中国史【近現代】
吉田豊子著
中国民族政策の歴史的研究
-内モンゴルと国共両党 1945~1949 目 次
吉田豊子『中国民族政策の歴史的研究』について 中見立夫
出版にあたって(奥村 哲)
要旨
序章
第一章 清末~日本降伏前の内モンゴル統治
第二章 戦後の内モンゴル民族運動の高揚
第三章 中国国民党の対応
第四章 中国共産党の政策(一)
—中国国民党の憲法制定国民大会まで
第五章 中国共産党の政策(二)
—「高度の自治」から「民族区域自治」へ
終章
補論1 中国共産党の少数民族政策
—「民族自決権」の内実をめぐって(1922~45年)
補論2 内戦期中国共産党の少数民族政策—公式主張の変遷
補論3 〔書評〕松本ますみ著『中国民族政策の研究』
補論4 国防最高委員会档案について
補論5 『蔣中正総統档案』にみるモンゴル情報
附録Ⅰ 略年表/附録Ⅱ 主要人物履歴表
附録Ⅲ 主要史料[目次と出典]
附録Ⅳ 主要参考文献/あとがき/索 引
A5判上製 288ページ 2024年7月刊 ISBN978-4-87636-487-9
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栗原 純著
日本帝国と阿片
―台湾総督府・専売局文書にみる阿片政策 目 次
まえがき
第一章 「台湾総督府公文類纂」にみる
「台湾阿片令」の制定過程について
第二章 明治三四年の扶鸞「降筆会」運動の意味するもの
第三章 上海における「国際阿片調査委員会」と総督府の阿片政策
第四章 大正期における台湾総督府専売局の阿片政策
第五章 帝国日本の阿片政策と極東調査委員の派遣
第六章 台湾総督府専売局による罌粟栽培について
第七章 台湾総督府阿片政策の「踏襲」と「転換」について
―阿片令の改正と新特許問題―
補論 阿片専売制度の「終止」と麻薬事業の継続
主要参考史料/あとがき/索引
A5判上製 589ページ 2022年6月刊 ISBN978-4-87636-471-8
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武内房司編
華南沿岸からベトナム・マレーシア・シンガポール等への移住にともない出現した華人系民衆宗教の伝播・定着とその変容・現地社会への影響を現地調査を踏まえ考察。
中国近代の民衆宗教と東南アジア〈目次抄〉
総論:近代ベトナムの華人社会と宗教運動 武内房司
第1章 近代華南の宗教運動:青蓮教東初祖派の登場 武内房司
第2章 「明師道」の成立:ベトナムに根づく近代華南の民衆宗教
武内房司
第3章 カオダイ教:三教合一運動のベトナム的展開 武内房司
第4章 独立以降から公認化までの明師道の歩み
―明師道に関するベトナム国内の研究と私の聞き取り調査―
今井昭夫
第5章 近代東南アジアにおける「先天大道」の伝播
:同善社と南洋聖教会 小武海櫻子
第6章 日本統治初期のシンガポールにおける紅卍字会の救災活動
―『新加坡道院訓文』の発見とその分析― 持田洋平
付録1 厳璩『越南游歴記』訳註 武内房司
付録2 ベトナム明師道系仏堂所蔵漢喃経巻目録稿 武内房司
A5判上製 266ページ 2021年3月刊 ISBN978-4-87636-462-6
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研文選書【130】 飯島 渉著
刺激的な表題作はじめ中国や東アジアの歴史研究に関わる地域史への課題、「歴史疫学」からコロナ禍にまで言及した医療史の課題、そして身近な話題を綴った歴史学の授業の三部で構成された歴史随想録。
「中国史」が亡びるとき―地域史から医療史へ 〈目 次〉
はじめに
Ⅰ 地域史の課題―中国・東アジアの歴史研究
一 「中国史」が亡びるとき
二 「「中国史」が亡びるとき」その後
三 中国その特殊性と普遍性
四 「日本と中国は漢字によって隔てられている」
五 Yさんと中国の現代史
Ⅱ 医療史の課題―感染症の歴史学
一 「歴史疫学」の世界
二 『レイテ戦記』と日本住血吸虫症
三 レイテ島の日本住血吸虫症資料の修復をめぐって
四 植民地主義と医学
五 レッスンとしてのクルーズ船への検疫
六 コロナ禍の中で―長崎への旅
Ⅲ 歴史学の授業
一 外国で「世界史」を語る
二 新聞を読む
三 旅に想う
四 授業の経験から――特集 東アジアの情勢を考える
ー日中間の尖閣諸島問題を中心にー
五 その時、私は日本にいなかった
六 「你是中国人嗎(あなたは中国人ですか)?」
おわりに
四六判上製 203ページ 2020年10月刊 ISBN978-4-87636-457-2
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飯島 渉編
大国化する中国の歴史と向き合う 目 次
序 論 大国化する中国の歴史と向き合う 飯島 渉
Ⅰ 方法をめぐって
第1章 研究成果を公表する 増補版のための補論 田中比呂志
*コラム 1 学会で報告する (吉澤誠一郎)
第2章 先行研究と向き合う 吉澤誠一郎
第3章 フィールドワークと地域社会史研究 佐藤仁史
第4章 現代中国と英語圏との対話―経済史 村上 衛
Ⅱ 思想をめぐって
第5章 通史と歴史像 石川禎浩
第6章 歴史・理論・言葉 深町英夫
第7章 明清史研究と近現代史研究 増補版のための補論 岡本隆司
*コラム 2 史料を読む (岡本隆司)
Ⅲ 制度をめぐって
第8章 外国史研究としての中国近現代史研究 川島 真
第9章 中国近現代史を大学で教えるということ 上田貴子
第10章 ユニバーサル・ヒストリーへの険しい道のり
ー「全球化」と日本の中国近現代史研究 飯島 渉
*コラム 3 発信型語学力 (深町英夫)
あとがき/索 引/執筆者一覧
A5判上製 210ページ 2020年8月刊 ISBN978-4-87636-455-8
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曺 貞 恩著
全中国で活動したプロテスタント医療宣教師の団体=博医会に着目し、1886~1932年の医療伝道事業の土着化過程を医療と伝道の間、博医会から中華医学会へ、医療と教育活動からみた土着化、医学用語翻訳活動、医療宣教師と中国伝統医学の各章で考究。
近代中国のプロテスタント医療伝道 目次抄
序 論
一 研究史の整理と課題の設定
二 主な史料と本書の構成
第一章 医療と伝道の間
一 医療伝道とは何か
二 医療や教育活動における伝道
三 理想と現実
四 医療宣教師から中国人へ
第二章 博医会から中華医学会へ
一 博医会の誕生
二 医療伝道団体から医学団体へ
三 中華医学会との協力
四 合併の要因
第三章 医療と教育活動からみた土着化
一 ミッション系病院の経済的な自立を求めて
二 医学教育をめぐる議論
第四章 医学用語翻訳活動
一 医学用語委員会
二 中国人との協力
三 医療宣教師の用語翻訳活動に対する評価
第五章 医療宣教師と中国伝統医学
一 医療宣教師の中薬研究
二 中薬研究の目的
三 中国伝統医学に対する多様な観点
四 医療宣教師と中国人
結 論
一 博医会と医療伝道の土着化
二 土着化に対する医療宣教師の懸念
三 教会医事委員会の活動
四 韓国における教会医療伝道事業の土着化
五 医療伝道への評価
文献一覧/あとがき/索 引
A5判上製 286ページ 2020年3月刊 ISBN978-4-87636-454-1
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山﨑眞紀子・石川照子・須藤瑞代・藤井敦子・姚毅著
大正・昭和期に活躍した東京朝日新聞社初の女性記者・竹中繁(しげ)に関する史料集。生涯を通じて尽力した女性間における日中友好を目指す活動の実態を未公開史料ー1926~27年の中国旅行日記・原稿・書簡・写真等ーを調えて掲載し、詳細な注釈・解説を付し、多面的に竹中繁像に迫る。
女性記者・竹中繁のつないだ近代中国と日本
ー一九二六〜二七年の中国旅行日記を中心に 目 次
はじめに(山﨑眞紀子)
第一章 理解と融和を求めてー竹中繁について(須藤瑞代)
第二章 竹中繁の中国旅行―水先案内(須藤瑞代)
第三章 中国旅行(一)書きかけの旅行記
第四章 中国旅行(二)日々の記録(1926年~1927年)
一 満洲9月30日~10月31日/二 北京11月1日~11月28日/三 天津11月29日~12月5日/四 済南・青島12月6日~12月12日/五 上海・南京12月13日~12月23日/六 漢口・武昌・九江12月24日~1927年1月1日/七 南京・蘇州・上海1月2日~1月25日/八 香港・広州・黄埔1月26日~2月16日/九 上海から帰国2月17日~24日
第五章 中国旅行(三)竹中繁が書いた記事から
一 中国旅行中(1926年9月22日~1927年3月2日)の寄稿/二 帰国後の寄稿
第六章 竹中繁をめぐる人々
一 宋慶齢―英文の紹介状(石川照子)/二 李佑陞―黄塵の中の珠玉(須藤瑞代)/三 陳衡哲―困難な時代の中での交流(姚毅)/四 于立忱・謝冰瑩―知られざる悲劇(須藤瑞代)/五 市川房江―無二の親友(藤井敦子)/六 女性ジャーナリスト竹中繁の中国旅行日記の意味―芥川龍之介・谷崎潤一郎・与謝野晶子の同時代中国体験記をもとに(山﨑眞紀子)
第七章 竹中繁宛ての書簡(附:書簡リスト)
一 王梅先からの手紙/二 劉王立明からの手紙/三 帥雲風からの手紙/四 高良とみからの手紙/五 内山完造からの手紙/六 尾崎秀実からの手紙/七 野上彌生子からの手紙/八 島崎藤村からの手紙/竹中繁宛て書簡リスト
第八章 座談会―市川ミサオさん、稲葉幸子さんを囲んで―
あとがき/資料/年表/竹中繁日本語著作一覧/竹中繁中国語著作一覧/参考文献一覧
附別冊索引
A5判 488頁 2018年2月発行 ISBN978-4-87636-433-6
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李世瑜著 武内房司監訳
黄天道・一貫道や在理教などを秘密結社とせず秘密宗教と定義し、考究した『現在華北秘密宗教』『天津在理教調査報告』の完訳。
訳者 武内房司/倉田明子/小武海櫻子/白川知多/宮田義矢
訳者解説(武内房司)
呉沢霖序/グロータース序/自序/増訂版序/フランス語要旨
緒論
第1章 黄天道
万全県における黄天道の発見/万全県における黄天道の流伝範囲/普明仏の伝説/黄天道経典研究/教義と儀礼/明代の黄天道
第2章 一貫道
一貫道源流考証/一貫道宣伝方法/一貫道の教義の紹介/一貫道儀礼規則について/一貫道経典提要
第3章 皈一道
皈一道の歴史/皈一道信者の生活/皈一道の教義の提要/皈一道の修行規則/皈一道経典提要
第4章 一心天道龍華聖教会
一心天道龍華聖教会の概観/1951年の一心天道龍華聖教会調査
第5章 天津在理教調査報告
在理教の源流/在理教の活動/在理教の信仰・修練・規範/在理教の斎口
参考文献一覧/あとがき/索引
A5判 428頁 2016年3月発行 ISBN978-4-87636-408-4
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藤谷浩悦著
戊戌政変が日本に与えた影響について、日中聯盟論の 推移を中心に考察。井上雅二日記・井手三郎日記をはじめ、これまで用いられなかった新聞、雑誌な どの史料も博捜した重厚な研究書。中国の改革と日本聯盟論、日本のアジア主義と日中聯盟論、日中聯盟論の展開と亀裂、の三部構成で分析する。
第一部 中国の改革と日中聯盟論
日清戦争後の日中聯盟論の展開―北京、天津、上海を中心に/湖南省の改革の展開と挫折―事務学堂・南学会・保衛局を中心に/浙江省と湖北省の留学生派遣計画―学術と人材の交流を中心に
第二部 日本のアジア主義と日中聯盟論
日本の華僑の啓蒙運動と孔教―横浜大同学校と神戸の東亜報館を中心に/戊戌変法の開始と東亜会―井上雅二の中国遊学歴を中心に/康有為の日本亡命と東亜同文会―戊戌政変に対する対応を中心に
第三部 日中聯盟論の展開と亀裂
湖南省改革派と会党工作―畢永年「詭謀直紀」を中心に/清朝政府の日中聯盟論の波紋―劉学詢と慶寛の日本派遣を中心に/一九〇〇年の日中聯盟論の亀裂―唐才常の自立軍蜂起を中心に
A5判箱入 714頁 2015年9月発行 ISBN978-4-87636-399-5
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徐興慶著
近代日中知識人の思想交流における「自他認識」の枠組みを、中国の他者(日本、西洋)認識と日本の他者(中国、西洋)認識の異同から検討し、個々の知識人の知恵、思想、主張とその思想変遷のプロセスを明らかにした学術書。
序章 近代日中知識人の相互認識
本書の課題/「自他認識」とは何か/思想変遷からのアプローチ/近代日中知識人の歴史意識/近代日中知識人の共通点―翻訳を通じた西洋文明の摂取/近代日中知識人の知恵とその現代的意義
第一章 箕作阮甫、塩谷宕陰、佐久間象山の思想変遷
箕作阮甫と徳川幕府の開国政策/塩谷宕陰の思想と主張/佐久間象山の思想変遷/日本が世界へと向かう起点
第二章 王鞱と中村正直、岡千仞の思想比較
王鞱の人物像/王鞱と中村正直/王鞱と岡千仞/王鞱と岡本監輔
第三章 伝統と近代の間―福沢諭吉の儒教批判への試論
儒教と西洋文明の二重接触/排外思想と儒教主義の関連性/異なる古今社会に対する儒教観の転換とその要因
第四章 岡倉天心の「アジアは一つ」をどう読むべきか
問題の所在/岡倉天心の「アジアは一つ」に対する各論/「自国中心」をめぐる天心の発声を如何に読むべきか/まとめと課題
第五章 小室信介の中国観―『第一遊清記』を中心として
小室信介―その思想と主張/『第一遊清記』に見る小室信介の中国観/同時期における黒田清隆、尾崎行雄の中国観察
第六章 近代文化論から見た李春生の日本観
李春生の出自とその著書/「台湾事件」に対する李春生の見方/『東遊六十四日随筆』に現れる李春生の日本観
第七章 張徳彝の異文化論説
張徳彝に関する先行研究/張徳彝の人物考/張徳彝の日本見聞録
第八章 近代中国知識人の日本体験―梁啓超、林献堂と戴季陶の日本観の比較
梁啓超と林献堂の日本観/戴季陶の日本観/翻訳書、著書による外来思想吸収の同調と異趣
近代東アジア人物思想交流史研究と著者をめぐって(伊東貴之)
あとがき/索引
A5判 324頁 2014年8月発行 ISBN978-4-87636-381-0
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田中比呂志・飯島 渉編
卒論とはなにか、課題設定のヒント、卒論の技法など10人の執筆者が公開する卒論作成のマニュアル。全く新しい機軸による中国近現代史入門書。
序文 田中比呂志
Ⅰ 卒業論文とはどんなものか
中国近現代史研究の手順 田中比呂志
研究史の整理―その目的と作法 藤谷浩悦
歴史研究と理論 深町英夫
コラム 「ともかく行ってみよう」(高田幸男)/史跡をめぐる(藤谷浩悦)/学部三年生からの中国留学(小川唯)
Ⅱ 課題設定のヒント
中国近現代史をなぜ学ぶのか―または歴史のための弁明 吉澤誠一郎
日中関係史という枠組 茂木敏夫
周縁からみた近現代中国―モンゴルとの関係 広川佐保
コラム 地図のメッセージを読む(茂木敏夫)/張家口とオラホント―植民地時代の残影をもとめて(広川佐保)
Ⅲ 卒業論文の技法
卒論で図書館・文書館を使いこなす 高田幸男
歴史統計を読んでみる 小瀬一
卒業論文とインターネット 飯島渉
コラム 現代中国語と漢文訓読(吉澤誠一郎)/剽窃・盗用・盗作と引用(田中比呂志)/中国の暦(田中比呂志)/レジュメのモデル(飯島渉)
あとがき 飯島渉
B5判 154頁 2005年4月発行 ISBN4-87636-249-1
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飯島 渉著
一九世紀から二〇世紀初頭の中国・旧満洲・台湾での伝染病の流行状況とその歴史的背景を明らかにし、それが社会制度の変容に与えた影響を犀利に解析した初の本格的研究。
〈目次より〉
伝染病・衛生・国家
腺ペストの世界化―一九世紀末から二〇世紀初頭
腺ペストの流行と衛生の政治家
日本の台湾統治と腺ペスト・マラリア
満州における肺ペストの流行―一九一〇から一九一一
肺ペストの流行と衛生の政治化―一九一〇から一九一一
民国初期における衛生の「制度化」―中央防疫処を中心として
一九一九年のコレラ流行
衛生の「制度化」の国際的契機―シンガポール伝染病情報局の設立
衛生の「制度化」と検疫権の回収
近代東アジアにおける伝染病の流行
近代中国における衛生の「制度化」と社会変容
A5判 424頁 2000年12月発行 ISBN978-4-87636-193-9
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田中 比呂志 著
清末民初における中国の政治・社会の構造的変動の分析を通じて、党国体と地域の関係・人的結合や社会変化の情況を解明し、その歴史的意義を考える。
〈目次〉
序章 立憲・地方自治・地域エリート
第一部 清末地方政治の展開と地域社会の変容 清末民初における地域エリートと社会管理の進展/諮議局の設置と地域エリートの政治参加/地方自治実施と地域エリートの活動/清末民初の地方政治構造とその変化
第二部 立憲制の展開と政治統合 清末の立憲運動の展開と責任内閣論/地域エリートの立憲構想と地方自治論/議会政治の展開と権力闘争/第一回国会議員選挙と国民党/民初における中央政治の変容
第三部 地方自治の再編と地域社会 民初における地方自治制の再編と地域社会/清末民初における新県設置と地域社会/一九二〇年代の江蘇省における地方自治と地域エリート
終章
A5判 436頁 2010年2月発行 ISBN8978-4-87636-309-4
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佐藤公彦著
中国民衆ナショナリズム運動の原像を「村」から照射。五年に亙る華北農村調査と厖大な档案史料を駆使。A・スミス団練起源説のレトリックを暴露し、エシェリック説を徹底的に批判。詳細な地図と現地写真を載せた唯一の実証的な義和団「全体史」。
序章 近代中国の反キリスト教闘争と義和団の運動
第一章 義和拳の起源
義和団の起源は「白蓮教」か「団練」か/義和拳の起源―八卦教と義和拳/乾隆三十九年王倫清水教叛乱小論―義和団論序説
第二章 大刀会―山東西南部
山東西南部の大刀会/山東のカトリックと郷村社会―ドイツ神言会/単・碭山教案事件/鉅野事件とドイツの膠州湾占領/四川大足教案―『順清滅洋』
第三章 梅花拳―華北農村社会と義和拳運動・梨園屯村の反教会闘争
山東北部代牧区・直隷東南代牧区のカトリック/梨園屯教案―一八六九年~一八九八年/十八魁・梅花拳会・義和拳/一八九八年蜂起―『順清滅洋』
第四章 戊戌政変と沂州教案―山東東南部
教会問題と戊戌政変の影響/日照事件―シュテンツ暴行事件/沂州教案―アメリカ長老会・神言会/神山教案/ドイツ軍の日照県占領/西南部の動き/毓賢・戊戌政変・己亥立儲
第五章 神拳―山東西北部のおける義和拳の形成
大刀会から神拳へ/神拳=義和拳の形成過程
第六章 直隷東南代牧区の義和拳運動
故城・景州・阜城の義和拳―王慶一と晤修/闘争の激化―『扶清滅洋』・『神助滅洋』/大名府・広平府の状況/光緒二十六年の朱家河教会事件―大虐殺
第七章 直隷中部・北京南部の義和拳
義和拳の拡大―東・北・南・西へ/直隷北部代牧区―保定総鐸区の歴史と状況/淶水事件への序曲―高洛村と倉巨村/清苑事件―東閭教会・義和拳の源流/淶水事件―教民殺害・戕官/転換―「剿」か「撫」か、義和拳の蔓延化/河間県范家圪撻教会防戦
第八章 北京・天津の義和団
列国外交団と清国政府―列国の出兵/北京・天津間の義和団-シーモア援軍との戦闘/天津の義和団運動―ナショナリズムの激発/清朝はなぜ「宣戦」に踏み切ったか―北京紫禁城・五月・満洲族国家主義の激昂
結章 『掃清滅洋』への転回―景廷賓蜂起・袁世凱の抬頭
附録 小林一美著『義和団戦争と明治国家』を評す
人名・地名・事項索引/引用文献一覧
A5判箱入 856頁 1999年9月発行 ISBN978-4-87636-172-☓
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小島晋治・大里浩秋・並木頼寿編
二〇世紀、日本の中国研究者は中国にどう接近し、いかに研究してきたのか-十四名の講師による連続講演と四名の報告を基にしたシンポジウム、全体討論を通じて中国認識の足跡をたどる。
〈目次〉
まえがき 並木頼寿
Ⅰ 中国研究・中国認識の足跡―研究会の記録
明治日本人の中国紀行 小島晋治
萱野長知と孫文―その中国との関わり、中国認識 久保田文次
戦前、戦後における孫文研究 山口一郎
中江丑吉の中国認識 阪谷芳直
「華北農村慣行調査」と中国社会認識 内山雅生
日本人による戦前・戦後の中国農村調査 田島俊雄
幻の研究所―東亜研究所について 江副敏生
東亜同文書院の中国研究 藤田佳久
戦時期日本の中国研究 安藤彦太郎
著作から見た尾崎秀実の中国認識 今井清一
中国文学研究会とわたし 斎藤秋男
中国文学研究会と竹内好 飯倉照平
日中教育交流史研究をめぐって 阿部洋
矢内原忠雄『帝国主義下の台湾』と戦後台湾植民地史研究 栗原純
戦前と戦後をつなぐもの・断ち切るもの 野村浩一
Ⅱ 20世紀の遺産をどう生かすか―シンポジウム記録
問題としての竹内好・中国文学研究会 代田智明
日本の中国社会経済調査活動 高橋満
孫文周辺の日本人 田所竹彦
日中の教育交流史研究について 三好章
あとがき 大里浩秋
A5判 364頁 2001年6月発行 ISBN4-87636-199-1
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今村 与志雄 著
中国文学が世界文学の一環として同時代性を獲得した三〇年代に晩年を迎えた魯迅、また彼と同時代人-鄒韜奮・許地山・郁達夫-について、左連や出版と検閲の問題など時代状況を踏まえつつ論究する。
晩年の魯迅
晩年の魯迅―魯迅研究の領域に即して/「国防文学論争」と魯迅/出版と検閲―一九三〇年代を主として
魯迅につづく人々
三〇年代の許地山―ある作家・学者の後半生/あるジャーナリストの誕生―鄒韜奮ノート1/鄒韜奮と魯迅―鄒韜奮ノート2
魯迅の筆名 その他
郁達夫の『閑書』―読書ノート/魯迅のペンネーム その他
4・6判 266頁 1982年5月発行
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山極 晃 著
序章
一九四〇年代の米中関係/対立の時代/中国問題の国内政治化
第一章 アメリカにおける中国政策論争―一九四一年~一九七二年
大戦中の対立/大戦後の中国政策をめぐる論争/マッカーシーの登場/朝鮮戦争と二つの聴聞会/アイク・ダレス時代/ケネディからジョンソンへ/ジョンソンからニクソンへ
第二章 第二次大戦中の米中関係
アメリカの基本戦略/政府諸部門の対中態度/中国情勢の悪化/外交官の情勢分析と政策提案/本国政府の対応/スティルウェル解任問題/ハーレー政策と外交官たち/アチソン提案をめぐって
第三章 アメリカ軍事視察団の延安訪問
視察団の派遣/中共側の態度/アメリカ側の観察結果
第四章 中国共産党の反米路線の確立過程
中国共産党の国際情勢観/太平洋戦争勃発後の対米態度/友好関係の発展/ハーレー政策と中国共産党/抗日戦争勝利後の情勢と中国共産党の政策/反米路線の明確化/反米路線の確立とその構造
第五章 一九四八年中国援助法の成立過程
問題と視角/中国政策の幅/中国情勢の悪化と中国援助論のたかまり/特別議会におけるヨーロッパ中間援助法と中国援助問題/一九四八年対中国援助法の成立
第六章 トルーマン政権の台湾政策
トルーマンの台湾「不干渉政策」/台湾政策の動揺/台湾海峡「中立化政策」への転換
第七章 ジョン・S・サーヴィスの半生の活動
「マッカーシー旋風」とアジア政策/サーヴィスの経歴/サービスの中国分析/中共地区の観察/ハーレーとの対立/「不忠誠」よばわりとの対立
第八章 米中大使級会談の意義
中国の平和五原則提案の波紋/ジュネーブでの米中会談/転機としての台湾海峡危機/ワルシャワでの米中会談/新提案の意味/米中関係打開の可能性
第九章 アメラシア事件とアメリカの中国政策
事件の経過/アメラシア事件の反響/マッカーシーの登場とアメラシア事件/『アメラシア文書』の発表
第十章 米中関係の転換
ニクソン政権の新中国政策/中国側の動き/大使級会談の再開/カンボジア侵攻と米中交渉の中断/高級会談への合意/政策転換と中国/キッシンジャー特使の秘密訪中/ニクソン訪中と上海コミュニケ
4・6判 390頁 1997年4月発行 ISBN4-87636-146-0
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藤井 昇三・横山 宏章 編
かつて「人民中国の誕生」「社会主義革命の 勝利」という言葉が、同時に中国の開放を意味するものとして、熱狂的に迎えられた。中国共産党は希望の星であった。そうした新しい中国を生み出してきたの が、孫文であり、毛沢東であった。二人はその希望に包まれて語られてきた。その希望は現実の下で大きな試練をうけることとなった。そして中国をめぐる国際 環境も大きく変化してきた。われわれはもはや希望で孫文や毛沢東を語ることはできない。歴史は現在を照らす鏡であるから、現在という現実に映った歴史も見 直す必要があろう。孫文と毛沢東は、新しい中国を創設した原動力となったと同時に、苦悩する現代中国を生み出した源でもある。この点に鑑みて、新たに孫文 と毛沢東の歴史的役割を現代的意義とからませて再検討する必要が生まれたのである。こうした問題意識で、本書の諸論文は激動する歴史の中に誕生したのであ る。(「編集後記」より)
孫文と毛沢東の再検討 藤井昇三・横山宏章
孫文の民族主義 藤井昇三
孫文の民生主義 中村義
孫文の鉄道論 岸田修
孫文と五四運動・ソ連 山田辰雄
孫文の憲政論と国民党独裁 横山宏章
毛沢東の孫文・三国主義観 安井三吉
毛沢東と中ソ新条約の締結 山極晃
毛沢東政治の起点 毛利和子
4・6判 352頁 1992年4月発行 ISBN4-87636-105-3
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相田 洋著
茶館、宿屋、橋、義と社などを、空間や時間に印を入れて、内と外を区切る境界的空間として取り上げ、また、無頼、くノ一と幽霊女、用心棒、羅教を異人の世界という観点から分析したユニークな中国史。
〈目次〉
第一部 境界の世界
境界の原理―義と社
義について/社と義
境界としての宿屋―逆旅の怪
中国の宿屋/さまざまな宿屋―乞食宿・公事宿/黒店と鬼店
境界としての茶館
喫茶の普及と茶館/茶館の構造と種類/境界としての茶館
橋と境界
橋と行政、橋と民間の公共事業/橋と市/橋と異人
第二部 異人の世界
異人としての無頼―唐宋時代の無頼
無頼について/唐宋時代の無頼について
くノ一と幽霊女―侠女と幽女
侠女と軟弱男/幽女と軽薄男
中国の用心棒―鏢師・鏢客
鏢師・鏢客の起源/鏢局の成立/清末・民国初期の鏢局/縹局の終焉
水運業者の宗教・羅教
羅教と羅祖/羅教の思想/明末における羅教の展開/羅教から青帮へ
コラム
北京の下宿屋/キン・フー映画と宿屋(客桟)/支那通/現代中国の冥婚事件/中国武経映画の女神たち/武経小説と鏢師・鏢局/映画「グリーン・デスティニー」と鏢師・鏢局
4・6判 398頁 2009年9月発行 ISBN978-4-87636-302-5
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