中国思想【宋元】

新版 仏教と儒教

荒木見悟著

序論 本来性と現実性

第一章 華厳経の哲学

逐機と称法/別教一乗と同教一乗/事事無礙の論理/行布門と円融門/信満成仏/心仏衆生

第二章 円覚経の哲学

円覚経の表章/頓悟漸修/絶対知/教禅一致/頓悟漸修と頓悟頓修―宗密・李通玄・禅

第三章 朱子の哲学

大慧宗杲の立場/現実性把握様式の転換/天と心/所当然と所以然/本然の性と気質の性/四端説/未発と己発/持敬/格物致知/豁然貫通

第四章 王陽明の哲学

知行合一/致良知/無善無悪

A5判函入 460頁 1993年11月発行 ISBN4-87636-114-2

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「即今自立」の哲学―陸九淵心学再考

小路口 聡著

陸九淵が生きていた時代の中で、どのような問題に直面して生きていたのか、どのように思索し、どう対処していこうとしたのか、生きられた哲学としての、臨床哲学としての、陸九淵心学の意義を解明する。

 

序章 「学ぶ」ことの意味について―陸九淵心学の課題

Ⅰ 陸九淵と朱熹

陸九淵と朱熹―「曹立之」観をめぐって/陸九淵門人群像/朱熹の曾點観―陸九淵批判の一視座

Ⅱ 陸九淵の朱子学批判

心の病は医し難し/事実の楽しみ、言語の病/響き溢れる聲の力―「臨床哲学」としての陸九淵心学

Ⅲ 「即今自立」の哲学

陸九淵の「当下便是」説は「頓悟」論なのか―「即今自立」の哲学・序章/陸九淵の性善説再考―構造的人間観を越えて/陸九淵の「即今自立」の哲学―あるいは、哲学の「現場」について/本当の「学」を求めて―ソクラテス・陸九淵・林竹ニの仕事

A5判 442頁 2006年12月発行 ISBN4-87636-268-8

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宋代の春秋学―宋代士大夫の思考世界

佐藤 仁著

〈目次より〉

孫復の生涯とその思想―『春秋尊王発微』を中心にして

劉敞と『七経小伝』

劉敞の春秋学について

胡瑗の「明体達用」の学について

范仲淹の「近名論」について

全祖望撰「慶暦五先生書院記」考

「江州陳氏」について

朱熹と陸游

朱熹の敬説に関する一考察

A5判 510頁 2007年9月発行 ISBN978-4-87636-273-8

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朱子学の基本用語―北渓字義訳解 【研文選書64】

陳 淳著 佐藤 仁訳・解題

 朱子の思想のあらましを知るのに、何か好い入門書はないものかと思案した結果、・・・朱子の高弟の一人である陳淳の『北渓字義』に思い当たった。これだと分量もそんなに多くはないし、内容的にも朱子学の思想構造を知るのに手頃な入門書である。

 『北渓先生字義』は、朱熹の高弟の陳淳の講義を、陳淳の弟子の王雋が記録編集したものである。・・・宋代性理学の分野で頻繁に使用されている重要な術語、とはいっても・・・当然のことながら、そのほとんどが古代の経書、なかんずく程朱が尊重した『四書』の中に出典があり、儒学の基本的な概念として、すでに馴染み深いものばかりであるが、その中の特に重要なものを選び出し、宋代性理学者達が、それらにいかなる意味内容を付与したかを、思想史的な背景をも充分に考慮しながら、詳細に解説し、それによって宋代性理学の理論構造を明確にしようとしたものである。従来から宋代性理学の入門書、あるいは概説書として多数の人士に愛読され、過去七百年間にわたって、中国はもちろんのこと、朝鮮、日本においても各種の刊本が刊行されて来た。(本書p.239より)

4・6判 246頁 1996年3月発行 ISBN4-87636-134-7

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朱熹再読―朱子学理解への一序説

木下鉄矢著

生きて動いていた朱熹の思考のその時々の動態を、一つ一つのテキストをその時々の記録として読むことによって再現し観察し、朱熹の「思索を生態」を捉え、従来の「朱子学研究」の方法を見直す。

 

第一章 鏡・光・魂魄

「明」と「照」/「心」のモデルとして/月を鏡とすること/魂魄/眼球と視能力/月の光/「火日は外影、金水は内影」/鏡/疑問

第二章 様々な時間

一昼一夜/天気流行/元亨利貞/熟

第三章 「與道為體」―世界存立の形而上学的根拠

第四章 「易」理解

朱熹「卜筮説」再考/卜筮説の後先/易の心髄―数理/人の立つ所

第五章 「治」より「理」へ―陸贄・王安石・朱熹

A5判 400頁 1999年6月発行 ISBN4-87636-171-1

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朱熹哲学の視軸―続朱熹再読

木下鉄矢著

その哲学的言語行為を読み解き、「格物」理解の分析を通じて、朱熹が人と世界全体を凝視したものの見方・視角を明らかにする。

〈目次より〉

朱熹の思索、その面差しと可能性

程伊川の「主一」について

『論語』の現れる第一人称代名詞「予(われ)について

土田健次郎氏『道学の形成』第四章「程頤の思想と道学の登場」を読む―「理一」理解をめぐって

「命」と「令」―朱熹の「天命之謂性」解釈

「事」「物」「事物」「事事物物」-朱熹の「致知在格物」解釈を理解するために

「格物」とい陥穽

『朱子語類』に見える「物事」について

朱熹「格物」理解の構造―「有物有則」解釈をめぐって

A5判 436頁 2009年9月発行 ISBN978-4-87636-301-8

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中国心学の稜線―元朝知識人と儒道仏三教

三浦秀一著

金元の際・宋末元初・元朝末期の思想状況に、程朱学と道仏両教との交渉という視点から光を当て、許衡・呉澄・宋濂の思想をこれまでとは異なる角度から分析する。中国近世思想研究に新たな基礎を提供。

 

序章 十三、四世紀中国の心学に関する覚書

上篇 金末元初の道学と許衡

金末の道学/金元の際の全真教/許衡の思想について

中篇 宋末元初の老子注と呉澄

元初の道仏対立と老子注/老子注と朱熹の思想および内丹説/呉澄の『道徳真経註』について/元朝南人における科挙と朱子学

下篇 宋濂と元末明初の時代思潮

宋濂の思想と行動 出仕以前/宋濂の思想と行動 出仕以後

A5判函入 524頁 2003年2月発行 ISBN4-87636-215-7

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雲笈七籤の基礎的研究

中嶋隆蔵著

第一編 『雲笈七籤』とその時代

『雲笈七籤』の基礎的考察/『雲笈七籤』を生み出した北宋前半期の思想界/『雲笈七籤』の諸本―道蔵本・清真館本・道蔵輯要本

第二編 仏典改換による道典の作成―巻九十五「仙籍語論要記」所収の諸道典

『昇玄内教経』について/『太上一乗海空智蔵経』について/『無上内秘真蔵経』について/『大乗妙林経』について

第三編 『雲笈七籤』所収の修道諸論

『坐忘論』の安心思想/『老君太上虚無自然本起経』の修道論/『服気精義論』から『幻真先生服内元気訣法』、『太无先生服気法』へ/『元気論』の思想

第四編 『雲笈七籤』所引典籍の思想

『太上業報因縁経』における応報論/『海空智蔵経』「序品」における因縁説/陸希声『道徳真経伝』における思想と論理

附論 道教思想史研究における二、三の問題

顧歓『夷夏論』に見える「道教」について/成玄英の「一中」思想とその周辺/所謂重玄派と重玄思想―『道徳真経広聖義』所説の検討/現存道徳経諸注釈から見た唐代思想の展開

A5判函入 646頁 2004年12月発行 ISBN4-87636-238-6

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