研文選書【130】~【133】
研文選書【130】 飯島 渉著
刺激的な表題作はじめ中国や東アジアの歴史研究に関わる地域史への課題、「歴史疫学」からコロナ禍にまで言及した医療史の課題、そして身近な話題を綴った歴史学の授業の三部で構成された歴史随想録。
「中国史」が亡びるとき―地域史から医療史へ 〈目 次〉
はじめに
Ⅰ 地域史の課題―中国・東アジアの歴史研究
一 「中国史」が亡びるとき
二 「「中国史」が亡びるとき」その後
三 中国その特殊性と普遍性
四 「日本と中国は漢字によって隔てられている」
五 Yさんと中国の現代史
Ⅱ 医療史の課題―感染症の歴史学
一 「歴史疫学」の世界
二 『レイテ戦記』と日本住血吸虫症
三 レイテ島の日本住血吸虫症資料の修復をめぐって
四 植民地主義と医学
五 レッスンとしてのクルーズ船への検疫
六 コロナ禍の中で―長崎への旅
Ⅲ 歴史学の授業
一 外国で「世界史」を語る
二 新聞を読む
三 旅に想う
四 授業の経験から――特集 東アジアの情勢を考える
ー日中間の尖閣諸島問題を中心にー
五 その時、私は日本にいなかった
六 「你是中国人嗎(あなたは中国人ですか)?」
おわりに
四六判上製 216ページ 2020年10月刊 ISBN978-4-87636-457-2
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岸本美緒著
礼教・契約・生存 明清史論集3 〈目 次〉
はしがき
Ⅰ 契約文書研究の動向
明清契約文書
明清契約文書研究の動向―一九九〇年以降を中心に―
Ⅱ 契約・紛争・裁判
明清時代における「找価回贖」問題
土地市場と「找価回贖」問題―宋代から清代の長期的動向―
妻をうってはいけないか?―明清時代の売妻・典妻慣行―
清代中期の飢餓救済と贖地問題
礼教・契約・生存―明清民事裁判における衡平原則―
Ⅲ 史料に触れる・本を読む
貴州の山林契約文書と徽州の山林契約文書
【書評】ソマー著
『清朝中国における一妻多夫と売妻―生存戦略と司法的干渉』
【書評】ランズマイヤー著
『売られた人々―華北における人身売買業者と家庭生活』
東京大学東洋文化研究所契約文書研究会の三〇年
四六判上製 440ページ 2020年12月刊 ISBN978-4-87636-460-2
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岸本美緒著
史学史管見 明清史論集4 目 次
はしがき
Ⅰ 中国社会論の系譜
伝統中国の経済秩序をどのようにモデル化するか
ー村松祐次の中国経済論を中心にー
中国中間団体論の系譜
Ⅱ 現代歴史学との対話
比較国制史研究と中国社会像
グローバル・ヒストリー論と「カリフォルニア学派」
東アジア史の「パラダイム転換」をめぐって
中国史研究におけるアクチュアリティとリアリティ
二宮史学における文体と比喩
近代東アジアの歴史叙述における「正史」
Ⅲ 明清史研究の現在
【書評】余英時(森紀子訳)『中国近世の宗教倫理と商人精神』
【書評】エシェリック&ランキン編
『中国の地方エリートと支配の諸形態』
【書評】濱島敦俊『総管信仰ー近世江南農村社会と民間信仰―』
【書評】岩井茂樹『中国近世財政史の研究』
【書評】山本英史『清代中国の地域支配』
【書評】谷井陽子『八旗制度の研究』
・杉山清彦『大清帝国の形成と八旗制』
四六判上製 354ページ 2021年11月刊 ISBN978-4-87636-464-0
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川合康三著
中国古典文学の存亡 目 次
Ⅰ
中国古典文学の存亡/中国における古典/読むということ/「もの」と「こと」を越えて/東と西/十代の読書―併せて齋藤謙三先生のこと/中国の詩/こんな研究、あったらいいな/「長恨歌」遍歴
Ⅱ
杜甫のまわりのちいさな生き物たち/詩と世界―表現者=杜甫を中心に/日本の文学と中国の文学/山上憶良と中国の詩/詩人の旧居/鈴木虎雄『中国戦乱詩』学術文庫まえがき/小川環樹『唐詩概説』解説
Ⅲ
中秋節の文旦―台湾に暮らす(一)/重層する風景―台湾に暮らす(二)/重層する言葉―台湾に暮らす(三)/南の島の涼み台
Ⅳ
柯慶明さんの思い出/古と今、そして東と西―柯慶明を語る/最初の先生/芳賀紀雄さんを悼む
Ⅴ
〔インタビュー〕道 標(インタビュアー 赤井益久)
初出一覧/あとがき―いくらか長めの
四六判上製 296ページ 2023年9月刊 ISBN978-4-87636-480-0
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