中国史【明清】

華と夷の間=明代儒教化と宗族

                                                                                           井上 徹著

 

  宋代の宗法主義を分析し、その主義に基づく宗族の歴史的展開を考究した前著『中国の宗族と国家の礼制』を踏まえ、広東珠江デルタ流域における明代の宗族の実態を解明。

 

 

  華と夷の間=明代儒教化と宗族 〈目   次〉

  序 章

  第一部 「華」と「夷」の間

   第一章 明朝の対外政策と両広社会

   第二章 民族反乱の勃発

   第三章 「華」はどのように「夷」を包摂したか?

   第四章 明朝の州県管理―広東羅定直隷州の創設―

  第二部 儒教化の動向

   第五章 魏校の淫祠破壊令―広東における民間信仰と儒教―

   第六章 中国近世の都市と礼の威力

   第七章 石頭霍氏ー広東の郷紳の家ー

   第八章 霍韜と珠璣巷伝説

   第九章 霍韜による宗法システムの構築

       ―商業化・都市化・儒教化の潮流と宗族ー

  第三部 郷紳と宗族

   第十章 明末の商税徴収と広東社会

   第十一章 明末の都市広州と搶米暴動

   第十二章 明末広州の宗族

        ―顔俊彦『盟水斎存牘』に見る実像―

   第十三章 明末珠江デルタの郷紳と宗族

  終 章/付 篇/あとがき/中文要旨

 

  A5判上製 517頁 2019年2月発行 ISBN978-4-87636-444-2

 

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赴任する知県―清代の地方行政官とその人間環境

山本英史著

科挙に合格した儒者エリートは知県として任務を帯び地方末端に赴任し、清代王朝支配を支えた。彼らの各赴任地における地域支配の様態を官箴書や公牘などを用いて分析する。

 

第一章 赴任する知県―官箴書に見る清代県衙の人間環境

知県とは何か/筮仕―赴任前の心得/蒞任―赴任時の心得/待人―人間関係構築の心得

第二章 待士法の展開―在地有力者とのつきあい方

『治譜』について/『治譜』が伝える「待人法」/待士法の系譜/清代官箴書における待士法の継承

第三章 「衙蠹」のいみするもの―清初の地方統治と胥役

順治題本と「衙蠹」/為政者にとっての「衙蠹」/「衙蠹」の具体像/剔蠹と縦蠹/剔蠹の問題

第四章 地方官の民衆認識―公牘の中の良き民と悪しき民

公牘讞語類の中の「民」/公牘告示類の中の「民」/公牘詳文類の中の「民」

第五章 清初における浙江沿海地方の秩序形成

遷界令の実施と浙江/遷界令の緩和と浙江/遷界令緩和下の秩序形成/遷界令解除後の秩序形成

第六章 健訟の認識と実態―清初の江西吉安府の場合

地域と史料/江西統治官僚の健訟認識/判牘に見る訴訟実態/認識と実態とのあいだ

第七章 離任する知県

『福恵全書』陞遷部総論の垂訓/攀轅臥人轍と窒戸壊磚/徳政顕彰の実態

附章 清代の公牘とその利用

公牘とは何か/康煕朝の地方官僚が遺した公牘/公牘を利用した研究の概況と展望

跋/参考文献/中文英文目次/索引

A5判 408頁 2016年1月発行 ISBN978-4-87636-405-3

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中国近世の規範と秩序

山本英史編

〈目次〉

『中国近世の規範と秩序』序 山本英史

地方にける法の蓄積とその法典化―五代~宋の特別法をめぐって 青木 敦

南宋判語にみる在地有力者、豪民 大澤正昭

元朝における儒学的理念の浸透と教育 大島立子

明代江南は「宗族社会」なりしや 濱島敦俊

清初の坊刻則例集について―嵆永仁輯『集政備考』を中心に 高遠拓児

清代前期定例集の利用について 岸本美緒

光棍例の成立とその背景―清初における秩序形成の一過程 山本英史

清代江西・福建における「溺女」習俗と法について―「厚嫁」「童養媳」等の習俗との関係をめぐって 小川快之

中華民国民法に至る立法過程の初歩的検討―夫婦財産制を素材に 西 英昭

中文要旨/執筆者紹介

A5判 344頁 2014年5月発行 ISBN978-4-87636-377-3

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洪亮吉―清朝知識人の生き方

片岡 一忠 著

乾嘉の考証学を代表する学者にして、痛烈な政治批判の直言で政治生命を自ら断った知識人の一生を時代背景と共に叙述。

〈目次〉

まえがき

序章 時代・制度・地域

清朝の中国支配/乾隆帝の治世/清朝の軍事力/清朝の統治機構/文官の登用試験―科挙/官・兵の俸給/胥吏・幕友/知識人/江蘇・常州・陽湖

第一章 外家生活の中から―乾隆十一~三十四年

祖先/洪亮吉の誕生/外家での生活/黄景仁/結婚

第二章 生員として―乾隆三十五~四十四年

朱筠の幕下で/汪中/支援者/汪蒼霖/現実社会への眼/奢侈と風俗の乱れ/「廉恥論」・「服食論」・「寺廟論」/母の死―乾隆四十一年

第三章 幕友として―乾隆四十四~五十四年

傭書生活/畢沅の幕下で―西安/黄景仁の死/王芑孫の眼/畢沅の幕下で―開封・武昌/北上途次の詩二首―「閘官の詩」と「宜溝の行」

第四章 官僚として―乾隆五十五~六十年

進士及第―翰林院時代/北京の空―和珅専横/貴州学政拝命と次子の死/貴州学政/『意言』二十篇/貴州を去る―苗族の反乱

第五章 「征邪教疏」前後―嘉慶元~三年

新皇帝の北京/洪亮吉と和珅/朝鮮王朝使節のみた乾隆帝と嘉慶帝/張問陶「宝雞県題壁十八首」/「征邪教疏」

第六章 「極言時政啓」上書―嘉慶四年

乾隆帝の崩御と嘉慶帝の親政/和珅の死/洪亮吉、北京に戻る/「極言時政啓」/法式善の「維新」論

第七章 更生居士として―嘉慶四~十四年

「伊犂へ発往」/イリの洪亮吉/流謫百日で釈放/更生居士/地域社会の指導者/妻の死/洪亮吉の死と評価

終章 清朝中期を生きた知識人

注/附録一「極言時政啓」/附録二 洪亮吉略年譜/参考文献/あとがき/索引

 

A5判 360頁 2013年11月発行 ISBN978-4-87636-369-8

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風俗と時代観 明清史論集1 【研文選書112】

岸本美緒 著

時代区分という大きな問題や、「名刺」の利用を通じての社会模様の考察など、一般読者を考慮して書かれた作品を収録。

<目次>

歴史変動と時代区分
時代区分論
 本講座における「時代区分」/構造/システム/発展/明清知識人の時代観
時代区分論の現在 時間認識と歴史像/「半開きのシステム」と時代区分  
風俗と時代観 明末の時代意識/顧炎武の歴代風俗論/制度と風俗  
現代歴史学と「伝統社会」形成論 「近年の動向」の位置と難問/「伝統社会」形成論
一八世紀の中国と世界 雍正帝の理想国家/「ポスト一六世紀の共通問題」と清朝/世界のなかの雍正時代

身分と風俗
明清時代の身分感覚 風俗と階層感覚/社会的結合と上下関係/明から清へ
名刺の効用―明清時代における士大夫の交際 名刺の変遷/名刺の書き方と使い方/明から清へ  
「老爺」と「相公」―呼称からみた地方社会の階層感覚 「老爺」の用法/「相公」の用法/地方社会の勢力変動と「老爺」呼称

歴史のなかの風  
歴史のなかの「風」
China-centered approach?  
アジアからの諸視角―「交錯」と「対話」 「地域」イメージの多様性/朝貢システムとナショナリズム/社会秩序の再考察/長期社会変動とユーラシアの「近代」

4・6判 310頁 2012年5月発行 ISBN978-4-87636-338-4

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地域社会論再考 明清史論集2 【研文選書113】

岸本美緒 著

市場と貨幣・国家と社会秩序・驚く歴史家、驚く読者の三部構成で、市場論と暴力論を中心にまとめる。

<目次>

市場と貨幣
市場と社会秩序
 市場観の新展開/多様な市場経済/市場と社会統合
清代中国の経世論における貨幣と社会 貨幣史研究と社会秩序論/清初の銀荒と経世論/道光年間の銀荒と経世論
土地を売ること、人を売ること―「所有」をめぐる比較の試み 考察の範囲と方法/清代中国の所有観念/所有権の基礎づけ/所有における自由と不自由

国家と社会秩序
「市民社会」論と中国 中国社会の「自由」さをめぐって/「郷団」と近代国家/共同体からの解放
中国における暴力と秩序―前近代の視点から
中国前近代の「暴力」問題 欧米の中国反乱研究/農民反乱と抗租・抗糧/地方社会のなかの暴力
「暴力と秩序」をめぐる諸問題 国家秩序と民間の暴力/「敵―味方」認識の問題/公墳と暴力
明末清初における暴力と正義の問題 民衆の暴力/君子の殉難
動乱と自治―日中歴史イメージの交錯
 三浦周行の見た辛亥革命後の中国 「国史上より観たる支那の動乱」/「戦国時代の国民議会」
 動乱と社会集団―中国社会論の底流 動乱と自治/平民の結合/集団形成と全体秩序
「中国」の擡頭―明末の文章書式に見る国家意識の一側面 明清時代における「擡頭」規定/「中国の擡頭」に関する規定の不存在/『歴代宝案』と題・行稿―朝貢関係の文脈と対外抗争の文脈/明末書籍のなかの「中国の擡頭」/「中国」の擡頭と明末の国家意識
清朝皇帝の江南巡幸 清朝の中国征服/名君康熙帝/康熙帝の江南巡幸

驚く歴史家、驚く読者
驚く歴史家、驚く読者―加藤博『アブー・スィネータ村の醜聞』を読んで/比喩と「中国社会論」/妖僧大汕と広東の文人たち/上海の城隍廟/結婚しない同盟―広東製糸女工の人生設計/もう一つの「(歴)史学研究会」

4・6判 348頁 2012年6月発行 ISBN978-4-87636-340-7

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清代中国の物価と経済変動

岸本 美緒 著

類型的な捉え方を排し、物価史を中心とした社会経済史の立場から、明清期の経済環境・経済の型・経済観などの問題に迫る。

 

清代物価史研究の現状

近十年来の清代物価史研究

モラル・エコノミー論と中国社会研究

清代前期江南の米価動向

清代前期江南の物価動向

清代前期の国際貿易と経済変動

明末の田土市場に関する一考察

康熙年間の穀賤について―清初経済思想の一側面

清朝中期経済政策の基調―一七四〇年代の食糧問題を中心に

清代の「七折銭」慣行について

清代の不動産売買における貨幣使用

「恒産瑣言」について

明末清初における土地集積の動向―「城居地主」の問題をめぐって

『租覈』の土地所有論

『租覈』市場論の経済思想史的位置

明末清初の農本思想

清代戸部銀庫黄冊について

清末江蘇省太湖庁の晴雨糧価報告について

国立国会図書館蔵『河南銭糧冊』について

A5判 568頁 1997年1月発行 ISBN4-87636-142-8

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明清時代の商人と国家

山本 進 著

第一章 清代四川の地域経済

四川の牙行政度/木綿市場の分化/土布舗の擡頭

第二章 清代後期四川における地方財政の形成

経済政策の転換/商業組織の変化/差務から釐金へ

第三章 清代巴県の脚夫

碼頭の脚夫/行戸の脚夫

第四章 清代長江中上流域の商業網

湖北省の商業網/湖南省の商業網/四川省の商業網/江西商人の起源と西部諸省への進出

第五章 清代江南の牙行

牙行制度の変遷/布行の衰退と布商の成長/糸行の発達と機能分化

第六章 明末清初江南における牙行と国家

牙行の不正/当官慣行/当官の改革

第七章 明清時代の坊廂里役

明代江南の坊廂里役/坊廂里役の改革/各省の坊廂里役・当官改革

第八章 清代後期江南における雑捐と善堂

雑捐の叢生/舗捐・布捐改革/雑捐改革の挫折と善堂

A5判函入 320頁 2002年11月発行 ISBN4-87636-214-9

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明代王府の研究

佐藤 文俊 著

朱元璋の樹立した皇帝独裁制の下、四十以上の都市に存在した王府について、諸王封建意図の変遷、明代史全般、特に地方に与えた影響、清初との関連等を叙述。

 

第一部 明代の王府

明代の王府研究史の概要/明代王府分封意図の変遷/王府分封と地方社会/明末清初の朱氏宗室と清代の王府

第二部 明代王府の諸問題

洪武九年葉伯巨の獄死/明・太祖の諸王封建について/明代宗室の婚姻の性格/明代の楚王府―その政治史的側面/明代の楚王府―その財源的側面/福王府と明末農民反乱/清初における旧明朝の王府荘田

第三部 明代の外戚

嘉靖八年「外戚世爵裁革令」について/明代中期の外戚、張氏兄弟

A5判函入 504頁 1999年2月発行 ISBN4-87636-165-7

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中国の宗族と国家の礼制 -宗法主義の視点からの分析

井上 徹 著

<目次>
第一章 宗族の歴史的特質に関する再考察

下層農民の再生産の保障について/同時代人の宗族論/宗族集団の構造

第二章 宗法の継承

名門の家系/「家」の流動性/宗族形成の諸類型/大家族

第三章 祖先祭祀と家廟―明朝の対応

『家礼』と宗法原理/朝廷の見解

第四章 夏言の提案―明代嘉靖年間における家廟制度改革

始祖・先祖祭祀/家廟/改革案の行方

第五章 宗族形成の再開―明代中期以降の蘇州地方を対象として

宗法観念/府城/郷村部との関係

第六章 清朝と宗法主義

雍正帝の聖論広訓/保護条例/家廟制度

第七章 清代における蘇州社会と宗族

范氏/義荘設立の持続/盗売盗買

第八章 宗族普及の一局面―江蘇洞庭東山を対象として

居民の成功/繁栄と没落/席氏/翁氏

第九章 珠江デルタにおける宗族の普及

宗法と郷札/宗族の普及/宗族組織の特質と「官族」の成立

終章

付篇 明朝による服制の改定―『孝慈録』の編纂

洪武元年の服制/母のためにする服/太祖の家族観

A5判函入 532頁 2000年2月発行 ISBN4-87636-182-7

¥12,960
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明清史籍の研究

山根 幸夫 著

<目次>
大明官制について/三巡奏議と胡宗憲/阿波国文庫大明実録/江戸時代に日本へ輸入された明代方志/清国行政法/清国通考と服部宇之吉/康有為戊戌変法真奏議/山東省滋陽県戸冊について ほか

A5判 280頁 1989年3月発行 ISBN4-87636-086-3

¥7,020
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モンゴルに拉致された中国皇帝―明英宗の数奇なる運命 【研文選書88】

川越 泰博 著

皇帝として時代の政治的変転のなかで稀有な体験のうちにすごした三十七年の生涯を描く。時代を出来る限り復元し、名君伝や英傑史とは異なる、いわば歴史ドキュメントとして英宗の軌跡を追跡する。

4・6判  214頁 2003年9月発行 ISBN4-87636-222-X

¥2,592
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