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研文出版 新刊図書のご案内
赤井益久著
唐代伝奇小説の研究 〈目次抄〉
まえがき
第Ⅰ部 伝奇と説話
第一章 伝奇作者の身分と立場/第二章 伝奇と説話/第三章 唐伝奇における第三人物形象について/第四章 伝奇と筆記-中国小説史上の主題に即して
第Ⅱ部 志怪の系譜
第一章 「李章武伝」管見/第二章 「謝小娥伝」札記/第三章 「柳毅伝」演変/第四章 変虎譚の諸相
第Ⅲ部 恋愛物語
第一章 「霍小玉伝」校覈/第二章 「鶯鶯伝」における作者の自照性について/第三章 玄宗と楊貴妃の物語を伝えた「場」―「長恨歌」「長恨伝」の背景/第四章 「李娃伝」と物語を支えた人々
第Ⅳ部 唐代伝奇の新たな地平
第一章 「杜子春伝」臆説/第二章 「枕中記」校弁/第三章 唐伝奇「崑崙奴」芻議/第四章 「魚服記」の主題
第Ⅴ部 附 篇
第一章 「七夕」伝承について/第二章 唐詩に見える「青冢」をめぐって/第三章 日本における唐代小説の研究動向について―一九九七年~二〇〇六年/第四章 わが国における唐代小説の研究動向について―二〇〇七年~二〇一七年/第五章 岡田充博著『唐代小説「板橋三娘子」考』書評
あとがき/索 引/英文目次/英文要旨/中文目次/中文要旨
A5判上製 530ページ 2021年2月刊 ISBN978-4-87636-461-9
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岸本美緒著
礼教・契約・生存 明清史論集3 〈目 次〉
はしがき
Ⅰ 契約文書研究の動向
明清契約文書
明清契約文書研究の動向―一九九〇年以降を中心に―
Ⅱ 契約・紛争・裁判
明清時代における「找価回贖」問題
土地市場と「找価回贖」問題―宋代から清代の長期的動向―
妻をうってはいけないか?―明清時代の売妻・典妻慣行―
清代中期の飢餓救済と贖地問題
礼教・契約・生存―明清民事裁判における衡平原則―
Ⅲ 史料に触れる・本を読む
貴州の山林契約文書と徽州の山林契約文書
【書評】ソマー著
『清朝中国における一妻多夫と売妻―生存戦略と司法的干渉』
【書評】ランズマイヤー著
『売られた人々―華北における人身売買業者と家庭生活』
東京大学東洋文化研究所契約文書研究会の三〇年
四六判上製 440ページ 2020年12月刊 ISBN978-4-87636-460-2
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有澤晶子著
あるものを他のものに擬える文化の表現方法としての“見立”を文化変容の探究装置として使い、日本と中国の文化関係を五つの領域で考察する。
見立の文化表象 目 次
まえがき
第一章 中国園林の表象
一 庭を見る視点/二 拙政園とその記録/三 隠逸志向からの表象
第二章 意図する掌の別天地
一 創造のひと・重森三玲/二 重森三玲による庭園研究/三 三玲の作庭に対する考え方
第三章 風景の表象としての八景
一 八景とは/二 概念化する瀟湘八景/ 三 心情を投影する条件/四 変容していく八景 イメージの重層性
第四章 風景から逸脱する八景
一水墨画から知る八景/二 日本の八景のはじまり/ 三 拡張する八景/四 文化表現の型としての八景
第五章 花狂いの心象風景
一 文人と花/二 花の記憶/三 袁宏道にとっての花
第六章 転変する花への投影
一 花に托する文化/二 中国の花の記憶/三 袁宏道『瓶史』の取捨選択
第七章 虚実の舞台空間
一 イメージを生む虚擬表現/二 『紅鬃烈馬』の来歴/三 構想にみる虚擬性/四 扮装の虚擬表現/五 固定空間の虚擬表現/六 演技による空間表現
第八章 複合する世界
一 演劇世界/二 『唐土奇談』/三 『羽勘三臺図絵』/四 『劇場訓蒙図彙』
第九章 自然と呼応する身体
一 身体の内と外/二 『内経図』の目的/三 『内経図』の表現/四 反転する意識
第十章 市井化する身体
一 養生は未病から/二 庶民の身体理解/三 身体を自然界に見立てる/四 読本の中の身体の物語
附録/あとがき
A5判並製 350ページ 2020年11月刊 ISBN978-4-87636-458-9
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研文選書【130】 飯島 渉著
刺激的な表題作はじめ中国や東アジアの歴史研究に関わる地域史への課題、「歴史疫学」からコロナ禍にまで言及した医療史の課題、そして身近な話題を綴った歴史学の授業の三部で構成された歴史随想録。
「中国史」が亡びるとき―地域史から医療史へ 目 次
はじめに
Ⅰ 地域史の課題―中国・東アジアの歴史研究
一 「中国史」が亡びるとき
二 「「中国史」が亡びるとき」その後
三 中国その特殊性と普遍性
四 「日本と中国は漢字によって隔てられている」
五 Yさんと中国の現代史
Ⅱ 医療史の課題―感染症の歴史学
一 「歴史疫学」の世界
二 『レイテ戦記』と日本住血吸虫症
三 レイテ島の日本住血吸虫症資料の修復をめぐって
四 植民地主義と医学
五 レッスンとしてのクルーズ船への検疫
六 コロナ禍の中で―長崎への旅
Ⅲ 歴史学の授業
一 外国で「世界史」を語る
二 新聞を読む
三 旅に想う
四 授業の経験から――特集 東アジアの情勢を考える
ー日中間の尖閣諸島問題を中心にー
五 その時、私は日本にいなかった
六 「你是中国人嗎(あなたは中国人ですか)?」
おわりに
四六判上製 203ページ 2020年10月刊 ISBN978-4-87636-457-2
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大口勇次郎著
徳川幕府財政史の研究 目次抄
はしがき
第一章 享保期の幕府財政
享保十五年の収支構造/十八世紀の財政政策
第二章 寛政・文化期の幕府財政
史料の性格/財政収支の概況/臨時的経費の分析
第三章 天保・弘化の幕府財政
天保十四年、弘化元年の収支構造
/水野忠邦の失脚と土井利位の財政改革/弘化元年の貨幣方収支
/嘉永・安政の幕府財政
第四章 文久期の幕府財政
問題の所在/文久三年の納払勘定帳の特徴/金銀方の歳出
/歳入の動向
第五章 幕末維新期の財政政策―御用金と金札
幕府の御用金/金札/明治元年の御用金と太政官札
第六章 消費者としての江戸城ー将軍御膳の魚料理ー
江戸城における「食」に関わる職制/将軍の習慣/「御肴の御易り」/将軍の献立―文政四年一月/将軍膳の魚介類/結びに代えて―魚の流通市場と江戸城の需要
終 章 徳川幕府の財政
幕府財政の成立/十八世紀の財政改革/江戸後期の幕府財政/開港後の幕府財政/幕府財政の時期区分
あとがき
農村史からの出発/財政史まで/大学紀要への投稿/他流試合/大野・飯島氏の財政史研究/社会史と女性史/財政史をまとめる
A5判上製 298ページ 2020年9月刊 ISBN978-4-87636-456-5
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飯島 渉編
大国化する中国の歴史と向き合う 目 次
序 論 大国化する中国の歴史と向き合う 飯島 渉
Ⅰ 方法をめぐって
第1章 研究成果を公表する 増補版のための補論 田中比呂志
*コラム 1 学会で報告する (吉澤誠一郎)
第2章 先行研究と向き合う 吉澤誠一郎
第3章 フィールドワークと地域社会史研究 佐藤仁史
第4章 現代中国と英語圏との対話―経済史 村上 衛
Ⅱ 思想をめぐって
第5章 通史と歴史像 石川禎浩
第6章 歴史・理論・言葉 深町英夫
第7章 明清史研究と近現代史研究 増補版のための補論 岡本隆司
*コラム 2 史料を読む (岡本隆司)
Ⅲ 制度をめぐって
第8章 外国史研究としての中国近現代史研究 川島 真
第9章 中国近現代史を大学で教えるということ 上田貴子
第10章 ユニバーサル・ヒストリーへの険しい道のり
ー「全球化」と日本の中国近現代史研究 飯島 渉
*コラム 3 発信型語学力 (深町英夫)
あとがき/索 引/執筆者一覧
A5判上製 210ページ 2020年8月刊 ISBN978-4-87636-455-8
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曺 貞 恩著
全中国で活動したプロテスタント医療宣教師の団体=博医会に着目し、1886~1932年の医療伝道事業の土着化過程を医療と伝道の間、博医会から中華医学会へ、医療と教育活動からみた土着化、医学用語翻訳活動、医療宣教師と中国伝統医学の各章で考究。
近代中国のプロテスタント医療伝道 目次抄
序 論
一 研究史の整理と課題の設定
二 主な史料と本書の構成
第一章 医療と伝道の間
一 医療伝道とは何か
二 医療や教育活動における伝道
三 理想と現実
四 医療宣教師から中国人へ
第二章 博医会から中華医学会へ
一 博医会の誕生
二 医療伝道団体から医学団体へ
三 中華医学会との協力
四 合併の要因
第三章 医療と教育活動からみた土着化
一 ミッション系病院の経済的な自立を求めて
二 医学教育をめぐる議論
第四章 医学用語翻訳活動
一 医学用語委員会
二 中国人との協力
三 医療宣教師の用語翻訳活動に対する評価
第五章 医療宣教師と中国伝統医学
一 医療宣教師の中薬研究
二 中薬研究の目的
三 中国伝統医学に対する多様な観点
四 医療宣教師と中国人
結 論
一 博医会と医療伝道の土着化
二 土着化に対する医療宣教師の懸念
三 教会医事委員会の活動
四 韓国における教会医療伝道事業の土着化
五 医療伝道への評価
文献一覧/あとがき/索 引
A5判上製 286ページ 2020年3月刊 ISBN978-4-87636-454-1
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加藤国安著
大原観山は江戸後期に見られるようないわゆる生粋の文人型詩人ではない。したがって詩解のみの方法論ではとりつくしまもない。……旧蔵書を調べていくと、国内政治の文書も外寇文書も当然ながらたくさん出てくる。これらの資料と彼の詩作とはどう繋がっているのか。その内容は幕政や藩政と陰に陽に絡みながら生々しく推移しているわけだが、……幕末の藩儒の旧蔵書がこれだけまとまって発見されるのは稀有なことであり、何とかしてこれらを活用して治政の内部に属した人間の理想や葛藤などを浮き彫りにできればと努めた次第である。(本書「あとがき」より)
大原観山詩集ー子規の外祖父・藩校生の日々 目次抄
口絵 大原観山肖像画
注解編
考察編
附録
補論
あとがき
A5判上製 421ページ 2020年3月刊 ISBN978-4-87636-453-4
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近代日本漢籍影印叢書2
解題 武田祐樹
町 泉寿郎
本書は、川田甕江(一八三〇~一八九六)の文稿三種類を影印したものである。周知の通り、甕江は、三島中州(一八三一~一九一九)や重野成斎(一八二七~一九一〇)と並び称される、明治三大文宗の一人であり、東宮侍講という栄誉にあずかった漢学者でもある。かつ備中松山藩の藩政や諜報活動に従事した実務家である。さらに、明治政府にも出仕し、学問をもって政治に貢献した。ところが、これほど著名な漢学者であるにもかかわらず、甕江の文集は、現在に至るまで出版されておらず、甕江自身についても、研究の対象とされてこなかった。……要するに、甕江の文稿は、生前没後を問わず、複数の異なる人物や異なる経緯のもとに編纂が企図された。そして、それら全てが実を結ばずに終わったために、現在われわれは甕江の文集を手に取ることができない、という状態にあるらしい。
これは、甕江の斯学における功績の大きさを鑑みれば、まことに遺憾である。このほど伝存する文稿の中でも、特に整備された形態の、三種類の文稿を一括で影印出版する。ひとえに、資料の存在を衆知せしむると共に、その活用に便あらしむることによって、日本漢学の成立と発展に寄与するものと信ずるが故である。(本書「解題」より)
川田剛『甕江文稿』 目 次
刊行の辞 町 泉寿郎
川田剛『甕江文稿』三種 目次
『甕江文稿』(倉敷市立玉島図書館所蔵)
『甕江文鈔』(二松学舎大学所蔵)
『甕江川田先生文鈔』(国立国会図書館所蔵本)
解 題 武田祐樹
参考資料一 甕江文稿 三種及び草稿対照表
参考資料二 川田剛辞令類翻印
A4判上製 413ページ 2020年2月刊 ISBN978-4-87636-451-0
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乾 源俊著
李白の詩人像がどのように形成されたかを、文集序と、詩作品とくに歌辞文学「歌行」を主な材料として考察。李白科挙不応説に対し、制科「高道」挙に応じたことを初めて指摘するなど著者独創の観点から、広く唐玄宗期の宗教・社会思想史上の問題についても言及。
生成する李白像 目 次
凡例/緒言
序 論
第一章 李白文集序の詩人像
魏顥序と李陽冰の詩人像/李白の自己像/序の詩人像と詩作品
第二章 楽府と歌行
本 論
「楽府論」
第一章 「蜀道難」本事考
はじめに/李白のテキスト/罪厳武説考証/まとめと展望
第二章 「蜀道難」論に寄せて
読解史/楽府探源/送別歌行/蜀都の像/入蜀行程
第三章 謫仙人と呼ばれた李白
「歌行論」
第四章 初唐七言歌行と李白
はじめに/初唐七言歌行の叙情/李白における叙情の展開
/まとめと展望
第五章 生成する李白像
はじめに/作品の分類/消滅する都市の夢想/物質と記憶
/飲酒と蕩尽
第六章 送別歌行の形成と展開
はじめに/初唐期/盛唐期 王維/王維の送別詩/王維の送別歌行
李白/科挙と道教政策/送別歌行の形成/送別歌行の展開 おわりに
「伝記論」
第七章 李白登科考
結 論
あとがき/論文初出/引用文献/索引
A5判 485ページ 2020年2月刊 ISBN978-4-87636-452-7
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