並木頼寿著作選

捻軍と華北社会 ―近代中国における民衆反乱

並木 頼寿 著

2009年逝去された著者の研究活動の中核をなした捻軍に関して、捻軍側とそれに対した在地勢力に関する諸論考を集成し、および近現代史の研究史・研究動向について書かれた文章を収載する。
〈目次〉

Ⅰ 清末皖北における捻子について/捻軍盟主張洛行/「著名の匪を撫す」―挙人朱鳳鳴の捻軍招撫論について/捻軍の反乱とウ寨/捻軍史の史料について

Ⅱ 周天爵・臧紆青・魏減/苗沛霖団練事件/一八五〇年代、河南聯荘会の抗糧について/李昭寿と徐宝山―清末江淮の在地勢力について

Ⅲ 太平天国政権の性質について―「太平天国史学術討論会」の論議に接して/中国における農民戦争史研究の最近の動向―『歴史研究』最近号を読んで/太平 天国史学術討論会のひとこま―洪秀全と「西方の真理」/中国の近代史と歴史意識―洋務運動・曾国藩の評価をめぐって/中国における「近代」への対応―洋務 運動をめぐる中国と日本の論争に触れて/日本における中国近代史研究の動向/民衆反乱と中国近代社会/コーエン『知の帝国主義―オリエンタリズムと中国 像』/中国の近代と近代史研究―羅爾綱の太平天国史研究の場合/「太平天国」像の形成と変貌

A5判 504頁 2010年8月発行 ISBN978-4-87636-311-7

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近代中国・教科書と日本

並木頼寿・大里浩秋・砂山幸雄編

日本で初の中国近代の学校教科書に関する論文集。清末民国期の中国の教科書を主要な分析対象とするこれからの研究のために一つのベースラインを提供。

〈目次〉

総論(砂山幸雄)

第一部 教科書という装置 清末民国期における教科書(川上哲正)/近代中国の小中学校における歴史教育概観(大里浩秋)/清末民国期国文・国語教科書の構想(並木頼寿)/南京国民政府と教科書審定(孫安石)

第二部 教科書と近代思想 連続と断絶―二十世紀初期中国の歴史教科書における黄帝叙述(孫江)/清末民国期における中国原始社会像(川上哲正)/清末・民国期地理教科書の空間表象(黄東蘭)/清末・民国期地理教科書の日本像(黄東蘭)/清末の修身教科書と日本(土屋洋)

第三部 教科書の政治学 「支那排日教科書」批判の系譜(砂山幸雄)/日中外交懸案としての教科書問題(川島真)/植民地朝鮮における教科書事件(陳紅民)/一九三六、三七年華僑学校教科書取り締まり事件(大里浩秋)

資料編 教科書の発刊状況―清末から民国二二年まで(川上哲正)/『日華学報』に見る「親日政権」下の教科書検定の動き(大里浩秋)

あとがき(大里浩秋)

A5判 560頁 2010年8月発行 ISBN978-4-87636-313-1

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東アジアに「近代」を問う 【研文選書106】

並木頼寿著作選Ⅰ

理論的提言が底流にある文章を「Ⅰ『東アジア近代』という概念」に、人物史から中国近代史を著述した「Ⅱ『近代』を生きた人々」、また民衆の視点から中国社会の深奥に息づく感覚に着目して描いた「Ⅲ 民衆を見つめて」、の三部で構成する。

〈目次〉

序文(小島晋治)

Ⅰ「東アジア近代」という概念 

「東アジア」概念について考える/近代中国における王朝体制の崩壊と国家の「統一」について/中国近代の再統合と文明圏の主張/近代の日本と「アジア主義」/中国の近代の歴史像構成と帝国主義/中国の歴史における二〇世紀の意義/連綿と続く「統一帝国」の歴史

Ⅱ「近代」を生きた人々 

反清復明を叫んで―天地会・哥老会・三合会/洪門の掟―天地会の儀式・規約・儀礼/ 洪秀全―地上天国の幻想/李鴻章と「文明開化」―若尾正昭著『清朝・大官の幻影』を読んで/評伝 悲劇の提督丁汝昌/康有為の変法自強運動―中国近代の苦痛/中華の発見者/中国の統合と毛沢東/中国の大家長

Ⅲ 民衆を見つめて 

農民反乱と「平均主義」/台湾北港の媽祖廟について/一九八五年五月民主化運動と「動 乱」鎮圧/広西瞥見/広東、茂名の旅/秘密結社国際シンポジウムに参加して/ペルシャ湾の戦争と中国、日本/バス事故の中国/酷暑のなかの大学入試/聯想 版のIBMパソコン/サッカーと歴史認識/チベット騒乱と四川大地震―北京五輪をひかえて/中国・現代・民衆―あとがきにかえて

本書刊行の経緯(岸本美緒・坂元ひろ子・原宗子)

4・6判 328頁 2010年8月発行 ISBN978-4-87636-312-4

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近現代の日中関係を問う 【研文選書115】

並木頼寿著作選Ⅱ

秀徹した史眼と温かいまなざしで日中の近現代を問いつづけた歴史家による教科書問題と明治期日本人の中国観を中心とした作品を精選。

<目次>

まえがき 大里浩秋

明治期日本人の中国観
明治訪華日本人の会党への関心について/清末中国の旅―社会の変化とその認識について/明治初期の興亜論と曾根俊虎について/樽井藤吉の「アジア主義」―東アジアの「近代」と「国家」/〈書評〉佐藤三郎著『中国人の見た明治日本―東遊日記の研究』

日中間教科書問題の諸相
中国教科書の世界・日本像/共同研究「戦前期日中間における教科書問題の研究」について/民国初期の教科書問題/歴史教科書問題をめぐって/歴史認識・歴 史教科書/「強制連行」―「歴史的事実」と「思想の自由」/「七七」七十周年・国交三十五周年/〈書評〉小田実・ASKOD編『教科書をアジア人と考え る』

中国研究を見つめて
中国研究所六十年/東亜研究所関係の蔵書について―中研書庫を覗く/古典と新著/日中国交正常化二十周年記念シンポジウム参加記/中国人留学生の在留問題 について/繰り返す中国の悲劇、そして日本の責任/歴史と文化/〈書評〉フィリップ・A・キューン著『中国近世の霊魂泥棒』/〈書評〉久保亨著『中国経済 百年のあゆみ―統計資料で見る中国近現代経済史』/日清戦争百年と下関条約百年/台湾の歴史は大陸中国の歴史の一部ではない/〈書評〉若林正丈著『転形期 の台湾―「脳内戦化」の政治』/中国の年画/古い北京 新しい北京/〈書評〉大里浩秋・孫安石編著『中国における日本租界―重慶・漢口・杭州・上海』/ 〈書評〉路遥・佐々木衛編『中国の家・村・神々―近代華北農村社会論』/〈書評〉山田賢著『中国の秘密結社』/野原四郎著『歴史への視点』をめぐって/田 中正俊先生の思い出

あとがき 杉山文彦

4・6判 320頁 2012年8月発行 ISBN978-4-87636-344-5

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20世紀の中国研究―その遺産をどう生かすか

小島晋治・大里浩秋・並木頼寿編

二〇世紀、日本の中国研究者は中国にどう接近し、いかに研究してきたのか-十四名の講師による連続講演と四名の報告を基にしたシンポジウム、全体討論を通じて中国認識の足跡をたどる。

 

〈目次〉

まえがき 並木頼寿

Ⅰ 中国研究・中国認識の足跡―研究会の記録

明治日本人の中国紀行 小島晋治

萱野長知と孫文―その中国との関わり、中国認識 久保田文次

戦前、戦後における孫文研究 山口一郎

中江丑吉の中国認識 阪谷芳直

「華北農村慣行調査」と中国社会認識 内山雅生

日本人による戦前・戦後の中国農村調査 田島俊雄

幻の研究所―東亜研究所について 江副敏生

東亜同文書院の中国研究 藤田佳久

戦時期日本の中国研究 安藤彦太郎

著作から見た尾崎秀実の中国認識 今井清一

中国文学研究会とわたし 斎藤秋男

中国文学研究会と竹内好 飯倉照平

日中教育交流史研究をめぐって 阿部洋

矢内原忠雄『帝国主義下の台湾』と戦後台湾植民地史研究 栗原純

戦前と戦後をつなぐもの・断ち切るもの 野村浩一

Ⅱ 20世紀の遺産をどう生かすか―シンポジウム記録

問題としての竹内好・中国文学研究会 代田智明

日本の中国社会経済調査活動 高橋満

孫文周辺の日本人 田所竹彦

日中の教育交流史研究について 三好章

あとがき 大里浩秋

A5判 364頁 2001年6月発行 ISBN4-87636-199-1

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