知心学と講学活動

小路口聡編

序論ー良知心学と講学活動(小路口聡)

思想史における王龍溪と講学

心学道統論ー「顔子没して聖学亡ぶ」を中心に(呉震)

講学と講会ー明代中晩期の中国陽明学派を主軸として(銭明)

王龍溪の良知心学

王龍溪の「虚寂感通」思想をめぐって(申緒璐)

王龍溪と周易参道契(伊香賀隆)

陽明学の「知天」における思惟構造ー天主教書『天儒印』と王陽明・王龍溪の思想から(播本崇史)

王龍溪の講学活動

寧国府における王龍溪の講学活動ー水西の会を中心に(鶴成久章)

王龍溪の良知心学と講学活動ー嘉靖三十六年の「新安福田の会」を中心に(小路口聡)

王龍溪の周辺

語らない周夢秀を語るー王龍溪と嵊県の周氏(早坂俊廣)

<唐宋派>と公安派詩学ー王龍溪を基点として(内田健太)

日本における王龍溪

王龍溪はどう読まれたか(吉田公平)

附録 王龍溪講学活動に関する現地調査報告(伊香賀隆・播本崇史)

王龍溪講学活動関係地図(早坂俊廣・播本崇史)

後記╱索引

A5判 444頁 2018年2月発行 ISBN978-4-87636-432-9

¥7,020
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
女性記者・竹中繁のつないだ近代中国と日本ー一九二六〜二七年の中国旅行日記を中心に

山﨑眞紀子・石川照子・須藤瑞代・藤井敦子・姚毅著

はじめに(山﨑眞紀子)

第一章 理解と融和を求めてー竹中繁について(須藤瑞代)

第二章 竹中繁の中国旅行―水先案内(須藤瑞代)

第三章 中国旅行(一)書きかけの旅行記

第四章 中国旅行(二)日々の記録(1926年~1927年)

一 満洲9月30日~10月31日/二 北京11月1日~11月28日/三 天津11月29日~12月5日/四 済南・青島12月6日~12月12日/五 上海・南京12月13日~12月23日/六 漢口・武昌・九江12月24日~1927年1月1日/七 南京・蘇州・上海1月2日~1月25日/八 香港・広州・黄埔1月26日~2月16日/九 上海から帰国2月17日~24日

第五章 中国旅行(三)竹中繁が書いた記事から

一 中国旅行中(1926年9月22日~1927年3月2日)の寄稿/二 帰国後の寄稿

第六章 竹中繁をめぐる人々

一 宋慶齢―英文の紹介状(石川照子)/二 李佑陞―黄塵の中の珠玉(須藤瑞代)/三 陳衡哲―困難な時代の中での交流(姚毅)/四 于立忱・謝冰瑩―知られざる悲劇(須藤瑞代)/五 市川房江―無二の親友(藤井敦子)/六 女性ジャーナリスト竹中繁の中国旅行日記の意味―芥川龍之介・谷崎潤一郎・与謝野晶子の同時代中国体験記をもとに(山﨑眞紀子)

第七章 竹中繁宛ての書簡(附:書簡リスト)

一 王梅先からの手紙/二 劉王立明からの手紙/三 帥雲風からの手紙/四 高良とみからの手紙/五 内山完造からの手紙/六 尾崎秀実からの手紙/七 野上彌生子からの手紙/八 島崎藤村からの手紙/竹中繁宛て書簡リスト

第八章 座談会―市川ミサオさん、稲葉幸子さんを囲んで―

あとがき/資料/年表/竹中繁日本語著作一覧/竹中繁中国語著作一覧/参考文献一覧

附別冊索引 

A5判 488頁 2018年2月発行 ISBN978-4-87636-433-6

¥9,180
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
南北朝時代の士大夫と社会

池田恭哉著

魏晋南北朝時代の不安定な戦乱の時代の中に身を置き、知識人として貴族制を擔った貴族(士大夫)たちは、果たして具体的に何に立脚した生を営もうとし、また社会から求められる知識人としての存在価値に対して、どう振舞おうとしたのか、顔之推『顔氏家訓』、南北朝時代士大夫の精神性や問題意識を通して考察する。

 

序章

第一部 顔之推論ー家と社会と国家

顔之推における家と国家ー学問を媒介として╱顔之推と『顔氏家訓』・『冤魂志』ー両著作に籠められた顔之推の意図╱『顔氏家訓』における「禮傳」ー何を指すのか

第二部 北朝士大夫と国家ー仕官と隠逸をめぐって

北斉・劉昼における仕官と修養ー『劉子』の分析を通じて╱北朝における隠逸ー王朝の要求と士大夫の自発╱新王朝への意識ー盧思道と顔之推の「蝉篇」を素材に

第三部 南北朝時代の継承と展開ー他時代と比較した南北朝時代

北魏における杜預像ー何がどう評価されたのか╱「桓山之悲」についてー典故と用法╱隠逸と節義ー「溥天之下、莫非王土」を素材に╱王通と『中説』の受容と評価ーその時代的な変遷をたどって

結語╱あとがき╱索引

A5判 368頁 2018年2月発行 ISBN978-4-87636-431-2

¥7,020
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
先秦の機能語の史的発展ー上古中国語文法化研究序説

戸内俊介著

上古中国語は広義には前漢以前の中国語の総称である。中国の言語資料が殷代甲骨文より始まることに鑑みれば、その時間的幅は極めて広い。加えて、資料の性質も多種多様である。本書はより一般性の高い中国語文法史記述に向け、こうした上古中国語内部の言語の変化、とりわけ機能語に重点を置き、伝世文献・出土文献の両方面から、その歴史的発展を検証したものである。(「はじめに」より)

 

序 章

文法化とは何か╱中国語史における文法化研究の現状╱本研究の目的と構成╱本研究で用いるコーパスとその時代区分╱古文字資料の隷定及び凡例

第1章 殷代中国語における「于」の文法化プロセスー時間介詞用法を中心に

時間介詞「于」の未来時指向╱「于」の空間表現における文法化╱「于」の時間領域への拡張╱「于」の文法化プロセス

第2章 上古中国語の「NP而VP」/「NP1而NP2VP」構造の表現機能とその成立

問題の存在╱コーパス╱接続詞「而」の基本的機能╱而」前後項の意味的関係╱「NP而」文の表現機能╱前項NP/NP1の指示特徴と文法機能╱而」の文法化

第3章 上古中国語における非現実モダリティマーカーの「其」の通時的展開

{其m}の古文字資料中の表記╱上古中期における非現実モダリティマーカーの{其m}╱西周時代における非現実モダリティマーカーの{其m}╱殷代における非現実モダリティマーカーの{其m}╱上古における{其m}の通時的展開

終章╱参考文献╱引用版本及び簡称╱あとがき╱索引

A5判 230頁 2018年2月発行 ISBN978-4-87636-420-5

¥6,480
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
中国古代史研究 第八 創立七十周年記念論文集

中国古代史研究会編

巻頭文

中国古代史研究会発足時の思い出 佐藤武敏

第三論文集刊行のころ 小倉芳彦

論文

里耶秦簡の治獄について 池田雄一

統万城と代来城の地理的関係から見る匈奴鉄弗部の活動範囲 市来弘志

李柏文書の性格をめぐってー李柏文書断片群を中心に 伊藤敏雄

南陽の六門陂をめぐって 大川裕子

秦漢簡牘史料再考二題 太田幸男

中国古代国家論 楠山修作

戦国封君ー王権構造の一側面 小林伸二

刖者の力ー古代中国における門番についての一試論 齋藤道子

那珂通世の中国通史認識 佐藤武敏

中国古代の養生思想 清水浩子

殷王朝の集権機能ー武丁期を中心に 末次信行

中国古代の家族墓地ーその構成と配列について 高浜侑子

『群書治要』所引の二篇の『中論』佚文について 多田狷介

『尚書引義』にみえる王夫之の『詩経』論 富田美智江

出土資料「堪輿」考 名和敏光

古代中国における経済地理的境域区分について 原 宗子

伏氏考 藤川和俊

『史記』平準書の歴史観ー八書の意図をめぐって 藤田勝久

漢代の救恤政策についてー『罷癃』を中心として 藤田 忠

『農言著実』からみた華北農業ー陜西省三原県農業調査記 村上陽子

放馬灘秦簡「日書」に見える音律占について 森  和

中国古代における鳩の表象 矢島明希子

簡牘にみえる帰義について 山元貴尚

資料

写真╱中国古代史研究会の歩み 佐藤佑治╱あとがき╱執筆者紹介

A5判箱入 464頁 2017年11月発行 ISBN978-4-87636-429-9

¥9,720
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
柿村重松『松南雑草』 近代日本漢学資料叢書2

解題 町泉寿郎

 ここに影印出版する柿村重松(一八七九〜一九三二)の遺稿『松南雑草』は、日本漢文学研究に先駆的な業績をあげた重松が約三十年間にわたって作った漢詩文・和歌・論説・注釈・資料等をほぼ時代順に自ら編集したもので、既刊の単行本や論文集から漏れた重松の諸作を収録する。

漢詩文・和歌は、こうした創作を公表することがなかった重松の実作者としての力量とともに、その交友を知る上で意義がある。論説・注釈・資料は重松の業績・学績を知る上で貴重な資料を提供する。(解題より)

A4判 276頁 2017年10月発行 ISBN 978-4-87636-428-2

¥8,640
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
詩経解釈学の継承と変容−北宋詩経学を中心に据えて

種村和史著

従来の枠組みにとらわれずに、詩経学の学的理念と方法の形成と継承の様相を、北宋の詩経学に視点をあてることにより追求する。

 

はじめに-本研究の概要

第Ⅰ部 歴代詩経学の鳥瞰

 第一章 イナゴはどうして嫉妬しないのか?

 第二章 妃は夫のために賢者を求めるのか?

第Ⅱ部 北宋詩経学の創始と展開

 第三章 欧陽脩『詩本義』の揺籃としての『毛詩正義』

 第四章 『詩本義』に見られる欧陽脩の比喩説

 第五章 詩の構造的理解と「詩人の視点」

 第六章 蘇轍『詩集伝』と欧陽脩『詩本義』との関係

 第七章 蘇轍『詩集伝』と王安石『詩経新義』との関係

 第八章 小序に対する蘇轍の認識

 第九章 漢唐の詩経学に対する蘇轍の認識

 第十章 深読みの手法

第Ⅲ部 解釈のレトリック

 第十一章 それは本当にあったことか?

 第十二章 一般論として……

 第十三章 いかにして詩を作り事と捉えるか?

 第十四章 詩を道徳の鑑とする者

 第十五章 詩人のまなざし、詩人へのまなざし

 第十六章 作者の意図から国史と孔子の解説へ

第Ⅳ部 儒教倫理と解釈

 第十七章 国を捨て新天地をめざすのは不義か?

 第十八章 詩によって過去の君主を刺ることは許されるのか?

 第十九章 なぜ過去の君主を刺った詩と解釈してはならないのか?

第Ⅴ部 宋代詩経学の清朝詩経学に対する影響

 第二十章 訓詁を綴るもの

まとめ

 論文初出一覧/参考文献/後書き

 引用書名著者名索引/引用注釈一覧表

A5判 1036頁 2017年10月発行 ISBN978-4-87636-426-8

¥16,200
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
韓愈詩訳注 第二冊

川合康三・緑川英樹・好川聡編

韓愈の詩の全作品について解題、校勘、訳、注を施す。銭仲聯『韓昌黎詩繋年集釈』に従って配列し、本冊はその「八月十五夜贈張功曹」から雄篇「城南聯句」までの詩を収める。

 

凡例

訳注

八月十五の夜 張功曹に贈る/謔鬼を譴む/湘中にて張十一功曹に酬ゆ

郴口にて又た贈る 二首/木居士に題す 二首/合江亭

衡岳廟に謁し遂に岳寺に宿して門楼に題す/岣嶁山/盈上人別る

江陵に赴く途中 王二十補闕・李十一拾遺・李二十六員外翰林三学士に

寄せ贈る/潭州に船を泊して諸公に呈す

杜侍御に陪して湘西の両寺に遊び独宿して題する有り、

因りて楊常侍に献ず/洞庭湖にて風に阻まれ張十一署に贈る/

岳陽楼にて竇司直に別る/晩に江口に泊す

龍移る/永貞行/木芙蓉/雪を喜ぶ 裴尚書に献ず

春雪/春雪/春雪 早梅に間わる/早春 雪中に鶯を聞く/

帰工部の僧約を送るに和す/杏花/李花 張十一署に贈る/

寒食の日に出でて遊ぶ/春に感ず 四首

憶昨行 張十一に和す/張十一の旅舎に題す 三詠/鄭兵曹に贈る/

鄭群 簟を贈る/酔いて張秘書に贈る/張徹に答う/会合聯句/

納涼聯句/同宿聯句/南山の詩/豊陵行

雨中に孟刑部幾道に寄する聯句/秋雨聯句/城南聯句

韓愈小伝(齋藤 茂)∕韓愈年譜(齋藤 茂)∕関係地図(鈴木達明)

A5判箱入 568頁 2017年10月発行 ISBN978-4-87636-427-5

¥10,800
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
明清のおみくじと社会 関帝霊籤の全訳 【研文選書127】

小川陽一著

『関帝霊籤』(関羽のおみくじ)を、背景となった明清の社会における流行状況、歴史的経緯、形態体裁、思想内容などを紹介することで、当時の人々の心の有りようと暮らしぶりを解明する。

『関帝霊籤』全百籤(本)の現代語訳は日本初の全訳。

 

まえがき

前篇 『関帝霊籤』とその世界

第一章 関帝廟と『関帝霊籤』

関帝廟の繁栄╱『関帝霊籤』の人気╱『関帝霊籤』の流布

第二章 明清小説の中の『関帝霊籤』

明清の小説と『関帝霊籤』╱文言小説の場合╱白話小説の場合╱明清小説の中の『関帝霊籤』一覧表

第三章 『関帝霊籤』の歴史

霊籤各種╱明清小説の中の霊籤╱『関帝霊籤』の出現╱『江東王霊籤』から『関帝霊籤』へ╱非『江東王霊籤』系の『関帝霊籤』╱韓州聖済廟霊跡碑

第四章 『関帝霊籤』流行の背景

関帝神崇拝の高まり╱善書の流行╱民間学校の教科書に『覚世経』╱三国の抗争を描いた小説・講釈・戯曲・ことば遊びの流行

第五章 『関帝霊籤』の籤紙の体裁と内訳

『関帝霊籤』の引きかた╱『関帝霊籤』の籤紙の体裁╱籤詩と聖意の内訳╱籤詩と『易経』╱籤詩と善書╱『関帝霊籤』の聖意一覧表

第六章 『関帝霊籤』と明清社会

訴訟の風習と明清社会╱行人の辛苦と明清社会╱嗣子願望と明清社会

終章に代えて

後篇 『関帝霊籤』全百籤の訳文

凡例╱『関帝霊籤』の引き方╱主な資料・文献╱あとがき

4・6判 322頁 2017年9月発行 ISBN978-4-87636-425-1

¥2,916
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
「春望」の系譜ー続々・杜甫詩話 【研文選書126】

後藤秋正著

本書を三部に分けた。Ⅰには杜甫「春望」に関わる文章を、Ⅱには杜甫の詩を読み進める中で気づいた語と、動植物に視線を向けた詩に関わる文章を収め、Ⅲでは杜甫の「逸詩」「逸句」を扱った。Ⅲは初めての試みである。・・・拙著において、杜甫の詩の特質をどの程度明らかにできたか、まさしく一斑もて全豹を評するようなものだが、部分の解明が全体の解明につながってゆくことを信じながら、今後も杜甫の詩を読み続けたいと思う。(「あとがき」より)

 

Ⅰ 「春望」について

「春望」の系譜╱杜甫「春望」の頷聯について╱杜甫の詩における「山河」と「山川」、「江山」

Ⅱ 杜甫の詩と詩語

杜甫「旅夜書懐」の「星垂」はどのように読まれてきたのか╱「牛炙・牛肉」についての覚書ー杜甫「聶耒陽詩」╱杜甫の詩とサルー猿・狙など╱杜甫の詩とニワトリ╱杜甫の詩とタケノコー筍・笋

Ⅲ 杜甫の「逸詩」と「逸句」

杜甫の「逸詩」について╱杜甫の「逸句」について

あとがき╱初出一覧

4・6判 286頁 2017年5月発行 ISBN978-4-87636-423-7

¥2,484
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
京大人文研漢籍セミナー6 目録学に親しむー漢籍を知る手引き

京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター編

古勝隆一・宇佐美文理・永田知之著

 目録学ー俯瞰の楽しみ(古勝隆一)

目録学の意義╱目録を眺める╱俯瞰の楽しみ

子部の分類について(宇佐美文理)

『漢書』藝文志における「子部書」について╱子部における「雑」の問題

目録学の総決算ー『四庫全書』をめぐって(永田知之)

編纂に向けた動き╱編纂の経緯と反響╱提要の形式╱分類の様相╱編纂を可能にしたものー清朝考証学╱四部分類の終焉╱目録学のゆくえ

附録 漢籍目録の参考文献(古勝隆一)

A5判 134頁 2017年3月発行 ISBN978-4-87636-420-6

¥1,620
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
洞窟の中の田園ーそして二つの「桃花源記」

門脇廣文著

第一部 洞窟の中の田園

第一章 洞窟の中の世界

異界にいる人物╱食べ物╱勧帰と懐郷╱贈り物╱時間的経過╱空間的位置╱内部空間╱異界にいる人物の服装

第二章 「世俗」と「超俗」のあいだに

他の洞窟説話との比較検討╱陶淵明の田園詩との比較検討ー桃源郷と田園の相似性╱「世俗」と「超俗」のあいだに

第二部 物語としての「桃花源記」

第一章 洞窟に行く人、住む人

二つの「桃花源記」╱洞窟に行く人、住む人

第二章 物語としての「桃花源記」

『捜神後記』の「桃花源記」の物語の展開と登場人物の作用╱二組の対立関係と登場人物の関係

第三部 従来の「桃花源記」研究の概要とその問題点

第一章 従来の「桃花源記」研究の概要

記録か創作か╱完全な創作か、何かをもとにした創作か

第二章 従来の「桃花源記」研究の問題点

収集した民話、あるいは伝説の一つに過ぎないとする説の問題点╱歴史的事実をそのまま描いたとする説の問題点╱従来のとらえ方の概要╱完全な創作だとする考え方の問題点╱もとにしたものは現実の出来事だとする考え方の問題点╱もとにしたものは武陵についての民間説話だとする考え方の問題点╱もとにしたものは洞窟探訪説話だとする考え方の問題点

第四部 「外人」の解釈とその問題点

第一章 「外人」の解釈史の概要

「外人」解釈の概要とその整理╱「外人」解釈の諸説の内容

第二章 「外人」解釈の問題点

一語、一文における検討╱前後の文章との関係で構成される文脈における検討╱一段落の文脈および文章全体の文脈における検討╱「桃花源記」と「桃花源詩」との関係で構成される文脈における検討╱唐代の「桃源」詩との関係で構成される文脈における検討╱洞窟探訪説話との関係で構成される文脈における検討

〈附論〉川合康三氏の二篇の著述における「外人」に対する理解について

川合康三氏の「外人」に対する理解╱川合康三氏の「外人」理解の問題点

附録 第一部

第一章 陶淵明以前の詩文に見える「影」

「影」の三つのタイプ╱諸子の書の中の「影」╱文学作品の中の「影」

第二章 陶淵明の詩文に見える「影」

陶淵明の詩文に見える「影」について╱「影」が表現しているもの

附録 第二部

第一章 「読山海経」第一首「頗廻故人車」の従来の解釈とその問題点

二様の解釈╱従来の注釈の検討╱解釈に対する疑問点╱従来の用例の検討

第二章 「読山海経」第一首が表現している境地

陶淵明の詩文に見える「廻〜」の用例の検討╱文脈における検討

あとがき╱初出一覧╱「桃花源記」関係参考文献リスト╱注

A5判 468頁 2017年2月発行 ISBN978-4-87636-418-3

¥9,180
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1
『文選』李善注の活用ー文学言語の創作と継承

富永一登著

序章 言語表現へのこだわり

第一部 文学言語の創作と継承

第一章 李善注の引書の活用

注引『論語』から見た文学言語の創作╱注引「子虚賦」「上林賦」から見た文学言語の継承╱注引「西京賦」から見た文学言語の継承╱注引曹植詩文から見た文学言語の創作と継承╱注引陸機・潘岳の詩文から見た文学言語の創作と継承

第二章 文学言語の継承と語意の変化

「孤」を用いた文学言語の展開ー陶淵明に至るまで╱「散志」考ー昭明太子の言葉╱「情」と「自然」、「山水」と「山河」について╱書評「林英徳著『《文選》與唐人詩歌創作』」(知識産権出版社)

第二部 『文選』版本考

第三章 板本『文選』李善注の形成過程

旧鈔無注本『文選』に見られる「臣君」について╱『文選』李善注の増補改変ー従省義例「巳見〜」について╱『文選』李善注の伝承ー唐鈔本から尤本へ╱書評「岡村繁著『文選の研究』」(岩波書店)

第四章 『文選』李善注の原形

唐鈔本李善単注本『文選』残巻考╱唐鈔本李善単注本『文選』残巻校勘記

結章 『文選』李善注活用の展望

初出一覧╱あとがき╱語彙索引

A5判函入 596頁 2017年2月発行 ISBN978-4-87636-417-6

¥13,500
購入する
  • 在庫有り
  • 配送期間:3-5日1