京大人文研漢籍セミナー シリーズ 第一期 全10巻
矢木 毅・永田知之・道坂昭廣著
京都大学人文科学研究所附属人文情報学創新センター編
続・漢籍の遥かな旅路―日本への旅路― 目 次
はしがき 矢木 毅
海を渡った韓書と漢籍 矢木 毅
はじめに/一 古代の交流/二 中世の交流/三 近世の交流/
四 近代の交流/むすびにかえて―これからの交流
行きて帰りし書物―漢籍の往還をめぐってー 永田知之
はじめに/一 還流の始まり/二 還流の困難と夢想/
三 書物の往還/四 還流と学術交流/おわりに
王勃の作品集の旅 道坂昭廣
はじめに/第一章 王勃の文集の渡来「テキスト」としての王勃の文集/
第二章 王勃の文集の発見「モノ」としての王勃の文集/おわりに
A5判並製 110ページ 2024年2月刊 ISBN978-4-87636-484-8
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古松崇志・伊藤一馬・井黒 忍著
京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター編
金(女真)と宋ー12世紀ユーラシア東方の民族・軍事・外交 目 次
はしがき 古松崇志
『三朝北盟会編』を読むー亡国の史書ー 古松崇志
はじめに/一 徐夢莘と『三朝北盟会編』/二 『三朝北盟会編』の流伝と研究/三 『三朝北盟会編』「政宣上帙」を読む/おわりに―今後に向けて
北宋最強軍団とその担い手たちー澶淵の盟から靖康の変へ―
伊藤一馬
はじめに/一 北宋の軍事・外交情勢とその変遷/二 北宋の軍事基盤:軍事力の担い手と供給源/三 靖康の変と西兵/おわりに
女真の形成―東北アジアにおける諸集団の興亡― 井黒 忍
一 女真と満洲/二 他者が見た姿と自己が描く姿/三 耶懶完顔部と女真の海事能力/四 曷蘇館女真と非女真集団の役割/五 新たなる「女真」意識/まとめ
A5判並製 169ページ 2021年12月刊 ISBN978-4-87636-465-7
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京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター編
村上 衛・森川裕貫・石川禎浩著
はしがき
「士」の家計簿―曾国藩の著作より― 村上 衛
はじめに/1 北京入りまで/2 京官時代/3 曾国藩の家計簿(湘軍時代)/4 曾国藩の家計簿(督撫時代)/おわりに
蔣介石と『中国の命運』 森川裕貫
はじめに/1 『中国の命運』の内容/2 『中国の命運』への肯定的反響/3 中国共産党による批判/4 中国国民党内部の深刻な憂慮/5 英米の反応/6 増訂版の刊行/7 ジャジェフェによる英語版の出現/8 中国国民党の対応/9 二つの英語版に対する英語圏読者の反応/おわりに/参考文献
毛沢東―書家として、詩人として― 石川禎浩
はじめに/一.毛沢東の書――懐素に範をとった“狂草”の筆づかい/
二、毛沢東の詩(詞)―天下や歴史を相手に人生を戦う/おわりに―
日本の漢詩と毛沢東の不思議な縁
A5判並製 147ページ 2019年1月発行 ISBN978-4-87636-441-1
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京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター編
中砂明徳・矢木 毅・宮 紀子著
ユーラシア大陸の東西を跨いだ書物・情報の伝達や、東アジア域内における漢籍の流通について紹介した各講演の内容が、本冊子を通してさらに多くの皆様に味読していただけることを希望します。
(「はじめに」より)
はじめに 矢木 毅
明末の天主教漢籍と日本のキリシタン版 中砂明徳
漢籍購入の旅ー朝鮮後期知識人たちの中国旅行記をひもとく 矢木 毅
モンゴル時代の書物の道 宮 紀子
A5判 183頁 2018年3月 ISBN978-4-87636-434-3
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京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター編
古勝隆一・宇佐美文理・永田知之著
目録学ー俯瞰の楽しみ(古勝隆一)
目録学の意義╱目録を眺める╱俯瞰の楽しみ
子部の分類について(宇佐美文理)
『漢書』藝文志における「子部書」について╱子部における「雑」の問題
目録学の総決算ー『四庫全書』をめぐって(永田知之)
編纂に向けた動き╱編纂の経緯と反響╱提要の形式╱分類の様相╱編纂を可能にしたものー清朝考証学╱四部分類の終焉╱目録学のゆくえ
附録 漢籍目録の参考文献(古勝隆一)
A5判 134頁 2017年3月発行 ISBN978-4-87636-420-6
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京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター編
岡村秀典・髙井たかね・稲本泰生著
中 国の文化にはぐくまれた「文人」たちは、古器古物など、かたちあるものを愛好し鑑賞する一面をもっていた。そのような鑑賞のことを「清玩」と呼 ぶ。中国宋代の文人から日本近代の文人にいたるまで、文人と文物との関わりを、中国の青銅鏡、明末清初の文人、李漁、インド哲学の 大家、松本三郎の仏教美術観等のそれぞれの角度から論じる。文人は文物に対して、どのような「まなざし」をそそいだのか。それを手がかりとして、ものをた のしみ味わう人々の姿や、彼らの鑑賞を支えていたものの見方を紹介する。(序文・古勝隆一)
古鏡清玩―宋明時代の文人と青柳種信(岡村秀典)
古鏡の金文学 北宋代の金文学/南宋代の金文学/古詩としての鏡銘の収集
古鏡の科学 北宋の沈括『夢渓筆談』/明末における古鏡の鋳造技術研究
古鏡の清玩
青柳種信による三雲遺跡の研究 青柳種信と三雲遺跡の発見/出土鏡の考証/遺跡の性格について
李漁の「モノ」がたり―『閒情寓寄』居室・器玩部より(髙井たかね)
李漁の人物像、評判
『閒情寓寄』とその居室・器玩部 『閒情寓寄』について/居室・器玩部の内容 李漁にとっての建築、庭園、器物
李漁の「新奇」とその具体相 「雅俗俱利」/「新奇」を求む 李漁の自信作
「モノ」の語り?騙り?―「新奇」なアイデアは本当に実践されたのか 「モノ」に関する語り口/李漁の書簡―芥子園名箋/『顔氏家蔵尺牘』中の李漁書簡
むすびにかえて―「下は伝を後にのぞまず」 李漁の「新奇」の反動?追随?/「自ら思慮をつくして試みる」
利他と慈悲のかたち―松本文三郎の仏教美術観(稲本泰生)
真理を以て人を暁す―その生涯と人物像 青年期の交友関係と修学/ドイツ留学へ/東洋学の隆盛と哲学の衰退/ベルリンにおける交友と逸話/第一次インド滞在/黎明期の敦煌学への貢献/仏教文物コレクターとして/
一九一〇年代の転換―インド固有美術論への傾斜 ガンダーラ仏教美術礼賛/「ヘレニズムの波及」と「異文化への寛容性」/「グプタ式仏教美術」の顕揚/
東アジア仏教美術へのまなざし―「グプタ式仏像」東漸論とその後 雲岡造像「グプタ式」起源説の提唱/雲岡造像論の問題点/清涼寺釈迦如来立像をめぐる議論/クシャーン期マトゥラー彫刻との出会い/雲岡造像論の変容/仏教起源論と仏教東漸論
大乗仏教の理想と藝術―造像に宿る精神 宗教と美術の相関性―精神美と形体美/なぜ仏教美術は特別か/岡倉覚三と松本文三郎/仏教美術の造形理念と価値判断の指標
A5判 222頁 2015年12月発行 ISBN978-4-87636-404-6
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京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター編
冨谷 至・目黒杏子・土口史記著
四〇〇年にわたる漢帝国の軍事行政の実態を明らかにする資料である木簡についてのレクチャー。
中国西北出土木簡概説 冨谷 至
木簡の発見
簡牘の形状と名称
辺境出土簡の時代
辺境行政と漢簡の内容
漢代辺境出土文書にみえる年中行事―夏至と臘 目黒杏子
はじめに―「暦譜(カレンダー)」に記された時節/「元康五年詔書冊」の概要/夏至の行事の内容/公務は休みになったのか?/前漢時代の世界観における夏至の意味/再び夏至の儀礼、行事の意図/臘肉銭簿」から/臘の情景/臘への王朝の関与/臘の慣行としての賜物/「臘銭」と「臘肉」/「臘肉銭簿」作成の背景/おわりに―年中行事と王朝支配
木札が行政文書となるとき―木簡文書のオーソライズ 土口史記
書式
兵卒の身分を記すリスト/掛け売りの証明書/「功労案」(勤務評価書)の見本
封印
官印の取り扱い/辺境簡における印/封印が守るもの/封印の破損/私印の使用
署名
「長官自署」説/「属吏代署」説/紙の時代の署名/「異筆」署名出現の条件
A5判 156頁 2015年2月発行 ISBN978-4-87636-392-6
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京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター編
井波陵一・古勝隆一・池田巧著
一 九〇八年、アメリカは義和団賠償金のうち約一二〇〇万ドルを中国側に払い戻し、留美学生の派遣、その予備校としての清華学校の設立(一九一一)など、文化 事業の資金にあてて好評を博した。『清華大学史料選編』第一巻所載の「歴史留美学生分科統計表」によれば、中国の青年がアメリカ留学によって最新の知識を 学ぼうとした分野は、哲学、文学、社会科学、法学、自然科学、商学、工程学、農業、医学、軍事学、というように、きわめて多岐にわたっている。一九二五 年、清華学校は研究院を創立するに当たって、まず国学部門を開設し、著名な教師を招聘して学問の発展、人材の育成に努めることを目指した。「国学研究院」 の誕生である。そこに招かれた教職員のうち、教授は王国維、梁啓超、趙元任、陳寅恪の四名であり、彼らが指導する学科の範囲は、「清華周刊」第三五一期に 載せるところによれば、以下の通りである。
王 国維(経学、小学、上古史、中国文学)、梁啓超(諸子、中国仏学史、宋元明学術史、清代学術史、中国文学)、趙元任(現代方言学、中国音韻学、普通話言 学)、陳寅恪(年暦学、周辺諸民族に関係する古代碑志の研究、マニ教経典のウイグル語訳文の研究、仏教経典の各種文字訳本の比較研究、歴史に関係する蒙古 満州書籍及び碑志の研究)
そ れぞれの講義題目は、王国維が「古史新証」と「説文演習」、梁啓超が「中国通史」、趙元任が「方音学」と「普通語言学」であった(陳寅恪は未定)。二十世 紀の中国学の発展に大きく貢献し、今なお高く評価されている四人のうち、王国維、趙元任、陳寅恪の業績を紹介しつつ、その偉大さの本質に迫ってみたい。 (本書「はじめに」より)
王国維―過去に希望の火花をかきたてる 井波陵一
陳寅恪―“教授の教授”その生き方 古勝隆一
趙元任―見えざることばを描き出す 池田 巧
A5判 194頁 2014年9月発行 ISBN978-4-87636-382-7
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