中国史【女性史】

中国のメディア・表象とジェンダー

中国女性史研究会編

メディアと表象という角度から、中国のジェンダー史、とくに女性のあり方に迫る。メディアの中で表象される性別のあり方の研究はジェンダー史の中心 的な課題であり、それぞれのジェンダーのあり方は表象と実態、規範と現実の相互作用の中で形作られるという立脚点から十論文が考究する。

 

柳田節子先生の思いを継いで 前山加奈子

 小浜正子

元雑劇に見る家族像 大島立子

纏足・大脚・赤脚―明清時代における婢のイメージとメディア 五味知子

『圖畫日報』にみる清末上海の働く女性たち 前山加奈子

近代中国の女子学生―図像と回想による考察 石川照子・須藤瑞代

近代中国における主体的妓女の表象とその夭折―民国期の多様なメディアから 江上幸子

華北のある小都市での売春に関する研究―一九三〇年代を中心に リンダ・グローブ(田中アユ子訳)

台湾における戒厳令の解除と出版法の廃止―女性団体の関わり方に着目して 松井直之

「はだしの医者」の視覚表象とジェンダー 姚毅

行動派フェミニストの街頭パフォーマンスアート―図像を中心に 遠山日出也

日本における中国女性/ジェンダー史研究―中国女性史研究会の歩みを軸として 秋山洋子

あとがき 江上幸子・秋山洋子

中文・英文目次

A5判 322頁 2016年9月発行 ISBN978-4-87636-410-7

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近代中国の出産と国家・社会―医師・助産士・接生婆

姚 毅 著

近代中国において医師・助産士がいかにして登場し、伝統的産婆に取って代わっていったのか、そのプロセスを国家・社会・文化との関連を視野に入れつつ解明する。

〈目次〉

序章

出産と近代中国 先行研究とその特徴/本書の課題/資料、地域、構成

第一章

伝統的産婆の世界と医者 伝統中国の「産婆の世界」/医者の産婆観―矛盾する多重言説/医書の中の出産観と身体観/産婆の仕事と産婆の社会的文化的機能

第二章

西洋産科学の伝来と受容 女性医療宣教師の活動と「土産婆」批判/中西優劣論と産婆術/維新派の医学救国論と母子衛生/「科学的新知」として―女性自身による受容

第三章

医の専門職化と医師・助産士・産婆の分業の形成 医療領域における教育制度と資格制度の確立/助産業の専門職化とその特徴/産科医の技術開発と病院出産の実態

第四章

国家による介入―助産者に関する制度的変遷 清末および北京政府期の衛生行政改革/実験期の母子衛生/南京国民政府の衛生行政と出産の「国家化」志向/南京国民政府の母子衛生・助産教育の基本理念と政策

第五章

助産教育のシステムの形成と実態 産科医による新式助産者の養成/専門職とジェンダー/助産士・産婆養成の機構と養成の状況/助産者の割合および妊産婦・乳幼児死亡率の変化/「国家化」の虚実

第六章

出産の現場―各アクター間の権力と交渉 北京市における産婆管理状況/北京市における産婆取り締まり文書/産婆取り締まりの社会的意味に関する考察/助産士・産科医の「技術ミス」

第七章

出産の近代化に対する女性たちの反応 新式出産に対する各階層の女性の反応/新式出産に抵抗あるいは不満を示した女性の体験―1920‐30年代/新式出産を歓迎した女性の体験―1940年代

終章

近代中国のジェンダー・国家・文化 産科医・助産士・接生婆の関係およびジェンダー/出産の変容を規定した要因:国家・医師職能団体・個人/文化受容と中国の「近代性」

A5判 396頁 2011年11月発行 ISBN978-4-87636-331-5

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中国「女権」概念の変容 ―清末民初の人権とジェンダー

須藤 瑞代 著

一八九〇~一九二〇年代に最も集中的に議論された「女権」概念の登場と変遷を、その後の女性運動・男女平等推進問題等をも視野にいれつつ考察。
〈目次〉
未来の女性と過去の女性

「女権」の登場/不纏足と女子教育:梁啓超の女性論/「女権」の不在:梁啓超の権利論

「人権」を有する「国民の母」

「女権」の広まり:馬君武による翻訳/「国民の母」:金天翮/纏足女性

「女権」の展開

「女権」に入る亀裂:林宗素と陳擷芬/男性化:林瑾/新たな社会的役割の模索:張竹君/国民国家の否定:何震

良妻賢母論からの批判

女性参政権をめぐる論争/良妻賢母論

「人権」・「女権」・「母権」

人格/「女権」と「母権」/「女権」と国家の分離

梁啓超と梁思順―父・娘の女性論比較

 日本の辞書に見る人権・民権・女権の変遷/中国の辞書に見る人権・民権・女権の変遷

あとがき

出典一覧/参考文献一覧/索引

中文要旨/英文要旨

A5判 313頁 2007年2月発行 ISBN978-4-87636-271-4

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『婦女雑誌』からみる近代中国女性

村田 雄二郎 編

近代中国の代表的女性向け雑誌『婦女雑誌』について、日本・中国・台湾・韓国の研究者による国際的共同研究。メディアとしての婦女雑誌、近代中国女性の一生、医療と生育、文芸生活、ジェンダー論の5部構成。

〈目次〉

序論 『婦女雑誌』と近代中国女性 村田雄二郎

Ⅰ 女性の模索

女性に語りかける雑誌、女性を語りあう雑誌―『婦女雑誌』十七年略史 陳姃湲

家庭・職業・革命―両大戦間の中国における都市中間層の女性をめぐって 岩間一弘

『婦女雑誌』から近代家政知識の構築を見る―食・衣・住を例として 游鑑明

Ⅱ 文学と美術

文苑・多羅・華蔓―王蘊章主編時期(一九一五~一九二〇)の『婦女雑誌』における「女性文学」という観念とその実践 胡暁真

『婦女雑誌』と二〇世紀前期ん女性美術 徐虹

Ⅲ セクシュアリティ

個人の選択か、国家の政策か:近代中国産児調節運動の展開―サンガー夫人の訪中及び『婦女雑誌』の産児調節特集より 呂芳上

「医事衛生顧問」について 張哲嘉

「被害者」というレトリック―『婦女雑誌』の娼婦像 姚毅

Ⅳ ジェンダー

男性は「人」、女性は「他者」―『婦女雑誌』におけるジェンダー論 江勇振

『婦女雑誌』からみる自由離婚の思想とその実践―ジェンダー論の視点から 許慧琦

『婦女雑誌』と日本女性―近代東アジアにおける「同じ女」の意味とは 須藤瑞代

Ⅴ メディア

『婦女雑誌』からみる子どもの言説―日本植民地時代の朝鮮の女性雑誌『新女性』との比較から 池賢婌

女性定期刊行物全体からみた『婦女雑誌』―近現代中国のジェンダー文化を考える一助として 前山加奈子

あとがき 村田雄二郎

A5判 412頁 2005年2月発行 ISBN4-87636-242-4

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