研文選書【書誌】
陳 国慶 著/沢谷 昭次 訳・註
簡明かつ系統的に、中国における木版印刷と活字印刷の歴史・版本の区別・とりきめ、呼び方について紹介し、装訂技術や形式・名称まで、漢籍の優れた諸特徴を解明。訳者による詳細な<参考文献案内>を付す。
第一章 総論
中国における書籍の印刷のはじまり/馮道による書籍刊行の経緯/書本および版本という名称の固定/版本について記載している古今の代表的書目
第二章 版本の名称
版本という意味の拡大/版本の名称の区別
第三章 版本の款識(とりきめ)
書物の行格(字詰)と版框(框郭)の高さと幅/辺欄と版口/字体/諱字(忌諱の字)/特殊な目じるし
第四章 書籍の装訂の発展
書籍の装訂のはじまり/簡策の書物の装丁(編綴)/帛書の装訂(巻軸・折摺)/紙本の装訂(冊子形式)
第五章 書物の装飾と書物の周辺の附属品
簡策の製造法をめぐって/巻物の装飾/冊子の装飾/巻軸書の場合の附属品/冊子形式の書物の場合の附属品
訳注/参考文献案内/訳者あとがき/術後・事項索引/書名・人名索引
4・6判 272頁 1984年1月発行 ISBN978-4-87636-041-3
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大木 康 著
明末の書籍出版の変化・実体とその背景を考察し、出版の流布が学術・文化や社会の方向をいかに規定したかを検証する。
第一章 明末江南における書籍出版の状況
出版点数の増加/出版地の変化/出版形態の変化―官刻・家刻・坊刻
第二章 明末江南における出版業隆盛の背景
技術の進歩/原材料の供給と刻工/書物の需要/書物の価格
第三章 明末江南における出版文化の諸相―初期大衆伝達社会の成立
李卓吾思想の流行/華亭董家焼き打ち事件/東林と復社/明清交代期の情報伝達
第四章 明末江南の出版人
陳継儒/馮夢龍
第五章 『儒林外史』に見る出版活動
士人と出版/八股の士たち/詩文の士たち/再び八股の士たち
訳注/参考文献案内/訳者あとがき/術後・事項索引/書名・人名索引
4・6判 274頁 2004年5月発行 ISBN4-87636-231-9
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