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中国古典学への招待―目録学入門 【研文選書125】

程千帆・徐有富著 向嶋成美・大橋賢一・樋口泰裕・渡邉大訳

学問の中で第一に緊要とされる目録学を系統的に整理して記述すると共に、その活用法を説いた名著『校讎広義』目録編の全訳。多くの訳注の他、目録学要籍解題・目録学年表・目録分類要覧・参考文献を新たに作成。中国古典を志す人の必携の書。

 

まえがき 訳者より

第一章 目録と目録学

目録とは何か/目録学とは何か

第二章 目録の構造とその機能

篇目/書目/書の叙録/書目の序

第三章 目録の著録事項

書名/篇巻/版本/真偽/存佚/著者

第四章 目録分類の沿革

『七略』から『隋書』経籍志まで/四部分類法の形成以後における内部調整/四部分類の規則を守らない分類法

第五章 総合目録

国家蔵書目録/史志/叢書目録/地方文献目録/私人蔵書目録/聯合目録

第六章 学科目録

経学書目録/史学書目録/諸子学書目録/文学書目録

第七章 特種目録

推薦書目録/禁書目録/販書目録/引用書目録/版本目録/個人著作目録/目録の目録

第八章 目録の編製

主題の選定とその範囲/著録と配列/別裁と互著/序列と索引

訳者あとがき

附録 目録学要籍解題/目録学年表/参考文献(『校讎広義』参考書目挙要・訳者参考文献)

目録分類要覧

書名索引/人名索引/事項索引

46判 544頁 2016年9月発行 ISBN978-4-87636-409-1

¥3,888
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中国のメディア・表象とジェンダー

中国女性史研究会編

メディアと表象という角度から、中国のジェンダー 史、とくに女性のあり方に迫る。メディアの中で表象される性別のあり方の研究はジェンダー史の中心 的な課題であり、それぞれのジェンダーのあり方は表象と実態、規範と現実の相互作用の中で形作られるという立脚点から十論文が考究する。

 

柳田節子先生の思いを継いで 前山加奈子

 小浜正子

元雑劇に見る家族像 大島立子

纏足・大脚・赤脚―明清時代における婢のイメージとメディア 五味知子

『圖畫日報』にみる清末上海の働く女性たち 前山加奈子

近代中国の女子学生―図像と回想による考察 石川照子・須藤瑞代

近代中国における主体的妓女の表象とその夭折―民国期の多様なメディアから 江上幸子

華北のある小都市での売春に関する研究―一九三〇年代を中心に リンダ・グローブ(田中アユ子訳)

台湾における戒厳令の解除と出版法の廃止―女性団体の関わり方に着目して 松井直之

「はだしの医者」の視覚表象とジェンダー 姚毅

行動派フェミニストの街頭パフォーマンスアート―図像を中心に 遠山日出也

日本における中国女性/ジェンダー史研究―中国女性史研究会の歩みを軸として 秋山洋子

あとがき 江上幸子・秋山洋子

中文・英文目次

A5判 322頁 2016年9月発行 ISBN978-4-87636-410-7

¥4,860
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中国近代の秘密宗教

李世瑜著 武内房司監訳

黄天道・一貫道や在理教などを秘密結社とせず秘密宗教と定義し、考究した『現在華北秘密宗教』『天津在理教調査報告』の完訳。

訳者 武内房司/倉田明子/小武海櫻子/白川知多/宮田義矢

 

訳者解説(武内房司)

呉沢霖序/グロータース序/自序/増訂版序/フランス語要旨

緒論

第1章 黄天道

万全県における黄天道の発見/万全県における黄天道の流伝範囲/普明仏の伝説/黄天道経典研究/教義と儀礼/明代の黄天道

第2章 一貫道

一貫道源流考証/一貫道宣伝方法/一貫道の教義の紹介/一貫道儀礼規則について/一貫道経典提要

第3章 皈一道

皈一道の歴史/皈一道信者の生活/皈一道の教義の提要/皈一道の修行規則/皈一道経典提要

第4章 一心天道龍華聖教会

一心天道龍華聖教会の概観/1951年の一心天道龍華聖教会調査

第5章 天津在理教調査報告

在理教の源流/在理教の活動/在理教の信仰・修練・規範/在理教の斎口

参考文献一覧/あとがき/索引

A5判 428頁 2016年3月発行 ISBN978-4-87636-408-4

¥5,184
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科挙と性理学―明代思想史新探

三浦秀一著

明代の性理学の展開を社会史的・哲学的角度から分析。科挙関連の知的営為が、明代思想史を動かす重要な要因素であることを実証的に解明する。

 

導論―明代の科挙と性理学

挙業盛んにして聖学亡ぶ 清初人士の明学観/永楽の三大全と「成説」に対する両面的評価

明代の科挙制度と科挙関連文献 試験科目と郷試考官/試験答案の史料的価値

明代思想史研究と「心外無事」の論理

Ⅰ 大全と程策

第一章 『性理大全書』の書誌学的考察

注釈書の誕生とその成長―集覧から補註・集釈へ/増注版の安定化―新刊性理大全/大全書受容の学術史的背景

第二章 明代科挙「性学策」史―程策の展開を中心に

標準の形成と「成説」の尊重/博学と自得の両立/理論的可能性の探求

Ⅱ 考試と督学

第三章 明朝各省郷試事略―考官選定基準の変遷とその背景

天順以前/成化・弘治期/正徳以降 

第四章 明朝提学官物語

提学官像の形成とその展開/督学理念の再検討/思想闘争の最前線

Ⅲ 挙業と徳業

第五章 湛若水「二業合一」論とその思想史的位置

「二業合一」論とその思想史的前提/「二業合一」論の反響

第六章 王門欧陽徳の学問とその会試程文

従学・登第・就職/南京国子監司業/帰郷・講学・復職

第七章 提学官王宗沐の思想活動

広西提学官時代/江西提学官時代

あとがき/索引(人名索引・書名索引) 

A5判箱入 358頁 2016年2月発行 ISBN978-4-87636-407-7

¥7,020
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北京餐庁(レストラン)情報―北京を食べて三十四年

山本英史著

慶応大学教授が毎年、北京に出没。三十四年にわたっての食べ歩き記。

時々の社会情況とリンクさせ北京の街の風物をレストランを通してみた探訪記。1982年から2015年まで。歴史家の眼光が冴える。

 

追 想 1982年/再び北京 1994年/市場経済の始動 1995年/変わりゆく首都 1996年/近代化一直線 1998年/世紀末の北京 2000年 /老字号の興亡 2002年/SARSを乗り越えて 2003年/驚きの経済成長 2004年/正陽楼の運命 2005年/鳥インフルエンザを乗り越えて  2006年/トイレ大変身 2006年/段ボール肉まんを乗り越えて 2007年/もうすぐオリンピック 2007年/オリンピックを終えて 2008年/建国六十年 2009年/客死せし友 2009年/李大釗とともに 2009年/革命から百年 2011年/三十年前の思い出 2012年/険悪化す る日中関係 2013年/ますます険悪化する日中関係 2014年/日中関係新時代 2015年/展望 2016年/あとがき/関連略年表

46判 346頁 2016年2月発行 ISBN978-4-87636-406-0

¥1,620
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赴任する知県―清代の地方行政官とその人間環境

山本英史著

科挙に合格した儒者エリートは知県として任務を帯び地方末端に赴任し、清代王朝支配を支えた。彼らの各赴任地における地域支配の様態を官箴書や公牘などを用いて分析する。

 

第一章 赴任する知県―官箴書に見る清代県衙の人間環境

知県とは何か/筮仕―赴任前の心得/蒞任―赴任時の心得/待人―人間関係構築の心得

第二章 待士法の展開―在地有力者とのつきあい方

『治譜』について/『治譜』が伝える「待人法」/待士法の系譜/清代官箴書における待士法の継承

第三章 「衙蠹」のいみするもの―清初の地方統治と胥役

順治題本と「衙蠹」/為政者にとっての「衙蠹」/「衙蠹」の具体像/剔蠹と縦蠹/剔蠹の問題

第四章 地方官の民衆認識―公牘の中の良き民と悪しき民

公牘讞語類の中の「民」/公牘告示類の中の「民」/公牘詳文類の中の「民」

第五章 清初における浙江沿海地方の秩序形成

遷界令の実施と浙江/遷界令の緩和と浙江/遷界令緩和下の秩序形成/遷界令解除後の秩序形成

第六章 健訟の認識と実態―清初の江西吉安府の場合

地域と史料/江西統治官僚の健訟認識/判牘に見る訴訟実態/認識と実態とのあいだ

第七章 離任する知県

『福恵全書』陞遷部総論の垂訓/攀轅臥人轍と窒戸壊磚/徳政顕彰の実態

附章 清代の公牘とその利用

公牘とは何か/康煕朝の地方官僚が遺した公牘/公牘を利用した研究の概況と展望

跋/参考文献/中文英文目次/索引

A5判 408頁 2016年1月発行 ISBN978-4-87636-405-3

¥6,480
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京大人文研漢籍セミナー5 清玩―文人のまなざし

京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター編

岡村秀典・髙井たかね・稲本泰生著

 中国の文化にはぐくまれた「文人」たちは、古器古物など、かたちあるものを愛好し鑑賞する一面をもっていた。そのような鑑賞のことを「清玩」と呼 ぶ。中国宋代の文人から日本近代の文人にいたるまで、文人と文物との関わりを、中国の青銅鏡、明末清初の文人、李漁、インド哲学の 大家、松本三郎の仏教美術観等のそれぞれの角度から論じる。文人は文物に対して、どのような「まなざし」をそそいだのか。それを手がかりとして、ものをたのしみ味わう人々の姿や、彼らの鑑賞を支えていたものの見方を紹介する。(序文・古勝隆一)

 

古鏡清玩―宋明時代の文人と青柳種信(岡村秀典)

 古鏡の金文学 北宋代の金文学/南宋代の金文学/古詩としての鏡銘の収集

 古鏡の科学 北宋の沈括『夢渓筆談』/明末における古鏡の鋳造技術研究

 古鏡の清玩

 青柳種信による三雲遺跡の研究 青柳種信と三雲遺跡の発見/出土鏡の考証/遺跡の性格について

 

李漁の「モノ」がたり―『閒情寓寄』居室・器玩部より(髙井たかね)

 李漁の人物像、評判

 『閒情寓寄』とその居室・器玩部 『閒情寓寄』について/居室・器玩部の内容 李漁にとっての建築、庭園、器物

 李漁の「新奇」とその具体相 「雅俗俱利」/「新奇」を求む 李漁の自信作

 「モノ」の語り?騙り?―「新奇」なアイデアは本当に実践されたのか 「モノ」に関する語り口/李漁の書簡―芥子園名箋/『顔氏家蔵尺牘』中の李漁書簡

 むすびにかえて―「下は伝を後にのぞまず」 李漁の「新奇」の反動?追随?/「自ら思慮をつくして試みる」

 

利他と慈悲のかたち―松本文三郎の仏教美術観(稲本泰生)

 真理を以て人を暁す―その生涯と人物像 青年期の交友関係と修学/ドイツ留学へ/東洋学の隆盛と哲学の衰退/ベルリンにおける交友と逸話/第一次インド滞在/黎明期の敦煌学への貢献/仏教文物コレクターとして/

 一九一〇年代の転換―インド固有美術論への傾斜 ガンダーラ仏教美術礼賛/「ヘレニズムの波及」と「異文化への寛容性」/「グプタ式仏教美術」の顕揚/

 東アジア仏教美術へのまなざし―「グプタ式仏像」東漸論とその後 雲岡造像「グプタ式」起源説の提唱/雲岡造像論の問題点/清涼寺釈迦如来立像をめぐる議論/クシャーン期マトゥラー彫刻との出会い/雲岡造像論の変容/仏教起源論と仏教東漸論

 大乗仏教の理想と藝術―造像に宿る精神 宗教と美術の相関性―精神美と形体美/なぜ仏教美術は特別か/岡倉覚三と松本文三郎/仏教美術の造形理念と価値判断の指標

A5判 222頁 2015年12月発行 ISBN978-4-87636-404-6

¥2,052
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日本思想史研究―中国思想展開の考究

加地伸行著作集Ⅱ

中国哲学の専門家による日本における中国思想の受容と展開の独自性を追求した論集。

加地伸行著作集全3巻 完結

 

第一部 日本古代における中国思想受容

第一章 中国思想の先駆的受容

前方後円墳に投影された経学的意味/邪馬「臺」国/「臺」字の解釈/『太平御覧』所引『魏志倭人伝』について

第二章 中国思想の内面化

空海と中国思想と―『指歸』両序をめぐって/空海の言語論における日本的性格/大真言から小真言へ―『文鏡秘府論』の構成/『竹取物語』と道教と

第二部 儒教の本質的理解―中江籐樹の孝

第一章 『孝経啓蒙』の成立

『孝経』について/日本における『孝経』/『孝経大全』/明人朱鴻『孝経輯録』/『孝経啓蒙』の成立/『孝経』をめぐる籐樹と羅山と

第二章 『孝経啓蒙』諸本の系統とその展開と

諸本の解題/籐樹の孝における孤剣楼本『孝経啓蒙』の意義/天理図書館所蔵本『孝経啓蒙』について/『孝経啓蒙』の文献的特徴と諸本の関係と/真祐本『孝経啓蒙』と安井真祐と

第三章 中江籐樹の孝

藤樹の孝についての川島武宜説批判/川島武宜説批判の補論/籐樹の孝についての守本順一郎説批判/日本陽明学の孝

第三部 中国学の総合的理解

第一章 中井竹山・中井履軒と懐徳堂と

漢詩文/字音/経学/史学/懐徳堂文庫所蔵漢籍研究の予備調査

第二章 皆川淇園と大田錦城と

皆川淇園の『論語繹解』/大田錦城の『論語大疏』・『仁説三書』

第四部 儒教に対する誤解

教育勅語とは何か/丸山真男について

鶏肋二束・上

前方後円墳に投影された中国思想/飛鳥の削られた木簡/井真成は朋友を悼む日本人か/『万葉集』の「耆矣奴」考/『伊勢物語』「井筒の歌」正解/亀井南冥の『論語語由』/網野善彦氏の「百姓」について/天理教の「九億九万九千九百九十九人」/懐徳堂から適塾へ

鶏肋二束・下(講演)

泊園書院と懐徳堂―大阪の学問/天理教の「おふでさき」/教育勅語の中の儒教

資料一 『孝経啓蒙』孤剣楼本影印

資料二 孤剣楼本『孝経啓蒙』の前附・『孝経』本文の活字版

A5判箱入 644頁 2015年10月発行 ISBN978-4-87636-402-2

¥9,720
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中国学の散歩道―独り読む中国学入門 【研文選書124】

加地伸行著

中国学の通り道

若者のことばの明日/『大学』の中の小学/訓読という教養の復権/白川静『字通』―壮大な漢文の世界

中国学―老いの細道

『恍惚の人』と『厭がらせの年齢』/論語の老人論/『論語』を訳して/自著を語る/沈黙の宗教―高野山での体験から

中国学の寄り道

必ず原典を見る/『詩経』からの引用/三つの孔子像/「墨子はインド人である」論争/『史記』一書 功は十表に在り/王陽明の改名

中国学の曲り道

諸葛孔明の人間観/忠臣蔵・山鹿素行・『孫子』/『孫子』の情報戦略

中国学の畦道

儒教と老荘と/老子と実像/『韓非子』―悪の論理

中国学の離れ道

春服/『論語』における食/歯と中国文化と/『周礼』における古代中国の医術者像/儒教とスポーツと/中国の風

中国学―易への近道

急行に乗ろう、急行に

中国学の横道―詩才なき者の独語

漢詩指導についての覚書/或る感動/詩作の横道

中国学の野道

中国学の過去・現在・未来

46判 318頁 2015年10月発行 ISBN978-4-87636-401-5

¥2,700
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中国古典テクストとの対話

富永一登先生退休記念論集

魏晋期の「楽府」―『文心雕龍』楽府篇の記述をめぐって 佐藤大志

劉孝綽の詩語―その出典に注目して 佐伯雅宣

六朝小説に見える「北斗君」 許 飛

李善伝記新考 陳 翀

杜甫の犠牲精神の奥に見えるもの―「茅屋為秋風所破歌」「鳳凰台」をめぐって 中木愛

「雪」の美を詠む韋応物詩―「艶雪」の語を中心に 山田和大

春への憎悪―白居易の青春 橘英範

〈炭売りの翁〉に関する二つの記録―白居易「新楽府・売炭翁」と実録の関係について 畑村学

六朝・唐代龍類小説と仏教―「倶名国」と「柳毅伝」をめぐって 屋敷信晴

「富」「都市」をめぐる話と『続玄怪録』 高西成介

中国古小説における「冥簿」について 安田真穂

延寿説話小考―禄命簿ならびに管輅故事を手がかりとして 角谷聡

『金瓶梅』の服飾描写 川島優子

袁枚「祭妹文」ができるまで―「女弟子素文伝」と「哭三妹五十韻」 市瀬信子

『紅楼夢』における水意象と花意象 森中美樹

『紅楼夢』後四十回における賈宝玉の病と通霊宝玉―神瑛侍者来歴の改編を端緒として 船越達志

郁曼陀「東京雑事詩」と竹枝詞 小川恒男

「香をぬすむ」文学 章 剣

日本中世禅林における杜詩受容―忠孝への関心(中期の場合)・解釈の様相 太田亨

琉球儒学の特質―教諭・実学・風水 中村春作

広瀬旭荘「除夜祭詩」にみられる小説的要素―分身譚の盛り込みを中心に 郭 穎

石川鴻斎『夜窓鬼談』における袁枚『子不語』の継承と創意―「縊鬼」を中心として 盧秀満

富永一登先生業績目録

A5判箱入 524頁 2015年10月発行 ISBN978-4-87636-403-9

¥16,200
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詩聲樸学―中国古典詩用韻の研究

水谷 誠著

数かずの古典詩に用いられた韻字の歴史を、四声体系・換韻・上古韻への希求をキーワードとし、陶淵明・杜甫・白居易・韓愈・蘇軾の作品を通して考察した論文集。


序章 韻字から見えてくるものは、何か

Ⅰ 陶淵明

「帰去来辞」の段落分けと換韻に関する一、二の指摘/陶淵明詩の押韻について―附「乞食」押韻覚書/陶淵明詩における破音字・両収字の押韻について

Ⅱ 杜甫

杜 甫はどのような韻書を使ったのか―「刊謬補欠切韻」を一つの指標として/『杜甫詩注』に見える「義従平声、読用去声」について―破音字と近体律をめぐって /杜甫詩の換韻について―音韻的特色を中心に/仇氏の「一頭両脚体」について―杜甫「兵車行」の一換韻をめぐって/「彭衙行」は擬古的押韻詩か―杜甫詩韻 覚書

Ⅲ 白居易・韓愈 

白居易近体詩韻字考―杜甫近体詩韻字との比較を通して/白居易「琵琶行」における上=去通押について/韓愈の擬古用韻について―「銘」での用例を中心に

Ⅳ 蘇軾

蘇軾詩における上=去通押について/蘇軾詩の換韻について―中古的声調体系崩壊後の姿をめぐって/蘇軾詩における避諱韻字について―『礼部韻略』「韻略条式」を中心に

初出一覧/あとがき/索引

A5判 346頁 2015年9月発行 ISBN978-4-87636-400-8

¥7,020
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日中比較文学叢考

堀 誠著

第一部 日中狐変妖婦譚考

狐変妲己考―故事の源流/狐変妲己考補―狐魅妖感の位相から/『三国悪狐伝』と玉藻前説話の変容/城狐と日中狐譚の種々相―都市と城社の文学空間をめぐって

第二部 菅原道真詩篇考

道真竟宴詠懐人士考/道真断腸詩篇考/道真「九月十日」詩篇考/道真離家落涙烏雁考

第三部 源平人物故事考

項羽と義仲―英傑の境涯/劉邦と頼朝―『源平盛衰記』椙山臥木救難考/日中幼帝入水考―亡家亡国の挽歌として

第四部 日中秋扇詠歌考

秋扇詩語源流考/秋扇詩歌詠吟考

第五部 日本『西遊記』受容考

『西遊記』受容史の一齣/『西遊記』受容史の側面/「河童の沙悟浄」の源流

第六部 中島敦「山月記」論考

中島敦における「記」と「伝」―「山月記」にむけて/月への咆哮―「人虎伝」から「山月記」へ/「人虎伝」から「山月記」のテキスト空間を再考する―志怪・伝奇と日本近代の位相

第七部 魯迅「故郷」論考

魯迅「故郷」点描/魯迅「故郷」ノート(Ⅰ)―訳語と読解の検証/魯迅「故郷」ノート(Ⅱ)―「高牆」と「厚障壁」の訳語

あとがき/索引

A5判 500頁 2015年9月発行 ISBN978-4-87636-398-8

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戊戌政変の衝撃と日本―日中聯盟論の模索と展開

藤谷浩悦著

戊戌政変が日本に与えた影響について、日中聯盟論の推移を中心に考察。井上雅二日記・井手三郎日記をはじめ、これまで用いられなかった新聞、雑誌な どの史料も博捜した重厚な研究書。中国の改革と日本聯盟論、日本のアジア主義と日中聯盟論、日中聯盟論の展開と亀裂、の三部構成で分析する。

 

第一部 中国の改革と日中聯盟論

日清戦争後の日中聯盟論の展開―北京、天津、上海を中心に/湖南省の改革の展開と挫折―事務学堂・南学会・保衛局を中心に/浙江省と湖北省の留学生派遣計画―学術と人材の交流を中心に

第二部 日本のアジア主義と日中聯盟論

日本の華僑の啓蒙運動と孔教―横浜大同学校と神戸の東亜報館を中心に/戊戌変法の開始と東亜会―井上雅二の中国遊学歴を中心に/康有為の日本亡命と東亜同文会―戊戌政変に対する対応を中心に

第三部 日中聯盟論の展開と亀裂

湖南省改革派と会党工作―畢永年「詭謀直紀」を中心に/清朝政府の日中聯盟論の波紋―劉学詢と慶寛の日本派遣を中心に/一九〇〇年の日中聯盟論の亀裂―唐才常の自立軍蜂起を中心に

A5判箱入 714頁 2015年9月発行 ISBN978-4-87636-399-5

¥14,580
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中国知識人の三国志像

田中靖彦著

文化現象としての三国志像は、古今を通じて中国を表す鏡であり、古の中国を分析する恰好の材料であると同時に、現在と今後の中国を知るための手がかりとなるというのが著者の視点。陳寿の時代から宋代までの三国志をめぐるさまざまな言説について分析し、その時代性と、三国志観が次第に正統の概念と深く関わるようになる経緯を考察する。


序章

問題提起/先行研究および既存の三国志像と、本書の視座/「正統」の語について

第一章 陳寿の尊晋と『三国志』

陳寿の生涯と同時代評価/陳寿の三国描写/陳寿の「不遇」と『三国志』/『三国志』の示した意義

第二章 『後漢書』荀彧伝と范曄の「天下三分」観

荀彧の「漢の忠臣」化/范曄の三国論

第三章 再士官への希望と曹操評価―『漢晋春秋』の「蜀漢正統論」について

両晋南北朝期の三国人物論/初の「蜀漢正統論」とその実態/曹操に投影された桓温の影

第四章 江東寒門の怨念と孫呉正統論の挫折―干宝『捜神記』を中心に

孫呉正統論の胚胎/干宝と孫呉/于吉と干吉

第五章 『世説新語』の三国描写と劉義慶

『世説』は蜀漢正統論の書か/『世説』と三国正統論/名門の称揚と反曹/『世説』撰者は誰か/文帝の皇弟抑圧と「皇弟」劉義慶/ふたりの「文帝」/司馬炎への批判的筆致と『晋書』/「皇弟」と潁川荀/『世説』の編纂時期と劉義慶

第六章 唐代における史学の展開と三国論

曹魏の位置づけと禅譲/李世民と曹操/『史通』の曹魏描写と劉知幾の唐朝観

第七章 澶淵の盟と曹操祭祀―真宗朝における「正統」の萌芽

北宋朝の曹魏尊崇/『冊府元亀』の三国正統論/真宗朝の曹操尊崇/三国志観の一大画期

第八章 宋代における三国論の展開と「正統」

北宋中期以降の三国論/正統論の確立者/蘇軾と三国志観の過渡期/『資治通鑑』に見る三国の「正統」/二程から朱熹へ/宋儒の三国観と孟子受容/「正統」の語について

終章

まとめ/三国志観の画期と「正統」/中国を映す鏡としての三国志

文献表/あとがき/索引

A5判 364頁 2015年7月発行 ISBN978-4-87636-397-1

¥6,480
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韓愈詩訳注 第一冊

川合康三・緑川英樹・好川聡編

韓愈の詩の全作品について解題、校勘、訳、注を施す。銭仲聯『韓昌黎詩繋年集釈』に従って配列し、本冊にはその巻一、巻二を収める。 全五冊 第1回配本。

 

韓愈というと、散文家としての面がまず想起される。日本では『唐宋八家文』、『文章規範』に収められた作者として、そして中国では何より古文復興を唱え、宋以後の標準的な散文を導いた先駆者として、散文の領域における韓愈の貢献はいまさら言うまでもない。中唐の文人が一般的にそうであるように、韓愈は詩も文もひとしく作っているのだが、文に比べると、詩の方はあまり目立たない。・・・なるほど黄庭堅が言うように、またそれを引く陳師道も同調したであろうように、韓愈の詩は盛唐詩の達成した詩的成就、定型的な抒情から、はずれている。しかし基準にこだわらず柔軟に読みなおしてみれば、一言でいって韓愈の詩は、おもしろい。躍動している。古の道を説く道学者とは似てもつかない、人間臭さが満ち溢れている。それは白居易が安定した世界を描出すること、その世界に安住することを求めたのとは、対極に位置する。何が起きるかわからない危うさ、あれこれ思いあぐねる小心さ、そんないじましさを自嘲するおかしさ。白居易の特質を安定感とすれば、韓愈の詩の魅力は逆に座りの悪さにあると言えるだろう。そこに人間味に富んだ戸惑い、しくじりが生まれ、巧まざる諧謔が伴う。こうした韓愈の特質は、これまでさほど注意されなかったと思う。文のみならず詩においても韓愈はもっと読まれるべきだというのが、本書を編むゆえんである。・・・わたしたちが心がけたのは、単なる日本語への置き換えに終わらず、文学作品としての面貌を捉え、伝えることである。詩を構成する語、句はそれぞれどのようなふくらみをもつのか、文脈の中でいかなる役割を果たしているのか。また一篇の詩は韓愈の文学のなかで、あるいは文学史のなかでいかに位置づけられるのか。こうした目標を掲げながらも、実際にはそこに到達するのは容易でないが、少なくともそれを意識することで、いくらか前に進むことができればと願う。(本書「はじめに」より)

 

編者

川合康三/緑川英樹/好川聡

執筆者

愛甲弘志/浅見洋二/伊﨑孝幸/稲垣裕史/乾源俊/齋藤茂/鈴木達明/谷口高志/谷口匡/中木愛/二宮美那子

 

はじめに(川合康三)

韓愈集版本・注釈概説(緑川英樹)

韓愈年譜 大暦三~永貞元年(齋藤茂)

関係地図(鈴木達明)

A5判函入 514頁 2015年4月発行 ISBN978-4-87636-396-4

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中国詩跡事典―漢詩の歌枕

植木久行編

中国の風土に刻まれた詩心の在り処を訪ねて、歴代詠み継がれた名所の魅力を探る詩歌の地誌。

名詩のふるさとへの楽しい旅。

詩に詠まれた中国の代表的詩跡三百六十五を選び、漢詩を鑑賞しつつ解説する。

詩跡とは、長い文学の伝統をもつ中国のなかで、最高の文芸様式―詩歌によって生み出された、重要な文学空間を表す術語である。それは、単なる地名ではなく、長い間詠みつがれ、愛唱・流布される詩歌を通して著名になって、ある特定の詩情やイメージを豊かにたたえる、各地の具体的な名所(名どころ)をいう。詩跡は、単なる「名勝」(山水自然の美で有名な土地)や「古跡」(歴史上有名な場所、歴史的な人物や事件に関わる土地)とは本質的に異なる、詩歌を主体とした概念である。歴代の詩人たちに詠みつがれて、次々と新しい変奏を積み重ね、詩歌の創造に点火して、表現の核となる力をたたえた地名(明確な古典詩語)が、「詩跡」なのである。(「詩跡概説」より)


執筆者(五十音順)

植木久行/大立智砂子/紺野達也/佐藤浩一/住谷孝之/土谷彰男/許山秀樹/長谷部剛/松浦史子/丸井憲/矢田博士/渡辺れい子


詩跡概説(植木久行)

詩人小伝(丸井憲)

詩跡参考地図

年表

作者別詩題索引/詩跡関連総合索引

A5判 634頁 2015年3月発行 ISBN978-4-87636-393-3

¥8,640
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社会主義的改造下の上海演劇

森平崇文著

中国の演劇は中華人民共和国の誕生を契機として発展し更に輝きを増したのか、それとも衰退してその魅力を失っていったのか。俳優の社会的地位に関してはそれまでの賤業従事者から人民芸術家へと大きく向上しており、確実に好転したといえる。では俳優の技術や演目の芸術性といった舞台芸術の側面や、劇団や劇場、観客や政策など演劇をとりまく環境においてはどうであったのか。本書はこの問いに対する回答を上海の特定の劇種や演目、劇団等を問題史的に検証することを通じて導き出すことを目的としている。(本書「序章」より)

 

序章

「建国後17年」と演劇改革/1949年前後の上海演劇界

第1章 「阿飛」と「阿Q」―1950年代の滑稽戯

「阿飛」と上海の不良たち/「阿飛戯」の流行―1950年5~6月/滑稽戯版『阿Q正伝』―1956年11月/「阿飛戯」復活―1957年6~7月

第2章 華東戯曲研究院と上海演劇界

文工団から戯曲研究院へ/組織とその再編/附属劇団、コンクール、出版物/演劇史の整理と演劇界の再編―越劇を例に

第3章 淮劇とアマチュア演劇

1949年までの淮劇/1950年代上海におけるアマチュア演劇/淮劇と労働者

第4章 「大世界」から「上海人民遊楽場」へ―遊楽場の社会主義的改造

大世界の娯楽空間―二つの「大世界巡礼」/人民共和国成立と上海の興行界/「人民遊楽場」の誕生

第5章 北京越劇団の建団と撤退(1960-1961)

劇団の整理統合と各地への派遣/北京と上海、劇団と俳優/建団から撤退まで

第6章 「通俗話劇」以後の文明戯

1940年代の文明戯/社会主義的改造下の文明戯/通俗話劇と方言話劇

終章

あとがき/初出一覧/参照文献一覧/索引

A5判 206頁 2015年3月発行 ISBN978-4-87636-395-7

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