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大国化する中国の歴史と向き合う

                                    飯島 渉編

 

 

大国化する中国の歴史と向き合う   目 次

 

序 論 大国化する中国の歴史と向き合う  飯島 渉

 

 Ⅰ 方法をめぐって

第1章 研究成果を公表する 増補版のための補論  田中比呂志

   *コラム 1 学会で報告する (吉澤誠一郎)

第2章 先行研究と向き合う  吉澤誠一郎

第3章 フィールドワークと地域社会史研究  佐藤仁史

第4章 現代中国と英語圏との対話―経済史  村上 衛

 

 Ⅱ 思想をめぐって

第5章 通史と歴史像   石川禎浩

第6章 歴史・理論・言葉  深町英夫

第7章 明清史研究と近現代史研究 増補版のための補論  岡本隆司

   *コラム 2 史料を読む  (岡本隆司)

 

 Ⅲ 制度をめぐって

第8章 外国史研究としての中国近現代史研究  川島 真

第9章 中国近現代史を大学で教えるということ  上田貴子

第10章 ユニバーサル・ヒストリーへの険しい道のり

    ー「全球化」と日本の中国近現代史研究  飯島 渉

   *コラム 3 発信型語学力  (深町英夫)

 

      あとがき/索 引/執筆者一覧

 

    A5判上製  210ページ 2020年8月刊 ISBN978-4-87636-455-8

 

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近代中国のプロテスタント医療伝道

                                                                                             曺 貞 恩著

 

 全中国で活動したプロテスタント医療宣教師の団体=博医会に着目し、1886~1932年の医療伝道事業の土着化過程を医療と伝道の間、博医会から中華医学会へ、医療と教育活動からみた土着化、医学用語翻訳活動、医療宣教師と中国伝統医学の各章で考究。

 

  近代中国のプロテスタント医療伝道 目次抄

 

序 論

 一 研究史の整理と課題の設定

 二 主な史料と本書の構成

第一章 医療と伝道の間

 一 医療伝道とは何か

 二 医療や教育活動における伝道

 三 理想と現実

 四   医療宣教師から中国人へ

第二章 博医会から中華医学会へ

 一 博医会の誕生

 二 医療伝道団体から医学団体へ

 三 中華医学会との協力

 四 合併の要因

第三章 医療と教育活動からみた土着化

 一 ミッション系病院の経済的な自立を求めて

 二 医学教育をめぐる議論

第四章 医学用語翻訳活動

 一 医学用語委員会

 二 中国人との協力 

 三 医療宣教師の用語翻訳活動に対する評価

第五章 医療宣教師と中国伝統医学

 一 医療宣教師の中薬研究

 二 中薬研究の目的

 三 中国伝統医学に対する多様な観点

 四 医療宣教師と中国人

結 論 

 一 博医会と医療伝道の土着化

 二 土着化に対する医療宣教師の懸念

 三 教会医事委員会の活動

 四 韓国における教会医療伝道事業の土着化

 五 医療伝道への評価

文献一覧/あとがき/索 引

 

 A5判上製 286ページ   2020年3月刊    ISBN978-4-87636-454-1

 

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大原観山詩集―子規の外祖父・藩校生の日々

                          加藤国安著

 

 大原観山は江戸後期に見られるようないわゆる生粋の文人型詩人ではない。したがって詩解のみの方法論ではとりつくしまもない。……旧蔵書を調べていくと、国内政治の文書も外寇文書も当然ながらたくさん出てくる。これらの資料と彼の詩作とはどう繋がっているのか。その内容は幕政や藩政と陰に陽に絡みながら生々しく推移しているわけだが、……幕末の藩儒の旧蔵書がこれだけまとまって発見されるのは稀有なことであり、何とかしてこれらを活用して治政の内部に属した人間の理想や葛藤などを浮き彫りにできればと努めた次第である。(本書「あとがき」より)

 

 大原観山詩集ー子規の外祖父・藩校生の日々 目次抄

 

         口絵 大原観山肖像画

         注解編

         考察編

         附録

         補論

         あとがき

 

 A5判上製 421ページ 2020年3月刊 ISBN978-4-87636-453-4  

 

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川田剛『甕江文稿』

近代日本漢籍影印叢書2

                         解題 武田祐樹

                            町 泉寿郎

 

 

 本書は、川田甕江(一八三〇~一八九六)の文稿三種類を影印したものである。周知の通り、甕江は、三島中州(一八三一~一九一九)や重野成斎(一八二七~一九一〇)と並び称される、明治三大文宗の一人であり、東宮侍講という栄誉にあずかった漢学者でもある。かつ備中松山藩の藩政や諜報活動に従事した実務家である。さらに、明治政府にも出仕し、学問をもって政治に貢献した。ところが、これほど著名な漢学者であるにもかかわらず、甕江の文集は、現在に至るまで出版されておらず、甕江自身についても、研究の対象とされてこなかった。……要するに、甕江の文稿は、生前没後を問わず、複数の異なる人物や異なる経緯のもとに編纂が企図された。そして、それら全てが実を結ばずに終わったために、現在われわれは甕江の文集を手に取ることができない、という状態にあるらしい。

   これは、甕江の斯学における功績の大きさを鑑みれば、まことに遺憾である。このほど伝存する文稿の中でも、特に整備された形態の、三種類の文稿を一括で影印出版する。ひとえに、資料の存在を衆知せしむると共に、その活用に便あらしむることによって、日本漢学の成立と発展に寄与するものと信ずるが故である。(本書「解題」より)

 

    川田剛『甕江文稿』 目 次

 

     刊行の辞   町 泉寿郎

     川田剛『甕江文稿』三種 目次

     『甕江文稿』(倉敷市立玉島図書館所蔵)

     『甕江文鈔』(二松学舎大学所蔵)

     『甕江川田先生文鈔』(国立国会図書館所蔵本)

     解   題            武田祐樹

     参考資料一 甕江文稿 三種及び草稿対照表

     参考資料二 川田剛辞令類翻印

   

  A4判上製 413ページ 2020年2月刊 ISBN978-4-87636-451-0

 

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生成する李白像

                           乾 源俊著

 

   李白の詩人像がどのように形成されたかを、文集序と、詩作品とくに歌辞文学「歌行」を主な材料として考察。李白科挙不応説に対し、制科「高道」挙に応じたことを初めて指摘するなど著者独創の観点から、広く唐玄宗期の宗教・社会思想史上の問題についても言及。

 

               生成する李白像 目 次

 

      凡例/緒言

  序 論 

   第一章 李白文集序の詩人像

    魏顥序と李陽冰の詩人像/李白の自己像/序の詩人像と詩作品

   第二章 楽府と歌行

  本 論

  「楽府論」

   第一章 「蜀道難」本事考

    はじめに/李白のテキスト/罪厳武説考証/まとめと展望

   第二章 「蜀道難」論に寄せて

    読解史/楽府探源/送別歌行/蜀都の像/入蜀行程

   第三章 謫仙人と呼ばれた李白

  「歌行論」

   第四章 初唐七言歌行と李白

    はじめに/初唐七言歌行の叙情/李白における叙情の展開

      /まとめと展望

   第五章 生成する李白像

    はじめに/作品の分類/消滅する都市の夢想/物質と記憶

      /飲酒と蕩尽

   第六章 送別歌行の形成と展開

    はじめに/初唐期/盛唐期 王維/王維の送別詩/王維の送別歌行 

       李白/科挙と道教政策/送別歌行の形成/送別歌行の展開 おわりに

      「伝記論」

   第七章 李白登科考

  結 論 

   あとがき/論文初出/引用文献/索引

 

    A5判 485ページ 2020年2月刊 ISBN978-4-87636-452-7 

 

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謝朓詩の研究ーその受容と展開

                            石  碩(せき ますみ)著

 

 六朝を代表する詩人であり、唐代の詩人に大きな影響を与えた謝朓の詩は如何にして誕生し、後世に受け継がれ、今日の地位を獲得したのかを系統的に論述。

 従来の文学史的観点を覆す新たな知見を提示する謝朓詩初の著書。

 

      謝朓詩の研究ーその受容と展開  目次抄

 

  序 章 本書の課題と構成

   先行研究と本書の課題

   初唐以前の謝朓の評価と受容について

   本書の構成

  第一章 詩人「謝宣城」の誕生ー謝朓詩における荊州と宣城

   「思帰」の場所ー荊州における望郷・望京の詩

   「旅人」の心情ー宣城における異郷の詩

   「集団の詩人」から「謝宣城」へ

  第二章 謝朓詩における「窓」の風景ー遠景描写の一手法

   謝朓以前の詩中の「窓」

   謝朓詩における「窓」表現の概況

   謝朓詩の「窓」表現と遠景描写の手法

  第三章 「李白と謝朓」再考ー「澄江浄如練」句の受容と展開

   謝朓「澄江浄如練」句の成立とその特徴

   李白詩における「澄江浄如練」とその特徴

   「李白と謝朓」ー「澄江浄如練」句の受容と展開

   秀句の詩人、謝朓

  第四章 謝像朓の確立をめぐってー李白から中晩唐へ

   李白から中唐へー「謝朓を憶う」詩の広まり

   中唐詩における謝朓ー呼称の多様化

   「李白と謝朓」の典故化ー晩唐における謝朓の像

  第五章 「小謝」の変遷ー李白「中間小謝又清発」をめぐって

   「池塘生春草」句と「小謝」謝恵連

   唐詩における「小謝」

   李白「中間小謝又清発」をめぐって

  第六章 李白「志在青山」考ー謝朓別業の存在をめぐって

   李白墓遷移の経緯ならびに謝朓別業に関する記述

   謝朓詩における「青山」と謝朓別業の存在

   李白詩における「青山」

   李白「志在青山」の解釈について

  第七章 敬亭山の印象ー謝朓から李白へ

   謝朓の敬亭山の詩

   唐詩における敬亭山

   李白と敬亭山

  終 章 謝朓詩の受容と展開

  参考文献/初出一覧/索 引

 

      A5判 263ページ 2019年12月刊 ISBN978-4-87636-450-3

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続 中国艶書大全

                         土屋英明著

 

中国には房中(性愛)術の本がたくさんある。技巧だけでなく、心のもち方も説かれている。

   古代の『老子』から始め、年代を追って近現代の『中国当代性文化(精華本)』まで、約五〇冊を紹介してみた。原文を入れ、訳も付けてあるから、中国語を学んでいる人には参考になるだろう。

(本書「はじめに」)

 

     続  中国艶書大全  もくじ

 

 はじめに

 Ⅰ 春秋戦国・秦・漢の時代

 『老子』/『易経』/『黄帝内経』/『合陰陽』竹簡/『十問』竹 簡/『雑療方』帛/『華佗神医秘伝』/『周易参同契』

 Ⅱ 晋・南北朝・隋・唐の時代

 『素女経』と『玄女経』/『抱朴子』/『黄庭経』/『褚氏遺書』/『養性延命録』/『玉房秘訣』/『玉房指要』/『洞玄子』/『医心方』

 Ⅲ 五代十国・宋・金・元の時代

 『混俗頤生録』/『雲笈七籤』/『悟真篇』/『延寿第一紳言』/『婦人大全良方』/『三元延寿参賛書』/『格致余論』/『澹寮集験方』/『御薬院方』

 Ⅳ 明の時代

 『既済真経』/『修真演義』/『万氏家伝広嗣紀要』/『今古医統大全』/『素女妙論』/『食色紳言』/『本草綱目』/『遵生八箋』/『万暦野獲編』/『勿薬元詮』/『養病庸言』

 Ⅴ 清の時代

 『婦科玉尺』/『仁寿鏡』/『賽金丹』/『養生秘旨』/『産科心法』/『女科要旨』/『広嗣五種備要』/『秘本種子金丹』/『双梅景闇叢書』

 Ⅵ 中華民国・中華人民共和国の時代

 『男女強壮法』/『男女房中秘密医術』/『男女特効良方』/『秘戯図考』『中国古代房内考』/『古代採補術捜奇』/『媚薬雑談』/『性的知識』/『新婚衛生必読』/『性在古代中国』/『中国古代房事養生学』/『中国性研究』/『陰陽・房事・双修』/『房中術』/『中国古今性医学大観』/『中国当代性文化(精華本)』

 おわりに

 

   四六判並製 219ページ 2019年12月刊 ISBN978-4-87636-449-7

 

 

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書と画を論じる   研文選書【129】

                                                                                                                                                       松村茂樹著

 

 文人が作ってきた書と画を論じることで、中国文化の本質的理解を志向し、日本における受容から日中文人のネットワークを考察。図版多数駆使して分かりやすく解説。

 

      書と画を論じる 目 次

 

 はじめに

 Ⅰ 王羲之書法とは何か?

  漢字のはじまりと正鋒/太宗と王羲之書法/書論に見る「十七帖」  /帖学派の書法

 Ⅱ 文人の思い入れ

  清代条幅の款書を読む/何紹基の隷書―その飄逸さの本質/

    今井凌雪先生蔵 呉昌碩「臨石鼓文・水墨花卉 六曲一双屏風」

 Ⅲ 中国文人画を読む

  呉昌碩「大寿桃図」/溥儒「人馬図」/王一亭「自画像」/趙之謙「鍾馗像」/黄賓虹「雲壑奔泉図」/任伯年「隔簾仕女図」

 Ⅳ 日本における受容

  中林梧竹の臨書論/呉昌碩が日本にもたらしたもの―河井荃廬・長尾雨山を介しての伝播/

    書画文墨趣味のネットワーク

 あとがき/初出一覧

 

    四六判 209ページ 2019年10月刊 ISBN978-4-87636-448-0

 

¥2,200
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中国宋代文学の圏域―草稿と言論統制

                         浅見洋二著

 

 文学作品(テクスト)を取り巻く社会的状況を官僚士大夫の集団が形作る"公”と思想・心情を共有する友人・同士がつくる"私”という圏域(ネットワーク)に分けて考察。"私”たる「草稿」と"公”である「言論統制」の関係・影響を、宋代の文学を中心に解析する。

 

中国宋代文学の圏域ー草稿と言論統制  目 次

 

 序言 テクストの「公」と「私」―文集について

 第一部 草 稿―文学テクストの生成

  序 

  第一章 校勘から生成論へ

       ―蘇軾・黄庭堅詩注における真蹟・石刻の活用をめぐって

  第二章 黄庭堅詩注の形成と黄シュン『山谷年譜』

       ―真蹟・石刻の活用を中心に

  第三章 テクスト生成論の形成

       ―欧陽脩撰『集古録跋尾』

                から周必大編『欧陽文忠公集』へ

 第二部 言論統制―文学テクストと権力

  序

  第一章 「避言」ということ―『論語』憲問からみた言論と権力

  第二章 言論統制下の文学テクスト―蘇軾の文学活動に即して

  第三章 テクストと秘密―言論統制下の文学テクスト・補説

  結 語 皇帝のまなざしと詩人のこころ

  あとがき/主要引用書目/主要人名索引

 

 A5判上製 348ページ 2019年9月刊 ISBN978-4-87636-447-3

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木下彪『国分青厓と明治大正昭和の漢詩界』

近代日本漢学資料叢書4                                                                   

                           解題 町 泉寿郎

 

……以上、木下彪が長編の評論を通して明らかにしようとした事柄は、端的に言えば国分青厓という明治期の新聞人が漢詩と言う伝統的な表現手段を用いて、同時代の政治批評であると同時に文芸としても優れた作品を発表していたこと、かつそれが新聞という新しい媒体によって広く人々に享受されていたという事実である。国分青厓のみならず上述の多くの作者を輩出した明治期の漢詩は、漢字文化伝播以来の長い日本漢文学史の中でも稀有な高度の達成を示すものであると同時に、孤立したものではなく社会的に広く享受されたものであった。……このように見て来ると、「国分青厓と明治大正昭和の漢詩界」が近代漢詩とその時代の優れた評論たりえている理由を考える時、彪自身が漢詩作者としてまた京都支那学諸家との交流を通して中国古典詩を読解する高い能力を身に着けていたことに加えて、かつて新聞記者として満洲で活動し、また戦後も台湾との深い関係を有したような現代社会への高い関心や、国家と歴史に関する強固な視点がこれを成り立たしめたと思われるのである。(本書「解題」より)

 

 近代日本漢学資料叢書4

 木下彪『国分青厓と明治大正昭和の漢詩界』 目 次

 

   刊行の辞                 町 泉寿郎

   国分青厓と明治大正昭和の漢詩界      木下 彪

   解 題                  町 泉寿郎

 

 

  A5判上製 671ページ 2019年8月刊 ISBN978-4-87636-446-6

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加藤虎之亮『周禮経注疏音義挍勘総説』

近代日本漢学資料叢書3

                        解題 野間 文史

                        解説 町 泉寿郎

                           川邉 雄大

 

加藤虎之亮(号天淵、一八七七~一九五八)は、研究面では『周禮経注疏音義挍勘記』を著したことで知られ、教育面では広島陸軍地方幼年学校・広島高師・青山師範・武蔵高校・東洋大学などで漢文を教え、のちに東洋大学学長や財団法人無窮会理事長などをつとめた。その一方、香淳皇后への進講(漢文学)や宮内庁御用掛、秩父宮・北白川宮家の進講に従事するなど、皇室との関わりが深かったが、加藤に関する先行研究は少ない。……加藤は近代教育を受けた世代であったが、三宅真軒という考証学を奉じるやや特異な漢学者に師事して、彼自身も漢学の道に進み、研究面では『周禮』の挍勘という時間と労力と学力を必要とする地味な学業にその学者人生を捧げた。……これらの加藤の事績・学績は、近代の漢学の諸特徴を示すものであり、加藤は近代日本が生んだ漢学者のひとつの典型であるということができる。(本書「加藤虎之亮の事蹟」より)

 

近代日本漢学資料叢書3

 加藤虎之亮『周禮経注疏音義挍勘総説』 目 次

 

 刊行の辞                  町 泉寿郎

 加藤虎之亮『周禮経注疏音義挍勘総説』

 凡  例

 解  題                  野間 文史

 加藤虎之亮の事蹟              川邉 雄大

                       町 泉寿郎

 

 

 A4判上製横型 247ページ 2019年3月刊 ISBN978-4-87636-445-9

 

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華と夷の間=明代儒教化と宗族

                                                                                       井上 徹著

  

 宋代の宗法主義を分析し、その主義に基づく宗族の歴史的展開を考究した前著『中国の宗族と国家の礼制』を踏まえ、広東珠江デルタ流域における明代の宗族の実態を解明。

 

  華と夷の間=明代儒教化と宗族 〈目   次〉

  序 章

  第一部 「華」と「夷」の間

   第一章 明朝の対外政策と両広社会

   第二章 民族反乱の勃発

   第三章 「華」はどのように「夷」を包摂したか?

   第四章 明朝の州県管理―広東羅定直隷州の創設―

  第二部 儒教化の動向

   第五章 魏校の淫祠破壊令―広東における民間信仰と儒教―

   第六章 中国近世の都市と礼の威力

   第七章 石頭霍氏ー広東の郷紳の家ー

   第八章 霍韜と珠璣巷伝説

   第九章 霍韜による宗法システムの構築

       ―商業化・都市化・儒教化の潮流と宗族ー

  第三部 郷紳と宗族

   第十章 明末の商税徴収と広東社会

   第十一章 明末の都市広州と搶米暴動

   第十二章 明末広州の宗族

        ―顔俊彦『盟水斎存牘』に見る実像―

   第十三章 明末珠江デルタの郷紳と宗族

  終 章/付 篇/あとがき/中文要旨

 

  A5判上製 517頁 2019年2月刊 ISBN978-4-87636-444-2

 

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『金瓶梅』の構想とその受容

                                                                                        川島優子著

 

 本書は、『金瓶梅』の構想と、その日本での受容について、明らかにしようとしたものである。

 書名が物語るように、『金瓶梅』における女性描写は、作品の本質に関わる問題である。またその大きな特徴が「詳細な描写」にあることは、序章で述べたとおりである。第一部では『金瓶梅』の構想について、主に女性の描かれ方に注目し、繰り返される詳細な描写を検討していくことで迫ろうと試みた。……他の三作品(『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』)とは異なり、『金瓶梅』が日本の文化や文学に大きな影響を与えることはなかった。そしてそれは、『金瓶梅』が「淫書」であったためだと考えられてきた。直接的な資料が少なすぎることもあり、詳しいことがよくわからなかったのである。そこで第二部では、江戸時代にやってきた『金瓶梅』が日本人にどう読まれたのかという問題について、これまでに扱われることのなかった資料も用いることで、全面的な考察を試みた。

(本書「終章」より)

 

 『金瓶梅』の構想とその受容 〈目  次〉

  序 章

  第一部 『金瓶梅』の構想

   第一章 『金瓶梅』の構想―『水滸伝』からの誕生ー

   第二章 潘金蓮論ー歪みゆく性に見る内なる叫びー

   第三章 呉月娘論ー罵語を中心としてー

   第四章 孟玉楼と呉月娘ー『金瓶梅』の服飾描写ー

   第五章 李瓶児論

   第六章 『金瓶梅』の発想

       ー容与堂刊『李卓吾先生批評忠義水滸伝』

                       の評語を手がかりにー

  第二部 江戸時代の『金瓶梅』

   第七章 江戸時代における『金瓶梅』の受容

   第八章 白話小説の読まれ方

       ー鹿児島大学附属図書館玉里文庫蔵「金瓶梅」

                          を中心としてー

   第九章 「資料」としての『金瓶梅』ー高階正巽の読みを通してー

       終 章/あとがき/索 引

 

  A5判上製 317頁 2019年2月刊 ISBN978-4-87636-443-5

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林羅山の学問形成とその特質ー古典注釈書と編纂事業―

                                                             武田祐樹著

 

 本書は、林羅山(1583~1657)の学問形成とその特質の実態解明を目的とする。これにあたり、林羅山が作成した古典注釈書と彼が主導した徳川幕府による修史事業に着目し、清原宣賢(1475~1550)や藤原惺窩(1561~1619)および林鵞峯(1618~1680)との比較検討を行うことにより、林羅山が先学の問題点を如何に認識し、自身は如何に超克したのか、また林羅山自身の問題点は何処にあり、それは如何に克服されたのかを、現存する林羅山資料の個別の性格に十分な配慮をしつつ、具体的な証拠に基づいて論じる。(本書「序論」より)

 

 林羅山の学問形成とその特質―古典注釈書と編纂事業―〈目 次〉

  序 論

   前篇 慶長から寛永前半にかけての林羅山と古典注釈

    第一章 清原宣賢「三略秘抄」と林羅山「三略諺解」の比較検討

    第二章 「七書直解」のテキストに対する姿勢の比較

    第三章 林羅山の「大学」解釈をめぐって

    第四章 藤原惺窩と林羅山の交渉再考

        ―「知新日録」受容を考慮に入れて

   後篇 寛永末年からの林羅山と編纂事業

    第五章 五山文学批判と博への志向

    第六章 林羅山の学問とその特質について

    第七章 「本朝神社考」上巻の構成について

    第八章 徳川幕府の宗教政策と「本朝神社考」との連動について

    第九章 修史事業から窺う林羅山と林鵞峯の差異

  結 論/文献目録/図 表/あとがき/索 引

 

  A5判上製 321頁 2019年2月発行 ISBN978-4-87636-442-8

 

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中国近代の巨人とその著作ー曾国藩、蔣介石、毛沢東

                                                           京大人文研漢籍セミナ-8

京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター編

                                                       村上 衛・森川裕貫・石川禎浩著

 

はしがき

「士」の家計簿―曾国藩の著作より―         村上 衛

 はじめに/1 北京入りまで/2 京官時代/3 曾国藩の家計簿(湘軍時代)/4 曾国藩の家計簿(督撫時代)/おわりに

蔣介石と『中国の命運』              森川裕貫

 はじめに/1 『中国の命運』の内容/2 『中国の命運』への肯定的反響/3 中国共産党による批判/4 中国国民党内部の深刻な憂慮/5 英米の反応/6 増訂版の刊行/7 ジャジェフェによる英語版の出現/8 中国国民党の対応/9 二つの英語版に対する英語圏読者の反応/おわりに/参考文献

毛沢東―書家として、詩人として―          石川禎浩

 はじめに/一.毛沢東の書――懐素に範をとった“狂草”の筆づかい/

二、毛沢東の詩(詞)―天下や歴史を相手に人生を戦う/おわりに―

日本の漢詩と毛沢東の不思議な縁

 

 A5判並製 147ページ 2019年1月発行 ISBN978-4-87636-441-1

 

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先秦の機能語の史的発展ー上古中国語文法化研究序説

戸内俊介著

《第47回 金田一京助博士記念賞受賞》

上古中国語は広義には前漢以前の中国語の総称である。中国の言語資料が殷代甲骨文より始まることに鑑みれば、その時間的幅は極めて広い。加えて、資料の性質も多種多様である。本書はより一般性の高い中国語文法史記述に向け、こうした上古中国語内部の言語の変化、とりわけ機能語に重点を置き、伝世文献・出土文献の両方面から、その歴史的発展を検証したものである。(「はじめに」より)

 

序 章

文法化とは何か╱中国語史における文法化研究の現状╱本研究の目的と構成╱本研究で用いるコーパスとその時代区分╱古文字資料の隷定及び凡例

第1章 殷代中国語における「于」の文法化プロセスー時間介詞用法を中心に

時間介詞「于」の未来時指向╱「于」の空間表現における文法化╱「于」の時間領域への拡張╱「于」の文法化プロセス

第2章 上古中国語の「NP而VP」/「NP1而NP2VP」構造の表現機能とその成立

問題の存在╱コーパス╱接続詞「而」の基本的機能╱而」前後項の意味的関係╱「NP而」文の表現機能╱前項NP/NP1の指示特徴と文法機能╱而」の文法化

第3章 上古中国語における非現実モダリティマーカーの「其」の通時的展開

{其m}の古文字資料中の表記╱上古中期における非現実モダリティマーカーの{其m}╱西周時代における非現実モダリティマーカーの{其m}╱殷代における非現実モダリティマーカーの{其m}╱上古における{其m}の通時的展開

終章╱参考文献╱引用版本及び簡称╱あとがき╱索引

A5判 230頁 2018年2月発行 ISBN978-4-87636-420-5

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